あらすじ
【内容紹介】
☆話し方に才能はいらない。必要なのは「戦略」だ。
☆ビジネスパーソンが殺到する“話し方のジム”創業代表、初の著書!
☆「行列のできる相談所」「PIVOT」「東洋経済」「Forbes」に著者出演で話題!
☆髙島崚輔氏(芦屋市長・史上最年少市長)をはじめ、各界から激賞の声が続々!
☆発売前から話題沸騰! 海外翻訳版企画進行中
話し方の要素を分解、徹底的に体系化。
だから、“伝わり方”が全然違う。
本書では、感覚・才能で語られがちな「話し方」について、その構成要素を分解し、一つひとつを徹底解説。
①「誰に何を伝えたいか」を明確に定めるための考え方(戦略の立て方)と、
②それを実現するためのさまざまなメソッド・トレーニング法を提示します。
ビジネスにおける取引先との商談やプレゼン、上司・部下との“報連相”、会議、就職や転職の面接、結婚式の祝辞まで、「話して伝える」場面のすべてにおいて役立つ、話し方本の決定版です。
著者の千葉氏が経営する株式会社カエカは、東洋経済「すごいベンチャー100 2023年最新版」Forbes JAPAN「JAPAN START-UP OF THE YEAR 2024」に選出されるなど注目度が急上昇中。
直近では、2023年の芦屋市長選で高島崚輔氏のスピーチライターを務め、最年長首長の誕生に貢献。
本書が初の著書となります。
【著者紹介】
[著]千葉 佳織(ちば・かおり)
株式会社カエカ代表/スピーチライター
1994年生まれ、北海道札幌市出身。
15歳から日本語のスピーチ競技である「弁論」を始め、2011年から2014年までに内閣総理大臣賞椎尾弁匡記念杯全国高等学校弁論大会など3度の優勝経験を持つ。
慶應義塾大学卒業後、新卒でDeNAに入社。人事部にてスピーチライティング・トレーニング業務を立ち上げ、代表取締役のスピーチ執筆や登壇者の育成に携わる。
2019年、株式会社カエカを設立。AIによる話し方の課題分析とトレーナーによる指導を組み合わせた話し方トレーニングサービス「kaeka」の運営を行う。経営者や政治家、ビジネスパーソンを対象としてこれまで5,000名以上にトレーニングを提供している。2023年、週刊東洋経済「すごいベンチャー100」、Forbes「2024年注目の日本発スタートアップ100選」選出。本書が初の著書。
【目次抜粋】
■序章 「話し方の戦略」とは
■第1部 戦略の基本 だから「伝わる」3つの原則
■第2部 「言葉」の戦略
―第1章 言語化:伝えたいことを「ひとことで言うと」
―第2章 構成:言いたいことを印象づける 話の「順番」と「比率」
―第3章 ストーリー:自分にしかない「物語」で共感を呼ぶ
―第4章 ファクト:〝納得感〟を生む「事実」の取り扱い方
―第5章 レトリック:聞き手を味方につける〝ちょっとした〟ひとこと
■第3部 「音声・動作」の戦略
―第6章 発声:人を惹きつける「声」の磨き方
―第7章 沈黙:「沈黙」こそ最大の語り
―第8章 身体表現:信頼感を〝体現〟する「立ち方」「動き方」
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Posted by ブクログ
今まで読んだ話し方に関する本の中で、最も内容が体系的で充実した作品でした。
この手のビジネス本は、リーダビリティ重視で書かれていることが多いように感じますが、読みやすより内容の豊富さをとったのではないでしょうか。
著者は「話し方のジム」を創業しているそうで、そこに通うとかなり鍛えられることだと思います。
とにかく、注意・改善すべきポイントがかなり細分化されているので、全てをブラッシュアップしていこうとすると、相当な時間とエネルギーが必要になりそう。
一度読んでおしまいではなく、読み進めながら並行してトレーニングを積み重ねるような読み方がいいと思います。
具体例や上手なスピーカーの実例も多くひかれています。
Posted by ブクログ
仕事で司会や登壇をすることになったので読んだ。
プレゼンや営業をする方向けのスキルやマインドが多め。
後半の発声や視線については使えそう。
原稿の読み方については言及されておらず残念。
ただこれを一冊読んだことで話すことに対する基礎知識を身につけたという自信にはなるかな。
※2025/10/4 追記
この本を読んで、無事大きなイベントの登壇がうまくいきましたので⭐︎を4→5に!
