【感想・ネタバレ】倫理学原論 ――直感的善悪と学問の憂鬱なすれちがいのレビュー

あらすじ

本書は、倫理学を学びたい人、社会の多様な出来事に倫理的問題を見出だそうとする人に向けて、倫理的諸問題と倫理学の関係を斜めに解き明かし、倫理学の全体像を描き出す。まず倫理・倫理学とは何かを整理し、倫理学という学問の日本における受容史を解説。さらに、倫理学のもつ根本問題――倫理の実践はどうあるべきか、真の善を目的とした行動に人々を駆り立ててよいのか――を根源から考察。学問としての倫理学が真に目指すべきものと、倫理学的観点の面白さとを伝える。

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Posted by ブクログ

倫理学をひと通り学んだ人が、さらに様々な学究的切り口を考える手引きとなる一冊。倫理学の真の主題は、宗教・政治・経済・法律という4タイプの言説以前の純粋倫理(習慣やマナー)に基づく言語表現を用いた事態解明である、との著者意見を踏まえて読み進めるために、第四章結論とあとがきを先に読むことをお勧めする。

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2024年04月14日

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