【感想・ネタバレ】「モノ言う株主」の株式市場原論のレビュー

あらすじ

新NISAで投資への関心が高まったこともあり、株価はバブル期の最高値を超えた。だが「失われた30年」で開いた海外との差はまだまだ大きい。逆にいえば、やり方しだいで成長に転じる潜在力が日本企業にはあるとも言えよう。それでは、どこをどう変えればいいのか? まずは「ふつうの資本主義」を取り戻すことから始めなければならない。しかるに、日本企業は内部留保を抱え、研究開発や新規事業への投資に消極的であり、親方日の丸からの天下りなどガバナンスにも問題が大きい。著者は、そんな諸課題を抱える企業を相手に「社長はおやめになったほうがいい」と直言してきた国内アクティビスト(モノ言う株主)の代表格・株式市場と企業経営の本質を喝破するとともに、ピカピカの会社ではなく、あえて改善点が多い会社に投資してきた自らの哲学を明かす。

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Posted by ブクログ

面白かった。企業の事業そのものというよりはガバナンスの歪みや弛みに着目して投資を行い、リターンを得るアクティビストの考え方が学べる。世に嫌われがちだが、必要悪でもある存在、それがアクティビストである。
いや、悪なのかさえも怪しい。彼らは法律に則り活動しており、やましいことはしていないのだから。

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2025年06月25日

Posted by ブクログ

上場企業の多くがPBR1以下、ROE8%未満。
株主提案にほとんどの企業の取締役会は不同意なのに、提案後に増配したり政策保有株手放したりなんらかの動きを見せてる。中には株式分割してるとこもあるけど、少数株主を舐めてるとしか思えない。
社外取締役って何やってんだろ?
他の機関投資家は何やってんだろ?と逆に思ったよ。スチュワードシップコードとは?
直近ではフジメディアHDの動きに注目してる。

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

2024/06/29 「株式市場原論」丸木強アクティビスト
東大法 野村證券 村上ファンドを経て、ユニークな経歴・本質的
日本の長期低迷は「株価低迷」に表れている(p4)
「企業価値の向上」こそが本質的命題!
現代日本企業の経営論として必読の書
1.経営=資本効率を高めつつ長期的成長を実現する
それをチェックし、成績不芳な経営・経営者を糾すのが資本市場
「PBR<1の経営は落第キャンペーン」が成功しつつある
その前から、ROE10% ガバナンスコード 人的資本など
2.PBR<1のインパクト→日本の企業経営は変わる⇒株価上昇へ
①経営・経営者の評価
②資本効率向上への意識と行動、実績評価
③株主が最優先 自己資本=過剰な内部留保を還元
④M&Aにポジティブイメージ 防衛策の否定
⑤政策投資の否定 資産の効率低下 ガバナンスの希薄化
⑥役員人事の透明化・実績スキルベース 天下りの否定
3.経営者は企業価値を高めることが責務
それができないorもっとできる経営者へ譲らなければならない
ex セブンイレブン そごう・西武の売却
「M&A」が企業を流動化し、価値を高める方向へ進む
それにより従業員の将来はよりハッピーとなる 社会も
4.経営者の経営スキル ROIC>WACC
投下資本利益率Return on Invested Capital
株主資本コスト=加重平均資本コストWeighted Average Cost of Capital
5.経営者にたかる「寄生虫」多くの専門家・管理業務過剰
  日本は「管理過剰」特に官僚の関与が異常「業法」
  市場経済の根本である「価格」は公定価格か届け出価格の多さ
  それに加えて「専門家の士族」弁護士・公認会計士
  社外取締役として多くは寄生虫 議事録で貢献しているのか?
  彼らはかっての「与党総会屋」と同じ

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2024年06月29日

Posted by ブクログ

経済知識のない弱小株主が疑問に思っていた取締役などに抱いていたモヤモヤが、株主目線での解説でだいぶ晴れた

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2024年11月30日

Posted by ブクログ

会社はオーナーである、株主が主体的であることを学びました。
いかに日本の経営者が内向きで、株主側を向いていないのかが、分かりました。
自社ビル建設の是非、会長職の内容なのあまり考えたことがなかった。
著者のいうように学生の時から資本主義や株式会社がどういうことを学んでおきたかった。

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2024年11月22日

Posted by ブクログ

資本主義の基礎や本質を学ぶのが重要と言う事は大賛成だが、どうやってそれを学ぶのかについては結局自分で見つけなさいと言うことでしょうか

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2024年09月26日

Posted by ブクログ

2024年53冊目。満足度★★★☆☆

あの「村上ファンド」の村上世彰氏と中高の同級生で、同ファンドの創設から最後まで在籍したのが著者

村上ファンドをやめて、ストラテジックキャピタルという「アクティビスト」ファンドを運営している

本書は、世の中に誤解されがちな、アクティビストの実態について、新書というフォーマットで一般読者にわかりやすく解説したもの

内容は極めて真っ当であるが、私はもう少しマニアックな内容を期待していたので星3つ

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2024年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本のここが参考になった

「株価が割安に据え置かれているから、買収の対象になり得る。また経営陣はそれを自覚しているから、なんらかの買収防衛策に頼らざるを得ないわけです。それはむしろ「うちの会社は割安ですよ」「我々は会社の価値を高める自信がありません」と宣伝しているようなもの」

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2024年07月16日

Posted by ブクログ

どういう視点でアクティビストが活動し、それを媒体としてどんな効果が得られるかが整理された本。どういう経営を具体的にすべきかも知れると思ったが、その点はあまり記載はなかった。

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2024年06月11日

Posted by ブクログ

いわゆるアクティビストの考え方はわかりました。結局、ありきたりですが、企業側の理論とのバランスが大切だと思います

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2024年06月10日

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