【感想・ネタバレ】憶 藤沢周連作短編集のレビュー

あらすじ

芥川賞受賞作家・藤沢周が『Web新小説』に初連載した書下し短編小説、待望の書籍化。

短編小説、 待望の書籍化。「ブエノスアイレス午前零時」119回芥川賞受賞の藤沢周が贈る自分の過去(記憶)をたどりながら現在と交錯する私小 説風書下し作品集。著者の故郷である新潟を舞台に、主人公の幼い頃の「過去」と感染症がはびこる「現在」が交錯する。 人間にとって記憶の本質を問いかける作品。

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Posted by ブクログ

この人の作品は2作目と思っていたけれど、どうも違うよう。通奏低音的に悲しさとかわびしさとか切なさとかがひしひしと感じられて、途中何度か落涙した。

p228
風呂でシャワーを浴びれば電話の音と錯覚して、体が濡れたまま浴室を飛び出していたのだ。日に日に世界が分からなくなっていく老母をこちら側につなぎとめようとしつつ、私は気の休まらなう介護生活から一秒でも逃れようとしていた。

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2024年08月21日

Posted by ブクログ

40前だけれど、吸い込まれるように。
自分の記憶も混濁していることに気がついた。
何が得られたということもないけれど、揺蕩う感覚は怖ろしくも心地よく。

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2024年06月03日

Posted by ブクログ

なかなかなかなか、妙に後味の残る内容でした。ホラー?と思いきや回想録のような、硬く重い文面でしたが、読みやすく、味がある。

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2024年05月10日

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