【感想・ネタバレ】小説8050(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

このままでは、我が子を手にかけ、自分も死ぬしかない。歯科医の大澤正樹とその妻、節子は悩んでいた。長男の翔太は中学で不登校に、以後七年間引きこもり続けている。一方、一流企業に勤める姉の由依は、弟のせいで結婚できないと両親に訴える。ついに息子と向き合う決心をした正樹が知った恐ろしい真実とは――。引きこもり、家庭内暴力、不登校、いじめ……現代日本を抉(えぐ)る社会派エンタメ長編。(解説・三浦友和)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすくて面白かった!
一般的な小説は
引きこもりを家から出す業者が見つかる→そこからのドラマという展開が多いなか、
引きこもり業者が見つかる→上手くいかない、弁護士を見つける→上手くいかない、と何度も立ちいかなくなるのもリアルさを感じられて良かった。
それぞれの性格も分かりやすくてあぁこういう人いるよなぁという感じ。
それぞれが完璧じゃないのもまたリアルだった。

場面がリアルに想像できたのでいつか映像化しそうな作品。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歯科医の正樹には、中学生から7年間引きこもっている息子・翔太がいる。中学側にはいじめはなかったと言われたが、実際には酷いいじめがあったことが判明。高井弁護士と一緒に、いじめっ子を相手に7年越しの裁判に挑む。


妻・節子や娘・由依のやり方や考えと合わなかったり、翔太が家の中で暴れたり、正樹が自分を抑えられず翔太に怒鳴ったり、これはもうダメか…と思うことが度々発生する。
それでも、最後は翔太の「裁判を続けたい」という意志の強さもあって見事に勝利する。

正樹がイライラして強い口調になって、節子が「あなたっていつもそう」というやりとりやが度々出てきて、読んでいて気持ちのいいものでは無かったが、すごく人間味があるんだと思った。

翔太が父・正樹の姿を見て、将来に向かって決意をするところが一番の感動ポイント。

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2025年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めっちゃめちゃ、最初から最後までずっと面白かったです。
引き込む力が、強い!!
寝る前にちょっと読もうと思ったら、翔太がガラスを割りながら暴れまくるシーンを読んでしまい、衝撃的で目がギンギンになり全然眠れなくなったしまいました。笑
8050問題というのをこの本がきっかけで知りました。
80代の親が50代の子の面倒を見る…なんかもう、今の日本には実際にたくさんあるんだろうなと思いぞっとした。

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2025年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一気に読み進めてしまった。作者の作品世界にすっかり取り込まれてしまったように思う。

翔太が飛び降りた時は最悪の結末を迎えたと思ったが、そこからの翔太の心の持ち直し方、裁判で高井が金井をやり込めていく様の描写に本当に心を掴まれた。いい作品だった。

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2025年01月06日

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ネタバレ

ページ数多いのにあっという間に読破
自分が親になり、子供が人生に悩んだ時、
支えてあげられる親になりたい

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

引きこもり問題

翔太を囲む全員の気持ちがわかり終始複雑な気持ちだった
父→世間体が気になる、裁判するべき
母→息子を傷つけてまで外に出したくない
姉→力ずくでも外に出したい

まだ引きこもりの子供を持つ年でもないが、実際問題で自分の子供が引きこもった時どうすればいいだろうと考えたとき、正解や一般論がなく困ったので、あらすじから気になっていた。

引きこもり問題はやはり解決が難しく、翔太となかなかコミュニケーションが取れないどころか、母にDVを働く始末。

引きこもりの原因はいじめであることがわかり、途中からどうやって引きこもりを解決するか、からどう裁判で勝つか、みたいな流れに変わっていったが、
解決策として
①引きこもりたくて引きこもる、から引きこもらないといけないに環境を変えてあげる

②一度、死を実感することで自分の人生が全く生を感じるものではなかったと振り返らせる
(力技すぎる。。。)

みたいなことがあるなとおもって少し腑に落ちた。

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2025年09月13日

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ネタバレ

引きこもりの子とその親の年齢を意味する8050問題。リアルな社会問題に焦点を当てた冒頭部分については、父や母、姉、そしていじめ被害にあった翔太それぞれの感情に共感できる部分が多々あり、他人事とは思えない救われなさを感じる。最後まで後味の悪い作品かとも思ったが、弁護士の高井との出会いをきっかけに、法廷での加害者との戦いを通じて徐々に気分が晴れる展開となった。いじめの主犯格リクトが追い詰められるシーンは痛快であったと同時に、いじめを主導するようなやつはまさにこういう奴だったなあとしみじみ思った。

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

題名から、高齢介護や引きこもり関連の話かと思っていたら、いじめや家庭内不和といった様々なテーマを扱ってありました。
はじめ息子だけの問題かと思っていたら、父親の他責傾向といった性格に問題があり、まぁでも大人だって完璧じゃない、皆多少なりともこんなものだよなぁと共感しました。
後半怒涛の展開で読む手を止められませんでした。裁判という一見突飛もない行動を通して、少しずつ成長していく家族に感動しました。

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2025年02月09日

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ネタバレ

中学でのいじめをきっかけに7年間引きこもりとなった青年とその家族の話。
途中までよくある再生していく話かと思っていたら全く違った。
いじめの描写は読むのが辛かったけど、裁判を起こすと父子で立ち上がったあたりから夢中になって一気に読み進めた。関係が再生してよかった。最終的に家族はバラバラになってしまったけれど、これが大橋家の形なのかなぁ。
私自身、子どもが急に学校に行かない!と言い出したらどうするかな‥と考えさせられた。でも真正面から向き合っていくしかないんだろうな。

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2025年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家族の描写が生々しかった
妻と姉の行動がひたすらイラついて、全く共感できなかったけど、父親が息子のために頑張る姿は素敵だった
途中、元いじめられっ子が主人公に対して、こっちは辛い過去を乗りこえて頑張ってんのに、そっちは今更裁判とかいつまでも環境にあまえてるな!と怒ってたけど、これはそうだよなあ〜と思った、、

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2025年07月25日

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