あらすじ
【内容紹介】
1987年に発売され、ベストセラーになった部長のバイブル。著者自らが加筆・修正して2005年に発売。今、電子書籍として復刊。
部長とは部下課長を変化させる人、部門内部の風土を改革する人。強い影響力によって部下のまずいものの考え方や価値観、行動習慣を根本的に変えるには? 企業の成長を支える「部長力」を高める極意を伝授。
【目次】
第Ⅰ部 部長の基本課題
第1章 部長という危険な“職業”
第2章 部長三悪
第3章 部長の機能と役割
第4章 社会責任改革
第5章 部長三原則
第Ⅱ部 業務の側面における諸問題
第6章 ライン部長は部門改革者
第7章 本社部長は担当分野の社長
第8章 業績を激変させる人・事業部長
第Ⅲ部 人間の側面における諸問題
第9章 部長は課長を変える人
第10章 部長は部門風土の変革者
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Posted by ブクログ
「部長は、(中略)業績と人を劇的に変化させる改革者、イノベーターとならなくてはなるまい」
「部長の主要な任務は、『改革』にある。」
これが大前提であり、ここに従って何をなすべきかが書かれている。
非常に納得するし、自分自身、できていないところがいくつもある。
部長になってすぐの頃、何をやっていいのかわからなくなった。
スタッフだったり課長クラスだったときとは明らかに仕事が違う。
だが、何をすべきか?
手探りのまま1年が過ぎてしまった。
もっと早く本書を読むべきだったが、この1年で肌で感じたことは間違っていないこともわかった。
しっかり糧にして「改革者」になっていこう。
Posted by ブクログ
「部長とは要するに…会社の業績と人を劇的に改革する改革者」(p213)
これが本書における部長の定義。
そんなスーパーマンがどこにいるんだと思うが、ともかくみんな、そうなるように必死で頑張りましょうという本。
部長でもない私としては、それはそれとして、時間管理能力の部分が印象に残った。
著者のいう「時間管理能力」とは、「自分自身が重要と考える問題に、優先的に自分の時間を使う力」(p112)
現代の幹部は忙しいので、
「お人よしであると、部下や上司、社外の人々などに自分の時間を奪われ、自分が自主的に使える時間を失ってしまう宿命にあるということを、よく自覚したい。
重要と思うことを優先的に実行し、ルーティン・ワークに押し流されないようにするには、ただ一つの方法しかない。それは自分が重要だと思うことを、眼をつむって、先にやってしまうことである。
こうすれば、必然的に日常業務のための時間が足りなくなる。足りなくなったらその段階で考え、手の回らぬ分を課長以下に任せたり、会う人を断ったり、会議に代理を派遣したりというやり方で、自分の時間不足をカバーすること。
別に時間を生み出そうとしたり、休日に出勤したりして大事なことをやろうなどという見当違いをやめること。大事なことを先に片づけることは当然のこと。これを正確にやればよいだけの話である。」(p112)
つい休日出勤してしまう身としては、耳の痛い話。
そうか。あれは見当違いだったのか。
見当違いのことをやっていては、仕事がうまくいかないのもあたりまえだ。