【感想・ネタバレ】中学生からの哲学「超」入門 ――自分の意志を持つということのレビュー

あらすじ

自分とは何か。なぜ宗教は生まれたのか。人を殺してはいけない理由は何か。何となく幸福じゃないと感じるのはなぜなのか……。読めば聡明になる、悩みや疑問に対する哲学的考え方。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

恥ずかしながら哲学について全く知らない状態で、題名に惹かれて読むことにしました。
難しい内容も多いが、使われている言葉はわかりやすかったです。哲学の面白さ、宗教との比較、自己の意思を持つことの大切さ、ハッとさせられることばかりでした。流し読みしてしまったところもあるので何度も読み直したいです。ただ結構気合がいるので、他の入門書をいくつか読んでいこうと思います。笑

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2025年08月13日

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・教養を養う一環で読んだ本。哲学系の本は難しいことが多いが、だいぶ読みやすく書かれており、最後まで興味を持って読むことができた(ただ、中学生にはちょっと難しい印象)
・資本主義の本質とはなにかを大貧民ゲームを通じて子ども達に問うた話など、純粋に興味深い話も多かった

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2022年10月04日

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 哲学者の竹田青嗣が、中学生向けに哲学を説いた本。

 この本を読んで初めてフッサールの現象学が、「正しさ」=「自己了解」であると言っていることを理解した。「正しさ」は「正しいか間違っているか」ではない、というのは面白い。

 改めて「現象学」によって「相対主義批判」ができるというのも発見。勝手な推測だが、相対主義を乗り越えて肯定的世界観をもちたいという著者の動機がいつも見え隠れするのは、やはり著者が在日韓国人であるということが大きいのではないか。複数文化を経験し、価値を相対化する必要性を感じることを契機に、彼の哲学が構築されて来たように思えてならない。自分が帰国子女である点と重なるため、なおそう感じる。

 それにしても、「正しさ」が自己了解であり、その自己了解の根源が他者との調整可能性であるという考えは、自分にとって極めてしっくりくる。同様に、「本質」が「真理」のようなものではなく「相互承認に耐えうる原理」であるというのは、目ウロコ。確かに了解しやすい。別の見方をすると、確証バイアスがなぜ悪い話ではないのか、というのを、科学ではなく、哲学的にサポートできるということといえまいか。確証バイアスが、他者と調整可能な自己了解に基づく限りは、それは正しいと言えるからである。

 してみると、著者の言うようにポストモダンが現象学を誤解していると言うのがなぜかを深掘りすると理解が進むはず。なぜなら、現象学は、おそらく相対主義(の苦しさ)をよく知っていて、嫌いな者が、打ち立てたい考え方だからである。逆にいえば、相対主義を平気で標榜できるのは、本人自身は、相対主義の苦しさを味わったことがない、ということなのではないか?いやもしかすると、ポストモダンは、相対主義を標榜しながら、本当の相対主義にあるわけではないのかもしれない。

 

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2022年01月02日

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ネタバレ

中学生の頃に疑問に思うこと・・・「なぜ、勉強しなければならないの?」
大人達の答えは、常に説得力がない・・・良い高校、良い大学に進学し、
良い職業に就くため、そして高い収入を得ることで、幸せになるために・・・
中学生は、疑問に思う・・・「それが本当に幸せになる手段なの?」
この本には、こう書いてある
「勉強するのは、まさに『生き方を選ぶ自由』をえるためだと。
私たちがより良く生きるためには、考える力が必要だ。この本には、
私たちが考える力を身につけるために必要な思考のテーブルがある。
私が、中学生だった頃に出会いたかった素晴らしい内容がある。
でも、かつて中学生だった私のようなオジサンにもおススメです。

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2020年05月08日

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哲学について触れようとすると、いわゆる哲学史から入ることになりがちであるが、そういった小難しいことは抜きに「現象学」の専門家としての立場から分かりやすく伝えてくれる1冊。また、著者が哲学の世界に入ったキッカケなども書いてあり、著者への親近感をもてる。私個人としては3枚目の世界を再構築していくという一節にとても共感した。

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2024年08月27日

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以下、心に留った点
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誰でも自分の心を内省して、ここまでは確実、それ以上確実なことが言えないという分岐点がある。誰でもそれを意識できるし、言うことができるという点に、「現象学」の確信がある。

あるところから先は、決して確実なことがいえない…懐疑論、相対主義
確実なことが言える…真理主義や客観科学主義
現象学は正しい認識という問題をどの程度確信と納得の状態があるか、という枠組みに置き換えた

事実を知るということと納得する自己了解するというのは本質が違う

人間や社会の問題では、何が「真理」か誰が「真理」を持っているか、と考えてはいけない。たくさんの人間がそれぞれ自分の確信をもち、その確信を交換し合っている。そういった多様な確信が、どのような条件があればうまく交換され、共有されるのか、ということをはっきりさせることが認識問題の本質である

