あらすじ
高校二年生の青野悠人は、姉を虫喰い病――新型アルツハイマー病とも言われる、睡眠中に脳内にある言葉が破壊され、それに関する記憶を失うという不治の病――で亡くして以来、希死念慮を抱いていた。 毎晩、死ぬ方法を考えつつ彷徨していると、公園で何度か同じクラスの古河桜良を見かけることがあった。他人に興味を持たず、いつも教室でイヤホンをしている桜良だが、ある夜、悠人は彼女の涙を見てしまう。その後、悠人は自殺を決行するも生き残ってしまい、退院の前日、病院で桜良に出会って……。桜良のある重大な秘密を知った悠人は――? 眠るたびに記憶を失ってしまうという桜良と死を願う悠人。期限あるふたりが、切ないけれど愛しい日々を紡ぐ「よめぼく」シリーズ最新作!
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Posted by ブクログ
よめぼくシリーズの最新刊!とても楽しみにしていてドキドキしながらページをめくっていました。悠人と桜良の思いに感動して最後、読み終わった後は爽快感!素敵でした。よめぼくシリーズは物語がリンクしていてリンクしている場所を見つけたらつい、にやついてしまいました!
Posted by ブクログ
今回は具体的な感想ではないけど
この作品を読んで考えたことを
綴りたいと思います。
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記憶の問題って難しい。
物忘れなら
“忘れた”ってことを本人認識できてるけど
認知症は
“忘れた”ってこと自体忘れてる。
その人にとっては何も無かったことになる。
でも
私はちょっと違うと思ってるし
無かったことにはならないと信じたい。
仕事で認知症の患者さんと関わるけど
相手のことや思い出を忘れてても
その時感じた感情は漠然と残ってと思う。
だから
関わり方によっては
“なんか嫌な人”“なんか好きな人”
って認識が変わってると感じる。
思い出を失っても
楽しいとか悲しいとかは
身体が覚えてると思うと希望が持てる気がする。
Posted by ブクログ
森田先生の作品を全て読んでいる者です。
最初の作品で号泣したのがきっかけで森田先生の作品を読んでいます。
よめぼくシリーズで2番目に感動した作品でした。
また、次の作品が待ち遠しいです。