【感想・ネタバレ】ミステリーで読む平成時代のレビュー

あらすじ

バブルの崩壊、リーマン・ショック、阪神淡路大震災……。社会や世相を反映することの多いミステリーを通して平成時代を振り返る。

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Posted by ブクログ

読破した作品が思い返すと皆無な状態で本著にあたるのもどうかと思うが
適当に著名な作品の解説だけ流し読みすればと、考えていたはずがなんとなく読み通せたのは意外だった。

ミステリーと呼ぶべき範疇を途中から脱線していたり、著者の主張が表に出過ぎているきらいもあるが、多様な作品のあらましと時代背景との連関を探るという試みについては、国文学者としての下地がその面白さを担保しているかと思う。

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2024年06月09日

Posted by ブクログ

”暗殺史”で書いた文体が固いっていう印象は、本作でも感じたこと。その点で説教ぽく感じられる部分や、主張的に相容れない部分はある。ただ、ミステリの読まれ方は、自身の趣向と相通じるものがあり、作品のチョイスや観点も首肯できるものが多かった。自分も、小手先のトリックや謎解きに興味はなく(著者もそうだ、とは書かれていないけど)、この時代にこの舞台背景だから、という設定にこそ、妙味を感じるから。畢竟、既読作については、印象に残っている者が多かった。となると、未読作も楽しめる可能性が高く、適宜参考にしていきたい。

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2024年05月13日

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