【感想・ネタバレ】あやふやで、不確かなのレビュー

あらすじ

考えていることなんて伝わらないし、言葉はあいまいだ。
だから私たちは、伝える努力をしなくちゃいけない。
瑞々しい感性が光る、恋愛連作短編。

どこにでもいる普通の女の子、冴。冴からの愛を信じられなくなった伸。友人が恋人と別れたことをきっかけに、自分が恋人のことを愛しているかわからなくなった成輝。逆に、恋人との絆を強くした智世。冴のことが嫌いだけど好きで忘れられない真澄――。4組それぞれが抱える恋心を丁寧に描く。

〈宮田愛萌さんコメント〉
宮田愛萌です。この度『あやふやで、不確かな』を出版させていただくことになりました。私はいつも、他者とのコミュニケーションとは難しいものだと思っています。自分以外の人間と完全にわかりあうことなんて不可能であるのに、わかり合えたらと願ってしまう。そういう矛盾がなんかいいな、と思ってこのお話を書きました。
書き終えた今でも、私は登場人物たちとはわかり合えそうにありませんし、書いている時も喧嘩ばかりでしたが、それでも良い関係が作れたのではないかと思っています。
冴たちの物語を、たくさんの方に受け取っていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まなもさんの紡ぎあげる文章と世界が大好きです。
自分と似た境遇のキャラクターがいて感情移入したもののそれぞれが様々な恋愛観で楽しく拝読しました。「喪主に、なりたいの」の智世の台詞があまりに最高のプロポーズでした。めちゃくちゃ重くて、わたし自身恋愛とは縁遠いのですがこれを言えるパートナーに出会いたいです。
直後の小説現代で執筆時に、恋愛をする登場人物の気持ちがわからなくて喧嘩した趣旨のお話をされてて変に納得しました。

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2024年05月05日

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