あらすじ
【日本でも街中に出没するクマが話題になっている今、非常にタイムリーな1冊】
『スミソニアン・マガジン』の2022年お気に入り本に選出!
都市はいかにして野生動物たちにとって魅力的な住みかとなったのか?
道を横切る二足歩行のクマ、
巣のライブ配信中に子猫を獲ってきてヒナに与えるワシ、
動物園のコアラを連れ去ったピューマ――。
リスやコウモリなどの小型動物から大型猛獣まで、
人工的なものの象徴である都市が
思いがけず野生動物を引き寄せることになった理由を歴史的に振り返り、
駆除か保護かの二元論ではない共生への道を探る。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本書はアメリカにおける都市と野生動物に関するもの。
日本では直近だと夜星の熊による被害が多発したが、他の国でも同じように野生動物が人間の生活圏に入っきて外などをもたらしているとのこと。
ただ、一見すると生活圏に新しく入って来る野生動物はデメリットばかりだがメリットもあるし、逆に既に街に住み着いてる野生動物をいたずらに排除することが別の問題をひきおこすこともある。
個人的に特に興味深く感じたのはコウモリに関するもの。
コウモリはほとんど病原菌をまき散らすイメージしかなかったが、感染しても発症しないコウモリの免疫システムを研究することで人間の病原菌の対策が進むこと、コウモリが病原菌を拡散するというデメリットよりコウモリが害虫を大量の捕食するメリットのほうがメリットが大きいことなどあり、コウモリに対する見方が大きく変わった。
Posted by ブクログ
大学生の時に、クマと人間との共存について講義を受けたことがあります。この本を読んであらためて共存とは何かを考えさせられる良い本に出会ったと思ってます。