【感想・ネタバレ】揺籠のアディポクルのレビュー

あらすじ

孤立した無菌病棟に、少年と少女。
翌朝、一人だけになった。

☆☆☆

『ジェリーフィッシュは凍らない』の著者による
甘く切ない青春の痛みをまとった
本格ミステリ

☆☆☆
無菌病棟、通称《クレイドル》。
タケルと、コノハ、二人だけが入院する施設が、大嵐で貯水槽に通路を寸断され、外界から隔絶される。

不安と焦燥を抱え、日付を越えた深夜──。
コノハは胸をメスで刺され、死んでいた。

二人きりのはずの無菌病棟で、外気にすら触れられない彼女を誰が殺したのか?
震える結末!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

完全密室と化した病棟で起こる殺人。「マリア&漣」シリーズと同じくSF的世界観の特殊設定ミステリ。どんでん返しに次ぐどんでん返しに騙された。そして、ラストシーンの切なさに心を動かされた。

0
2025年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タケルとコノハだけが入院する無菌病棟、通称《クレイドル》。
ある日、大嵐で貯水槽に通路を寸断され、二人は外界から隔絶される。不安を抱えながら日付を越した深夜、コノハは胸をメスで刺され、死んでいた。
二人きりのはずの無菌病棟で、外気にすら触れられない彼女を殺したのは誰なのか?


『ジェリーフィッシュは凍らない』などのマリア&漣シリーズで有名な市川さんのクローズドサークルミステリです。

無菌病棟で過ごす二人きりの患者であるタケルとコノハ。嵐で孤立した病棟で、コノハが殺される。ウイルスすら入り込めない密室のはずなのに、凶器など持ち込めないはずなのに、彼女を殺したのは誰なのか、タケルが推理していくストーリー。
密室や犯人、病をめぐる謎解きのスリリングさもさることながら、タケルとコノハ二人の交流や無菌病棟というままならない状況での儚く純粋な恋愛描写にぐっときます。
幸せになってほしかったな……。

ある意味作品タイトルが一番のネタバレかもしれない。

***

ちょっとこんな作品も思い出しました。
『神のロジック: 次は誰の番ですか?』西澤保彦(コスミック文庫)

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2024年07月06日

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