あらすじ
婚約者と妹の不義が発覚し、婚約を破棄することになった
アッシュフィールド伯爵令嬢・ウルスラ。
幼い頃から表情を動かす事が苦手な彼女は、
無表情ゆえに自分には女性としての魅力がないと思い悩んでいた。
そのなかで起きた今回の不義により、
彼女は次期当主の座を妹に譲り、自分は家を出て一人で生きていくことを決めるのだった。
そんなウルスラの元に、レインバード家のベルナールが婚約を求めやってくる。
感情をうまく表現できず『氷の令嬢』と呼ばれるウルスラ
事故により、夢であった騎士の道を諦めざるをえなくなったベルナール。
心に傷を抱えた不器用なふたりの恋は――
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文句無しの星5
物凄く良かったですっ!!
文章も、静謐と言いましょうか、兎に角、好みど真ん中wでした
自分の意思では無く、思わぬ出来事から人生が変わってしまった2人が、ゆっくりと愛を育んでいく様子が丁寧に描かれています
雨に始まり、雨上がりで終わる
本編ラスト、2人で見上げる空が、これからの明るい未来を予告している様
上手いですね
初めての作家さんで、あらすじからの衝動買いでしたが、買って正解でした
これからも応援しています!
カタルシスは…?
良い話だとは思うんですよ、人間生きていれば思い通りにならないことだっていくらでもありますし、その狭められた選択肢から自分が幾らかでも幸せになるような道を選び取っていかなくてはならないことは。
ヒロインもヒーローも大人で、自分の立場に見合ったなきらお互いに理解しあって歩み寄ろうとする姿勢には心を打たれます。
周囲の人たちもまぁそこそこ良いのですが、あの横紙破りをしたヒロインの妹が、なぜ社会的地位を保持していられるのか、なぜヒロインを下手したら一生キズものにしかねなかった騒ぎを起こした伯爵令嬢がのうのうと生きているのか、ザマァ好きな私としては納得がいかないんです〜。