【感想・ネタバレ】解任のレビュー

あらすじ

私はなぜ三〇年勤めたオリンパスを告発するに至ったのか? なぜ私が社長に選ばれたのか? 事件の真相はどこに? オリンパスの英国人元CEOが突然の解任までの全真相を激白!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

オリンパスの事件は世界に大きな衝撃を与えた。
たまたま、大王製紙の報道が重なったこともあり、日本企業のガバナンスが甘いという印象を世界に与えてしまった。
新聞報道もなされていたことなのだが、本書を読むことで、事件の詳細がよくわかる。内容は具体的で、「生々しい」。

オリンパスの事件は日本の企業に強烈な「教訓」を与えたとみるべきである。報道や裁判にならずとも、同様の行いをしている企業がまだあるのではないか。オリンパスが失墜させたのは「オリンパスの信用」ではなく、「日本企業全体への信用」であると考えるべきであり、日本企業は今一度、ガバナンスや内部統制、監査について見直しをすべきである。

不正や違法を行うことで、一時的に利益や信頼を勝ち取ることができてしまうのかもしれない。「隠し通せる」という認識があるからそのような行為に及ぶのであろう。しかし、「天網恢恢疎にして漏らさず」という故事成語があり、こちらの方が正しいと考えている。必ず不正や違法は暴かれることになるのであり、その時点では既に手遅れである。
誰から見られてもはずかしくない経営を行うべきである、というより、それが当然のことである。

本書やこの事件をきっかけとして、日本企業の経営の透明性が高まり、企業不祥事が根絶されることを願っている。

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2013年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オリンパスのお家騒動が明るみに出た時には僕も外国人社長のやり方がオリンパスの社風に合わなかったのだろうと勝手にいいように考えていたが,ウッドフォード氏は真にオリンパスのことを考え,自分の身を削ってまで正義を追究した。彼でなければできなかった改革であると思う。

日本人の技量とは裏腹にこういった癒着のような文化は日本に根づいてしまっているのかもしれない。
これを機に日本が良くなることを切に願う。

Thanks Michel!!

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2012年06月28日

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