実践、意識したのは以下3つ。
①徹底的に準備する
②録音して修正する
③句点のあと2秒置く
とくに③はこの本を読むまで気づかなかった視点なので使えました!2秒は長くても1.5秒くらい置くとよさそう。
Posted by ブクログ
話し方に正解はない。状況や相手によって正解は違う。よくある結論は最初に…と今まで決めつけていたが、伝えたい内容によって使い分けることが大切。
内容だけではなく、話の順番、比率、発声、ジェスチャーなど総合的に適切な話し方をすることが大事。言われてみれば当たり前だけど、読んでみてハッとした。
プレゼンの際などはこの本に書かれていることを少し思い出すだけでも良くなる気がする。
Posted by ブクログ
今kaeka受講中だが、改めて活字で見ると自分の中により学びが染みて読んでよかった。
ファクトとストーリーや腹式呼吸など、普段意識したことないが、話し方に重要なことを認識させてくれてありがたい
Posted by ブクログ
とても良い。まさにいまプレゼンの型研修資料を作成しているところだが、自分の言いたいことを100%以上言語化してくれている。とても素晴らしい。多くのプレゼンの本を読んだが群の抜いている。
Posted by ブクログ
話す目的を明確にする。伝えたいメッセージを一つに絞ることです。自分の強みを話す時は運や応援があったからこそと強調する。
そして説得力を生むのはファクトを重視。これで信頼性が高まる。ただ、事実だけをダラダラしゃべると頭に入らないので、ストーリー性も重視する。
数字やデータを使用することがひろゆきに勝つ方法。結論、共感性を得られやすいストーリーと事実を組み合わせて会話するのが上手な手法。
難解な話を例え話で話すことも必要。
Posted by ブクログ
話し方に戦略があることを知らなかった。
なぜ自分の発言が相手に伝わっていないのか、それが分かった気がする。
次は実践。本書に書かれている戦略を実行してみよう。
Posted by ブクログ
コミュニケーションが下手な部下をいつも指摘してる私。
実際、私が指摘していることがこの本には数多く取り上げられてる。
しかし、、、
この本を読んで、私もまだまだ改善の余地がある、おおありであることを再認識。
特に大勢の前で話す、ということになると、聴衆を引き付けるにはいろんな準備がいることが、
この本を読めばよーくわかる。
単なるテクニック、ではなく、いかに聴衆に聴いてもらうか、理解してもらうか、
そのためには語順、抑揚、間、音の高低、身振り手振り、立ち位置、、
考えなくてはいけないことが数多くある。
自然にそれができる人なんて天才だけ。
皆努力して、準備して、聴く人の大切な時間を意味あるものにしているのだ。
よい本だった。
・・・しかし、、写真で見たが著者、若い女性社長。
頑張ってる。普通の女子高生が努力してここまで来て起業したのだ。かっこいい!
序章 「話し方の戦略」とは
第1部 戦略の基本 だから「伝わる」3つの原則
第2部 「言葉」の戦略
―第1章 言語化:伝えたいことを「ひとことで言うと」
―第2章 構成:言いたいことを印象づける 話の「順番」と「比率」
―第3章 ストーリー:自分にしかない「物語」で共感を呼ぶ
―第4章 ファクト:〝納得感〟を生む「事実」の取り扱い方
―第5章 レトリック:聞き手を味方につける〝ちょっとした〟ひとこと
第3部 「音声・動作」の戦略
―第6章 発声:人を惹きつける「声」の磨き方
―第7章 沈黙:「沈黙」こそ最大の語り
―第8章 身体表現:信頼感を〝体現〟する「立ち方」「動き方」
Posted by ブクログ
話し方のメソッドを学ぶことで、普段の会話などのコミュニケーション、仕事の中で講演・プレゼン・商談などを行う際に、今よりも自信を持って話すことができるようになりたいと考え、本書を読み始めました。
本書では「話し方」について、「話し方の戦略」「言葉の戦略」「音声・動作の戦略」に分解・体系化し、具体的な技術が解説されています。
本書では、「話し方の戦略」「言葉の戦略」「音声・動作の戦略」という3つの視点から、具体的なテクニックが丁寧に解説されています。特に印象的だったのは、「目的」「相手」「コアメッセージ」を明確にする「戦略」の重要性が繰り返し述べられていた点です。才能ではなく、準備と戦略こそが相手に響く話し方の土台となることを、著者の分かりやすい解説を通して改めて認識しました。まさに著者のプレゼンテーションを聞いているかのように、スッと内容が頭に入ってきました。
