あらすじ
悲観的で心配性なまじめ人間でも大丈夫!
『TAROMAN』のクリエイターが教える
“後ろ向きに前進する”ための仕事術。
芸術家・岡本太郎の世界観を架空の昭和特撮ヒーロー番組として表現した
『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』(NHK Eテレ)をはじめ、
SNSで大きな話題となった『石田三成CM』、『サウンドロゴしりとり』など、
くだらないアイデアで遊び心あふれるでたらめなコンテンツを生みだし続ける
気鋭の映像作家/クリエイティブディレクターの藤井亮。
しかし、彼は自分のことを「つまらないネガティブ人間」と自認します。
悲観的で心配性、いつも最悪のケースを想像して不安になる後ろ向きな性格。
根はまじめだからおもしろいことは思いつかないし、
突出したオリジナリティも持っていなければ、
プレゼンも下手、現場のテンションを盛り上げるのも向いてない……。
でも、そんなネガティブ思考こそクリエイティブにおいては武器になる、と彼は語ります。
「このままで本当にいいんだろうか?」
「もっとおもしろくなるんじゃないか?」と、
石橋を叩いて叩きまくって正解を探り続けることができるからです。
本書では、そんなネガティブ思考を逆手に取った藤井亮の仕事術と創作論を大公開!
・がんばる理由がないというネガティブな現実と向き合う。
・どんな仕事も「やりたくてやってる」状況に追い込む。
・「嫌」と感じるネガティブ思考が、アイデアの種になる。
・生活に時間を奪われる状況は、アイデアが降りてくるチャンス。
・才能がなくても既存の作品の“構造”を借りてオリジナルを生む。
・現場ウケは信用しない。つくり手のおもしろがりは見せない。
・ネガティブな修正要求こそ、クオリティを上げるチャンス。
・突出した武器や強みがなくても、「まあまあできる」をかけ合わせればそれが個性になる。
・うらやましくても「早く売れる」を目指しすぎない。
・あえて“変な汗”をかきそうな仕事に飛び込む。……etc.
つまらない人間でも、おもしろいものがつくりたい!
そんな“一億総クリエイター時代”だからこその悩みに応える(かもしれない)
“後ろ向きのまま前進する”逆説の創作論です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ポジティブとかネガティブとか、外向的とか内向的とか、そういうのはもう生まれ持った気質だと思っています。
今の世の中では圧倒的に前者が良しとされる場面が多いですが、そのどちらかにNOを突きつけるのではなくて、「ネガティブ気質だって、できらぁ!」という姿勢が伝わってきて、なんだかとても励まされました。
似たような気質なので、わかるわかる…と思ったら名門大学出身だし最大手企業だし、雲の上の人だった…とか、一瞬でも同じ土俵に上がろうとしてしまって烏滸がましいことをした…とか、ちょっとだけウジウジしました。
それはそれとして。
わたしもなにかを作ることを、考えることをやめずに走り続けたら、いつかこんな人になれるだろうかと思ってしまう素敵な本でした。
また「わたしには何も作れない…」などと凹んだときに読み返そうと思います。
Posted by ブクログ
最近の本は、ポジティブシンキングのものばかりで逆のものを読んでみようと思い読みはました。
タローマンを岡本太郎展で見たことあり、この人が、作ったんだって思いました。
恥ずかしがりながら、勝手に岡本太郎が作ってたと、思い込んでいました…
内容は、作者が作品制作に関して考えていることを4、5ページに短くまとめられていて読みやすかったです。
読んでいて共感したのは、最近のCMとか映像作品は面白さ(遊び)が減ったんだなぁというところ。
コンプラ、働き方改革などの環境変化がモノづくりをする人には厳しくしてるようなきがします。
話のなかでは、自分の芯を分かりやすく伝えてくれていて、枝葉で誤魔化すのではなく、幹の太いどっしりとした大人でありたいと思いました。
Posted by ブクログ
会社の上司に勧められた。ポジティブ至上主義のようなこの社会で、自分の生き方や考え方を少し認めてもらった気がした。人に悪影響は与えない程度に、自分のネガティブをポジティブに付き合っていきたい。
Posted by ブクログ
すごく正直で丁寧、誠実に作られた本だなと思った。
ネガティブクリエイティブ。
ネガティブだからこそ作り出せるっていう発想ができる時点である意味ポジティブなんだけれども。笑
自分の中にあるネガティブを卑下するために使うのではなく、ネガティブを危機管理とか危険回避に使っていけばネガティブも悪くないよね。