【感想・ネタバレ】世界のビーズ図鑑のレビュー

あらすじ

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世界各地で古くから行われてきたビーズによる装飾。
世界の民族衣装で使われているものから、ヨーロッパの豪華なドレスなど、世界約40カ国のビーズを豊富な写真で紹介!!
人々はなぜビーズを身につけるのか、その意味や素材、交易ルートなども解説します。
ビーズを通して、世界の国々の多様な文化を感じることのできる1冊です。

【本書はじめにより】
ビーズは身近な装飾材料として親しまれ、現在も衣服や装身具などに幅広く用いられています。
ビーズによる装飾は古くから世界各地で行われてきましたが、それは単なる装飾にとどまりません。それを身に着けることで、民族や社会的立場といったアイデンティティーを表したり、また、より多くのビーズ や珍しいビーズを所持することで富や権力を象徴することもあります。さらには連なった玉に祈りを込める数珠など、精神世界とつながるための役割を果たすこともあります。 ビーズの素材は、身のまわりにある木や石など入手が たやすいものから、宝石のような自然界の貴重な鉱物、 ガラスやプラスチックといった合成素材など、地域や時代によってもさまざまです。また、ビーズの加工技術の 工夫や進歩は、多彩な表現を可能なものとしています。 本書では、主に文化学園服飾博物館の所蔵品の中から、 約40か国のビーズを紹介します。ビーズを通して、世界の国々の多様な文化を感じていただければ幸いです。

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Posted by ブクログ

身近な装飾材料であるビーズについて、約500点の写真により、
その歴史と文化をを解き明かしてゆく。
・本書の読み方 ・はじめに
第1章ビーズとは?  第2章 世界の民族とビーズ
第3章 ファッションとビーズ
第4章 もっと知りたいビーズの世界
・おわりに
Columun多数、写真クレジット、参考文献有り。

文化学園服飾博物館所蔵品の中から、約40か国のビーズと
服飾品などを約500点の写真で紹介し、その歴史や文化を解説。
旧石器時代から現代まで、世界各国で作られたビーズ。
穴を開けて連ねるそれらは、細かいものから大きいものまで。
スパングル(スパンコール)や銀貨、とんぼ玉もビーズの一種。
素材は、ガラス、木の実や種などの植物、真珠や珊瑚、貝や鱗、
骨や歯、鳥や玉虫の羽根、様々な金属、土、プラスチックなど。
用途は、富・権威・身分などの象徴、急所の保護、
魔除けや信仰、そして装飾。
飾るのは、様々な衣装、各種装身具、冠に笠、数珠に護符。
袋やバッグ。おくるみ、ふんどしや下着、性器覆いにも。
女性が瓶などを頭に載せて運ぶときのカバーや壺台もある。
特に民族衣装や各種装身具へのビーズの使用に注目しました。
拡大写真から分かるのは、その極小の粒を綴ったり、
刺繍したりする気が遠くなるような作業が見えてくる。
いかにビーズが重要視されていたことか。
鮮やかな色遣い、輝きは、交易で初めて接する者にとって、
さぞや貴重に感じられたことでしょう。
また、色や奏でる音にも魔除けの意味があるという。
その模様の素晴らしさは実際に見てみたくなる魅力があります。
日本のビーズ製造会社の手作り工程の妙にも、驚かされました。

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2024年06月19日

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