あらすじ
最前線の宇宙探査が
生命の「謎」に迫る!
※本書は2018年2月に小社より刊行された『宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八』(SB新書)に、最新情報を加筆・改筆・再編集したものです。
4万9000部突破、第6回ブクログ大賞受賞 (「本好きのみんなで決める 本当に面白い本」人文・自然科学部門)の
ベストセラー書籍が、新版として最新情報にアップデートされ刊行!
★サイエンス作家・竹内薫氏が、「没入してしまう魔法の本」と5つ星の大絶賛! ! で超話題!
「数年に一度、気がついたら仕事を忘れて没入してしまう
魔法の本に出会うことがある、これがその一冊だ。」
「面白すぎる。うーん、幸せな読書体験をありがとう! 」
★堀江貴文氏絶賛!!!
「気軽に宇宙の最新情報を知るにはもってこいの1冊だ」
●我々はどこからきたのか?
銀河系には約1000億個もの惑星が存在すると言われています。
そのうち人類が歩いた惑星は地球のただひとつ。
無人探査機が近くを通り過ぎただけのものを含めても、8個しかありません。
人類の宇宙への旅は、まだ始まったばかりなのです――。
本書は、NASAジェット推進研究所で火星探査の技術開発に従事し、人気コミック『宇宙兄弟』の監修協力も務める著者が、人類の謎に挑む、壮大な宇宙の旅の物語です。
私たちはどこからきたのか。
どこへ行くのか――。
第1章 幼年期の終わり
ロケットの父の挫折/フォン・ブラウン 宇宙時代のファウスト/運命は黒塗りのセダンに
乗ってきた/ナチスの欲したロケット/ヒトラーの目に灯った火/悲しきロケット/宇宙を
目指して海を渡る/鎖に繋がれたアメリカン・ドリーム/セルゲイ・コロリョフ ソ連のフ
ァウスト博士/スプートニクは歌う/六十日さえあれば/NASAの誕生、そして月へ
最初のフロンティア
第2章 小さな一歩
嘘だらけの数字/無名の技術者の反抗/究極のエゴ/プログラム・アラーム1202 /アポ
ロ誘導コンピューター/新技術「ソフトウェア」/宇宙飛行士は完璧か?/ The Eagle has
landed /「ジョン、ありがとう」/鳥は翼で空を飛ぶ。人はイマジネーションで月に行く/
20XX年宇宙の旅
異世界の空
第3章 一千億分の八
偉大なる降格/NASAに飾られた一枚の「塗り絵」/
枚のデジタル写真/孤独の発見/ボイジャー 惑星の並びに導かれた運命の旅人/パサデナの海賊/新たなる希望/木星の恋人/土星の月の冷たい雨/技術者の小さな勝利/不知為不知、是知也/海王星は青かった
命の賛歌
第4章 Are we alone?
命とは何か?/最終手段の仮説/レゴ、鏡、重さ 命の証拠、バイオシグネチャー/火星サン
プルリターン/カール・セーガンの夢と、僕の夢/喜びの涙、悔しさの涙/火星旅行の目的地
/火星ローバーの自動運転/「忍耐」という名の夢/ジェゼロ・クレーターの旅/氷惑星の生
命探査/ Journey to the Center of Icy Moons 氷底探検/惑星アサバスカ/我々はどこ
から来たのか?/生物汚染のジレンマ/火星植民に潜むリスク
Pale Blue Dot
第5章 我々はどこへ行くのか?
系外惑星探査の夜明け/ペガスス座
51番星b/千億×千億の世界/百光年彼方の森の息吹/
宇宙の彼方からの来訪者/虚空に放たれたラブ・ソング/恒星間飛行/沈黙/なぜ宇宙人か
らのメッセージは届かないのか?/一九〇六年のクリスマス・キャロル/文明の寿命/
コンタクト 銀河インターネット/情報化時代の恒星間飛行/サピエンスの記憶
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
宇宙に関する本4冊目です。
2018年に刊行された旧版ではなく2024年に刊行された新版の方を読みました。
200年前から宇宙への夢と挑戦をしてきた人類のストーリーです。
宇宙探査の歴史と可能性、ソ連が人工衛星スプートニクを1957年に開発したのはアメリカに脅威を与える為でした。
そして1968年、三人の宇宙飛行士を乗せたアポロ8号。
ソ連は崩壊しましたが、宇宙へのイマジネーションは生き残りました。
ジュール・ベルヌ
「人が想像できることはすべて実現できる」
アメリカのケネディ大統領は1961年
「1960年代が終わるまでに人間を月に送りこむ」と演説します。
そしてもっとも偉大な影響を与えた探査機、ボイジャー1号、ボイジャー2号。
2021年、史上初めて火星の空を飛びます。
日本の小惑星探査機「はやぶさ」。
小惑星の砂は月以外の世界から人類が史上初めて持ち帰ったサンプル。
P177より
地球に生命が誕生したのはおよそ四十億年前ということはわかっている。だが、どうやって生まれたのかは、わからない。
そして我々は地球以外の生命をまだ一つも知らない。
我々は四十億年の孤独の中にある。
P242
我々は何者なのか?
我々はどこから来たのか?
我々はひとりぼっちなのか?
P249
この時代にあって、我々はもう一度、なぜ宇宙に行くのかを深く考えるべきだと思う。
P254
地球は現在知る限り命を宿す唯一の星だ。
少なくとも近い将来に我々の種族が移民できる場所はどこにもない。
地球も何年か先には、地球温暖化や核戦争による自滅などで滅びる運命だということですが、人類が住める星は他にまだ見つからないそうです。
他の星に生命体があって、そちらからコンタクトをとってくれるのを待つのも考えられますが、地球が滅びる前に友好的な生命体がみつかるかどうかわからないそうです。
Posted by ブクログ
宇宙関係の話にもともと興味があったので、購入。
これぞ求めてた宇宙本に出会った感じがした。
はじめ、技術的な観点から宇宙論が始まって、それに関わった技術者に焦点を当てながら宇宙技術の歴史を紐解いて、惑星と惑星に存在する文明の可能性論へ。
最終的に地球に今存在している『人類』という文明がいつまで存在できるのか、宇宙全体の文明間における立場、他文明への還元性などに言及して話が締め括られる。
正直あまり期待しないで読み始めたが、終盤はかなり集中して読んでしまった。
Posted by ブクログ
今年読んだ本の中で1番ワクワクしました
文中でも気長に待たなきゃいけないと散々言われてたけど、やっぱり待ちきれない!
惑星探査の更なる発展を応援してます
Posted by ブクログ
前作にもあった宇宙開発の歴史についても改めて読み直したことで、どのような背景でロケットや探査機を産み出すための技術が発展していったのかを学び直すことができた。また、最新の宇宙探査についても、火星探査におけるパーサヴィアランスの活躍から将来の衛星探査についてまで、メディア等から得た情報だけでない裏側まで知ることができ、非常に興味深いものだった。
宇宙開発に興味がある方はぜひ読むべき一冊だと思う。
Posted by ブクログ
新版になって内容が充実したとのことで手に取る。新書にして50ページもの増補が施されている。宇宙開発は振興廃止が著しいので、改訂もありがたい。特に後半は一気に読ませるものになっている。