あらすじ
◎もくじ
1 大量収容の弊害
2 なぜ無実の人々が罪を認めるのか
3 なぜ目撃者の証言はしばしば間違っているのか
4 死刑制度はなくなるのか?
5 科学捜査の誤りと未来
6 脳科学と法律―相容れない仲間たち
7 高い地位にある重役が訴追を免れる理由
8 司法の延期は正義の否定
9 法的監視の縮小
10 「テロとの戦い、の法との戦い
11 行政府に対する最高裁判所の不当な服従
12 裁判所をあてにしてはならない
13 法廷に立つ日は来ない
コーダ
謝辞
訳者解説
索引
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日本の人質司法や外国人不起訴、検察と裁判所のもたれ合いも酷いんだが、なんのなんの、米国司法もある意味負けず劣らず酷いもんなんだな。
一件一件、あんな陪審員選んでやってたら大変なんだろうなとぼんやり思っていたが、実のところ、大半は司法取引で、裁判には至らない。量刑について裁判官にはほぼ裁量がなく、最低収容刑期などと言うのもあって、ほぼ検察からの司法取引に応じるのが事実で、そこには「無罪」の人も含まれる。
人身保護も、有名無実。
法によらず人知れず拘束され拷問される事実。
企業は、起訴延期合意により、事実上金を払えば免責される。金のある上流国民は起訴されず、一般市民は訴訟費用が高すぎて裁判ができない。
民主主義の親玉、綺麗事の帝王、米国にしてこれである。
どこぞの強権国家とさほど変わらない。綺麗事が入る分、手に負えないところもあるくらい。
他山の石を磨きつつ、我が国の明らかに偏ってきている司法はこの先どこに向かいますか。