個人的には、「準備こそが最大のパフォーマンスを生む」という話の中で紹介されていた録音・シャドーイングでの暗記法が、プロはどうやって準備をしているのかを知るという点でとても参考になり、早速取り入れてみて効果を実感しています。
この一冊で、話し方についてスキル・マインドセットの両方を一通り学べる点が、本書の一番の価値だと感じます。AIが文章を作成できる時代だからこそ、自分の言葉で相手の心に響くように話すスキルの価値は今後ますます高まることは間違いありませんので、この本で学んだことを人前で話す機会には都度振り返って実践していきたいと思います。
話し方について学びたい方に決定版としておすすめできる一冊です。
Posted by ブクログ
スピーチの専門家であり、そのそれをビジネスとして起業した存在として注目度が高まっている千葉佳織さんがそのノウハウを惜しむことなく提供している書籍。
話し方の戦略を体系立てて整理、そのひとつひとつを丁寧に事例をあげながら解説してくれていて、わかり易く納得感あり。
当人も繰り返し述べているが、ここで書かれていることを素直に受けとめ、繰り返しトレーニングと実践していくことで話す能力が高まると理解。
とにかく一読して「そういうものか」と感じるだけではもったいない。本書の手法に基づき実践して、その結果を評価する。そして再度本書に戻って足らなかったところを確認するとともにレベルアップを図るための方策を考える。そのような行動習慣をつけてこそ本書が真に生きるのだろう。
Posted by ブクログ
すごく特別なことが記載されているわけではありませんが、このようにスピーチを組み立てていったら効果的なんだということが、非常によくまとまっていて、大変参考になりました。
昔、私は、学生の前で講演をしたことがありますが、自分は何にも聴衆側のことを考えておらず、さぞかし聴衆の方は苦痛であったろうと恥ずかしいばかりです。
本書は、読むだけでも勉強にはなりますが、やはり自分で体験して、トライ&エラーを繰り返さないと、身につくこともなければ、上達もしません。
スピーチの際には、ぜひ、本書で記載されたことを実践してみようと思います。
Posted by ブクログ
話し方全般にも応用できそうだが、主としてスピーチのレベルアップを狙った人向けの教科書的な本。気づきも多いが詰まるところ、意識した準備と練習が肝要と理解。
Posted by ブクログ
話し方について、分析され、細分化された内容が自分の中に知識として備わった。話すということは、相手に伝えること。伝わるために、この本の知識を一つの武器にして戦略を立てていきたい。
Posted by ブクログ
ある方にお勧めされ手に取った一冊です。
本書は大勢へ向けた話し方がメインでした。私は多くの人の前で話す機会は少ないですが、対個人でも少人数でも通ずるものはあると思いました。
聞き手が飽きないような工夫や、発声方法など色々な視点から話し方を学べてためになりました。
Posted by ブクログ
職位が上がるにつれ、人前で話すことも増えたが、毎度伝えたいことが多過ぎて冗長的になってしまうため、手に取った本です。ためになります。以下、忘れずに実践したいこと。
3つの原則である①話す目的を明確化②対象者を分析③話言葉の意識を前提に言葉と音声について戦略的に考える。
原則について詳細
①目的意識が不足すると話が長く感じる。しっかり準備
②難易度を考慮(中2に伝わる話し方)。コミュニケーションは相手ありき。話が伝わらないのは話し手の責任。
③一文は短く。準備が大切。準備したように聞こえるのはスキル不足。
言葉についての戦略
•言語化ー目的を明確にしたコアメッセージを、フレーズ化する。対象者に伝えたいことを書き、ひとつ選択する。
•構成ー正解となる構成はない(結論から言えばいい風潮があるが)。問いかけや呼びかけ
•ストーリーー強み、弱みのエピソードを。五感や感情の描写をいれる
•ファクトー適度に事実情報を。社会の事象を。ストーリーとファクトの組み合わせ。
•レトリックー会話文を入れる。偉人の一言。
