あらすじ
突然兎の獣人になって異世界に放り出された元社畜の樹は、ダンジョン探索で稼ぐと決めて訳アリ奴隷のカイルを買った。規格外な魔力を持つ樹と凄腕剣士のカイル、対等なパートナーを通り越して恋人になった二人は貯めたお金でついにマイホームを購入し、異世界溺愛ライフを満喫中! ……なのだが、ある厄介な問題を抱えていた。それはカイルの正体が、魔人の國の王子であったという事実。魔人は獣人を襲う危険な存在、悪魔として忌み嫌われており、しかもその頂点に君臨する魔王は現在、病でまともに動けないという。樹は愛するカイルのため、そして二人で生きる未来のために、とんでもない決断をして――!! ※電子版は単行本をもとに編集しています
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
イツキの持ち物覚えてますか?
前巻の続きから...ということで、王都ダンジョンを舞台にしたイベントからスタート。その後物語はあらぬ方向に転がって...。
カイルの正体について、薄々察してはいましたが。だからといってイツキが...!
後半も物語としてはかなり面白かったのですが、そこに至るまでの『根回し』の部分をもう少し読ませて欲しかったです。絶対すったもんだあったはずなのに新キャラがいきなり味方になっている感じで、唐突な印象が拭えませんでした。
なお、序盤に出てきたあのアイテム(イツキが元の世界から持ってきたもの)がまさかの役割を果たします。これは本当にお見事です!
そして後半へ行くほどやや端折った印象ながらも物語は纏まったのですが、ラストページの尻切れトンボ感が気になってます。もしかして続編、あり?