ヘーゲルの「不幸の意識」理想には憧れるけど、自分は到底そこまではいけない。それで引き裂かれて挫折がおこる。
=世界が壊れる経験
そこからの世界の自己修復

人間は希望や目標が明確になるほど、意味と価値の秩序がしっかりとして、そのことが時間のリアリティをますます濃くする

竹田さんの「欲望論」
事物の存在の性格や意味が、それに向き合う人間(主体)との関係によって変化することを、関係が相対的だという。
欲望がなければ、世界の意味の秩序は形成されない。ただしまた、世界の秩序が形成されてはじめて、われわれは自分の欲望ののなんであるかを知る=欲望相関性

2章 宗教も哲学も「世界説明の方法」

宗教 人間は自我に存在の不安をもつ。それを克服するためにあらわれた
   物語がある。教祖がいて、「真理」に近づく真理のゲーム
   共同体の知恵。人間の生活が多様になることであまりうまく働かな   くなってきた。
   弱点 激しい競争と権威のゲームへの推移

哲学 タレス 世界の森羅万象は「水」「アルケー=原理・起源」
   原理を提出する言語ゲーム
   方法の特質は概念を使うこと、原理を置くこと、再出発(幾度でも   新しい原理を提示できること) 
   これによってより「共通了解」に近い原理(キーワード)を推し進   めていく
   弱点 難しくなっていく
      懐疑主義(相対主義)物事は見方を変えるとなんとでもいえ                る。確実なことなど何もない  

神の問題を通さなくても人間の問題を考えることができるようになった。(例えば、社会や人間欲望や実存)それが哲学において「神が死んだ」という意味

自由の相互承認による宗教の受け入れ合う世界

本質=イデア 「真理」とは違う。それぞれのものごとにあるもの
       一番大事なポイントをなんと言えばいいか

アルケオロジー=考古学=起源の学
アナクシマンドロス 無限なものトアペイロン
アナクシメネス   空気プネウマ
イオニア自然学派

詭弁論
ヘラクレイトス 「人は同じ川に二度は入れない」
エレアのゼノン 「アキレスは亀を追い越せない」
         無限は何よりも大きいということではない

第3章 ルール
なぜ人を殺してはいけないか
社会のルール 自分の自由を投げ捨てる行為だから(相互承認がなければ       確保されない)
道徳的側面  見つからなければOK?自分は全うな人間だと自分自身に言       えなくなる

自己とは何か?実存哲学 キルケゴール、ニーチェ、ハイデガー
そしてヘーゲル
自己価値の欲望 自己のルールの束

他者との承認ゲーム。どのような承認ゲームを作ろうとするかは、その人の生への欲望にかかっている。それは、自己ルールによって決まる。

母親からいわれるよいわるいが最初のルール。ということは、親のもつ教育の責任はとてもとても大きい

第4章
根本原因と派生原因。
資本主義社会が悪いのではない
資本主義社会は持続的に生産を拡大させる経済のシステムであり、それは同時にすべての人間に「自由」を解放する近代社会と切り離せない社会
無限競争にならないウィンウィンゲームにいかにしていくか

一般欲望 たくさん愛されたい、評価されたい、人の上に立ちたい、偉くなりたい…
競争の中で実現される欲望である以上、ほとんどの人は挫折する
そこで必要なのが「自分の意思を持つこと」ではないか?
=自分の幸福の条件を、才能や運にゆだねるのではなく、自分でよくつかみ直すこと、言い換えれば、自分で自分の「自由の条件」を考え、作り直すこと

ある欲望が本当に自分を生かすような欲望であるかを自ら考え直すことには重要な意味がある
自分の感情は本当の自分ではないそれはファンタジーだ

金岡新さん

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2014年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中学生には多分難しい。
けど読めないことはない。

社会とは相互承認で作られている。
犯罪的な裏取引も、そこにお互いが認めたルールがあるから成り立つ。
(悪の組織もルールを守っているから成り立つなんて…)

子供時代は親や周りのごく親しい人との間だけで、自分のルールを作っていく。
大学や社会に出て、自分と異なるルールを持つ相手と出会い、衝撃を受け、お互いのルールを少しずつ変えていきながら社会を作っていく。
(衝撃を受け、自己ルールが崩れて組み立てなおしになる人も多いそう。私自身もいままさにそういう状況だったので染み入った。)

幸せの話、みんなが求めているものを人間は欲しくなるけれど、みんなが求めているものは手に入りにくい。
(可愛いくて若い女の子に愛されたい!大金持ちになってみんなに尊敬されたい!)
本当に自分が欲しい物を突き詰めていくと、幸せは意外と手に入りやすくなる。
(本当は愛されたいだけ。なら美人じゃなくても、自分自身を理解してくれて愛してくれる人でいい。
尊敬されたいだけ。ならお金持ちにならなくても心がけ一つで立派な人間になれるかもしれない)

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2012年04月18日

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