音声についての戦略
•発声ーボリュームはデフォルトで大。腹式呼吸。声の速さ、モーラ数327。声の高低、1オクターブを目指す。
•沈黙ー句読点の間隔。問いかけでの間。フィラー(えー、あーなど)は退治、認識することが大切
•身体表現ー姿勢、視線、立ち位置、ジェスチー
著者は話し方トレーニング事業も展開。経験に基づく知識が沢山ある。会社HPを見ると、政治家の方などもおり、相当な本格的ですし、自分の意識が低いことも感じました。
Posted by ブクログ
話すこと、うまくポイントを絞って伝えることにいくばくかの苦手意識があることから、この型の事業に興味を持っている中で手に取った一冊
メモ
・話し方の戦略を立てるとは、話すときの目的を明確にし、言葉音声動作を考え抜くこと
・話し方の戦略三つの原則
話す目的を明確にする
対象者を分析する
話し言葉の意識を持つ
・言葉の戦略
言語化 コアメッセージ
構成 バランス、一貫性
ストーリー 共感性、五感
ファクト 自分と社会を接続
レトリック 会話名言の引用、場の価値を強調
・音声動作の戦略
発声
沈黙
身体表現
・高嶋市長の例わかりやすい
・話が長い状態に陥る原因は目的意識の不足
⭐︎目的を定めるとアウトプットを振り返ることに意識が向く
・中2に伝わる話し方を。前提が共有できれば深みのある内容を。そうでない場合は寄り添った解説を
・懐疑的な人へはこれからあなたに聞いてもらう価値のある話をしますと場の空気を温めるように
・話が伝わらないは話し手の責任。相手ありき
・一文を短くして理解を促す。
・質の高いコアメッセージ
行動依頼
価値観提供
・コアメッセージを作る型
目的設定、対象者分析
対象者に伝えたいことの書き出し
一番伝えたいコアメッセを一つ選択
・コアメッセージを磨くための技法
類語に置き換える
マイナスワードを組み合わせる 驚きや意外性
言葉を重ねる
・目的に関連するトピックの比率を多くする
⭐︎普段思っていることや、感情に引っ張られて話をしないように。目的の達成に貢献するための伝え方を考える。情報比率とは聞き手への配慮そのもの
・問いを有効活用するには、聞き手が考える時間を確保する
・弱みは決意と成果をセットで話す
・強みを話す時は強みだけを話すべきでなく、弱みとセットであったり、他者の貢献とのセットであったりバランスを考えること
・人を惹きつける物語は詳細な描写によって生まれる
・描写の重要要素
時間軸、五感、感情
・事実、数字を織り交ぜて話すことで、思いややりたいことに説得力が生まれる
・社会性を組み込むということはトレンドや流行をおさえて話ができていること
・会話文は説得力を高めるとともに臨場感が増す技術
・興味がなさそうな聞き手の顔を上げさせる技術
相手の気持ちを代弁する。
退屈そうな心の中に話しかけるイメージ
・音声と動作の意識は自分の思う3倍やって初めて聞き手には普通に聞こえる
・強調ゆっくり
・高い音で初めて低い音で着地するがルール
・間は前に話したことを理解させるじかん
Posted by ブクログ
全体としてとてもロジカルに話し方について考察、実践されてきたことを書いてある本。しっかり学びたいと強く思いました。能動的に練習しないと話し方はうまくならないので、動画で研究したり、何より場数を増やすことも重要です。何度も読み返して教科書的な使い方が最も良いと感じた。
Posted by ブクログ
本当に「話す」という行為は難しい。
もちろん「話す」ことは、人間の日常的行為だ。
普段から我々は話すことを通して、相手とコミュニケーションを取っている。
しかし、「相手に伝わるように話しているか」と考えてみると、一気に「話す」という行為のハードルが高くなる。
さらに「相手の心に響いているか」となると、尚更だ。
つまり我々が普段行っている事は、ほとんどが相手に正しく伝わっていないと思った方がいい。
独りよがりの行為だと言っても、言い過ぎではない。
これは相当にドキリとしてしまう話であるが、自分が話を聞く側の立場で考えて見れば、分かるはずだ。
「この人の話は、なぜこんなに分かりづらいのだろう」
「気持ちよさそうに話しているので、遮るのが申し訳ないが、内容が頭に入ってこない」
こんなことは、多くの人が経験しているはずだ。
