あらすじ
「あぁ、絡みついて、私を離さないな、ルゥルゥ」
はちきれんばかりに昂った雄の欲棒が、後ろから獣のように押し込まれる。
熱い吐息とともにうなじに噛みつかれ、私は強すぎる快楽に堕ちていく……。
〝血濡れた獣人王〟と呼ばれる皇帝イーチェン。後宮に捧げられた処女の生き血を吸っている──そんな噂が立つほど恐れられる彼のもとに、ルゥルゥは義姉の身代わりとして嫁ぐことに。最初は怯えていたが、『時渡りの石』の力で過去に飛ばされ、彼の悲惨な境遇を知る。愛を知らない彼の力になりたいと、ルゥルゥは身分を隠し女官としてもイーチェンの傍に侍るようになるのだが――。運命の下に導かれる、二人の愛の奇跡。
感情タグBEST3
よかったです。
ヒロインの大きな愛がすばらしい。かたくなだったヒーローに愛することを教えたのはヒロインですよね。とても弱くみえるのに凄いなぁ、て思いました。
匿名
不快感残った
ヒロインとヒーローの過去編は幼いイーチェンが本当に可愛いしヒロインも愛情深くて2人の純粋な関係が素敵でほっこりしたけど、現代に戻ってからは興醒め続きでした。
ヒーローがあんなに焦がれていた20年越しの初恋のヒロインを目の前にしてるのに、その特徴的な髪と耳も顕なのに察しもせず、ベールで顔を覆い隠した上、せっかくのバージンを義務と政治と性欲だけの酷い扱いでぞんざいに散らした時点で一気に興醒めでした。
そもそも、ヒロインが自分を偽り過ぎて本名入れて4人の人物を最愛のイーチェンに対して使い分け続けたことがめちゃくちゃの始まり。
獣人王も、一途と見せかけておきながら、運命の番のヒロインを相手にしてることもいつまで経っても全てが同一人物だってこと見抜けないまま、あっさり体の関係を持っちゃって。初恋相手、女官、妃、側から見ればいわゆる3股。複雑な心境は持ってたとしても結局は複数の女に手を出してる色欲に溺れた人になっちゃてる感じが、残念だし不快でした。しかも一度ならず相手の顔をいつまでもベールで隠したまま行為をするのは本当に不快極まりなかった。
結果的には全て同一人物のヒロインだけど、獣人王にしたらだいぶ後に真相が分かるまではそれぞれが別人だと思って情欲と愛情を振り撒いてたわけだから、もうその時点で、冒頭の過去編の純愛だと思っていたことが全て台無しでした。しかも物語のほぼ終盤までヒロインの同一人物に気付かないままだから、それまでの行為は不快の方が勝って途中読む気喪失して飛ばしました。
獣と思えばそれまでなのかもだけど。
そもそも、ヒロインが同一人物だってこと顔を見るまで気づけないんじゃ、運命の番と言えないんじゃないかな。内容的に番設定する必要性がなかったと思う。