あらすじ
熊本にある本屋兼喫茶店、橙書店の店主が描く本屋と「お客さん」の物語。石牟礼道子さんが逝った日「ただただ悼みたい」と訪れた人。“書くこと”を焚きつけた渡辺京二さんの言葉。縁あって催した“村上春樹朗読会”の夜。雑誌『アルテリ』に寄稿するハンセン病患者「関さん」と交わした握手――。文庫版のための書き下ろし・単行本未収録エッセイを増補する。
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Posted by ブクログ
著者は若い頃に読んで辛かった本を年を重ねてから読み返すと、辛い、悲しい、悔しいといった感情を内包しながらも、なんて面白い本なんだと驚いたとのことです。
私は昔読んだ本を読み直すことが今までほとんどありませんでしたが、もう一度読んで印象が変わることがあるのであれば、年月を経てまた読み直してみたいと思いました。
本書を読み終えて「コルシア書店の仲間たち」(須賀敦子著)を彷彿する本だと思いましたが、このレビューを書くにあたり、少し読み返してみると、「コルシア書店の仲間たち」を意識して書かれたと知り、私の見立ては間違っていなかったとわかりました。