人間とは社会的動物であるにも関わらず、このようにコミュニケーションのエラーが日常的に起きているというのは、本当にもったいない。
この課題が、人類の長い歴史の中で、未だに解決されていないということも不思議な話だ。
こうなると、人類の宿命というか、解決できないように遺伝的にプログラムされている、とさえ感じてしまう。
色々と考えてみると、「話す」そして「聞く」という行為は、本当に面白くて、奥深い。
だからこそ、探求する意味があるのかもしれない。
著者は、学生時代に弁論大会で3回全国優勝をしたのだという。
この経歴は本当にすごい。
自分の思いを相手に伝えるために、届けるために、幾多の試行錯誤をしたのだろうと思う。
本書はそのノウハウが詰まった1冊である。
私自身もすでに50代後半だが、今まで「きちんと話す訓練」を受けたかと言えば、そういうことがない。
つまり私を含めたほとんどの人が、我流で話し方を会得したということなのである。
こうなると、どういう環境で育ったか、誰と出会ったかが、「話し方」のスキル面で大きな差を生む要因になってしまう。
私自身、社会人になって30年以上経っている。
思い返すと、話し方が磨かれた環境や出会いはあっただろうか。
一方で、話し方が下手でも、通常は「不便を感じない」というのも事実だろう。
だからこそ解決されない課題とも言えるのだが、普通に暮らしていたら、人前でスピーチする機会は、年に数回程度だろうと思う。
役職者なら回数は増えると思うが、そういう任に就いていない人は、もしかすると年1回もないのかもしれない。
そうなると、そのためだけに努力することが効率悪く感じてしまうのもしょうがない。
しかしながら、それも勿体ない話だ。
会議の中での発表でも何でも、積極的に話そうと思えば、機会は作れるはずだし、話す訓練はそういう場面で培われるはずだと思う。
何も事前準備をしていなくて、いきなりスピーチさせられる機会はあまり無いかもしれない。
しかし、会議の中で「君はどう思う?」と意見を求められるのは、普通にあることだろう。
そこで「ありません」と回答するのは、せっかくの機会を失うことになる。
そんな場面でスピーチのように演説する訳にはいかないが、考えていることをきちんと喋れるくらいのスキルは身に付けたいものだ。
当たり前かもしれないが、「話し方の三原則」は、徹底的に身に付ける必要がある考え方だ。
ついつい当たり前過ぎて、おざなりになってしまう。
無意識に話し出すのではなく、まずこのフィルターを通してから話すという習慣にするだけで、各段に良くなるだろうと思う。
「話し方の三原則」とは、①話す目的を明確化する、②対象者を分析する、③話し言葉の意識を持つ、ということであるが、どれも言われてみれば当たり前のことだ。
しかし、この原則がブレるから、話が伝わらなくなってしまう。
そもそも「目的が明確化していない話なんてあるのか?」と思ってしまうが、これが意外と多い。
話している内に、迷子のように分からなくなった、という経験もあることだろう。
とにかく「目的の明確化」。
誰に向けて、何の話をするのか。
相手にどう思ってもらうことが、この話のゴールなのか。
当たり前であるが、強く意識して、実践していきたい。
本書の中では、この三原則を踏まえて、大きく2点に絞ってメソッドを展開している。
内容に焦点を絞った「言葉を磨く戦略」
表現に焦点を絞った「音声・身振りを磨く戦略」
特に、言葉そのものを磨く戦略は、出来ているようで出来ていなかったと、反省してしまった。
「コアメッセージ」を込めるのは、まさにその通り。
これがあるだけで、伝わり方は全然違う。
今まで全く意識していなかったので、まずは目的を明確化した上で、「コアメッセージ」を作り上げたいと思う。
「ストーリーとファクトで構成」は、結構難しそうだが、これも意識して事前にどれだけ準備できるかのような気がする。
確かにストーリーで語ることが、相手の心に印象に残りやすいということは理解している。
飲み会の席でちょっと出てくるすべらない話が典型的だ。
抜群に上手く話ができる人がいて、すごく印象に残るというのは、ストーリーの組み立て方が出来ているのだろう。
数々のメソッドが紹介されているが、まずは少しずつでも取り組んでいきたい。
「話し方にこそ、戦略がある」
上手に話せるようになったら、それこそ人生が変わりそうだ。
