【感想・ネタバレ】心残り繋ぎ屋~白羽骨董店に想いは累ねる~のレビュー

あらすじ

この想いを届けられなかったあなたへ。

繋ぎ屋・由利に振り回されながらも樹はものに込められた声の行き場を探し出す。
心温まる物語。

大学の夏休みに、祖父の営んでいた骨董品店を片付けている樹。だけど 「ものに遺された声」が聞こえ「今は亡き人」に頼られてしまって!? 怖いが放ってもおけない。関わるな――深みにハマる樹に忠告してきたのは謎の美形・由利だ。彼はその道のプロで、遺された想いを届ける 「繋ぎ屋」らしい。彼にこき使われることを条件に力を貸してもらい、お節介で飯作りがうまい刑事も加わって、想いの行き場を探すことに!?

アオジマイコ・装画

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Posted by ブクログ

亡き祖父の骨董店の整理をする樹は、品から声が聞こえる。同じく生者ならざるものの声が聞こえる由利。料理上手の強面刑事の百目鬼。
3人とも違う形で、やさしい。
五つのオムニバスですべてに死者が出てくるが、ホラー感は薄く柔らかい物語。
五つ目の話の物に宿る思いが「花嵐」や「滝の近く」と喩えられて「想いのシャワー」を浴びる様子を思い浮かべるのは、涙を誘う。
悲しいことが根底にあるけど、少し心が暖かくなる話ばかり。読後は優しい気持ちになれた。
シリーズしないかな、、、。

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2024年04月11日

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