意識して実践してみたいと思う。
(2025/3/16日)
Posted by ブクログ
たまたま著者の千葉佳織さんが話されているのを動画で拝見し、分かりやすい!!と感動し、本も読んでみました。
ここまで丁寧に「話し方」を解説してくれている本は初めてだと思いました。
高校生のときから話し方を研究されてきたとのことで、努力して体得されたのがよく分かりました。
Posted by ブクログ
話し方にフォーカスし、戦略的・体系的に纏めた書籍。
まず目的を明確化すること。
つぎに対象へ伝わる内容を練ること。
そして話し言葉としてだらだらと喋らないこと。
目的は、話すことで何を実現したいのか。
そしてそれは話し始める前に決める。
対象はプロか、全くの一般人か、それにより伝える水準感を変え他者評価として良い話とする。
話し言葉は一文を短く、準備を(見えないように)しっかりすること。
言葉はコアとなるメッセージはモーラ数と呼ばれるもので記憶に残りやすい20以内に抑える。
三つなどではなく、勇気を持ち一つに絞り込む
伝える順番を考えたストーリー性と、場合により名言を引用。
くどくない身振り手振りや間の取り方、過去の振り返りなど役に立ちそう。
お腹をへこませ、肺を持ち上げることで発声をよくすることもできるという。
Posted by ブクログ
網羅的に、話術の説明があるので、この本だけでかなり勉強になる。
著者の会社が頻出すること、わかりやすく伝えようとしすぎること、この2点が私には合わなかった。
Posted by ブクログ
話が上手な人に憧れる。そう思い本書を読んだ。
全体的には、スピーチやプレゼン、弁論などの、大衆に向けて話す状況に生かせそうな解説がメイン。具体例も交えられていて分かりやすい。
一方、タメになることは多々あったが、日常会話でうまく話せる手法のようなものも期待していたのが正直なところ。
ただ後半に一つ、自分のクセを認識でき、すぐに実践できそうな内容があったのが個人的には良かった。
Posted by ブクログ
audible82冊目。
audibleで、話し方に関する本を複数読んできましたが、とてもわかりやすく、具体的な例が示されている良本だと思います。
学校で、書き方はわりと指導された経験はあるものの、話し方はあまり習わなかった気がする…、もっと、話し方を鍛える授業を、なんて提案がありますが、
おそらく、話し方についても学んでいるはずなんですよね。
ただ、その頻度というか機会が少ないから、記憶に残らないのではないかなと。
評価をつけるのにものすごい時間がかかるため、そんなに授業で扱えないのではないかな?と思います。
大勢の人の前で話す機会を得るひとはそう多くはないだろうから、自然、後回しにされがちなスキルなんだろうなあと。
ただ、話す相手が大勢にしろたったひとりにしろ、相手にわかりやすく、かつ魅力的に話す心掛けは、いつでも誰でも大切なことですよね。
折に触れて、自分の話し方を見直していきたいと感じました。
Posted by ブクログ
やる気とテクニックと準備と練習が大切!!!!!という元気な本だった。「仕事でテクニックや準備に力を入れなくて良いなんて言ってる人は見たことないが、スピーチはパッションばかり持ち上げられていて変」みたいな事が書いてあって目から鱗だった
Posted by ブクログ
戦略的に話すには、当たり前だけどそれなりの準備が必要。個人的にポイントになる点は、以下3つ
1フィラーを意識してなくす。
2話す順番を考える。
3コアメッセージを決める。できるだけ、文章を短く!!
Posted by ブクログ
話し方の戦略を体系化したもの。
「3つの原則」を踏まえたうえで、言葉と、音声/動作の2軸からのアプローチをまとめている。
◾︎良かった点
・殆どの話し方関係でふわっと記載(もしくはバラバラに記載)されている要素を、上手く分けている
・内容自体は当たり前の内容が多いが、それらを理論建てて話している
◾︎微妙だった点
・多くの事例から導き出される共通点ではなく、自身の主張(〇〇すれば正しい!)に合った経験や具体例を提示している。そのため一部疑わしいのがある。
・言葉の戦略の部分においては学ぶものが多いが、音声やせ動作についてはなんとも言えない(腹式呼吸の大事さなど記載)