あらすじ
累計137万部突破、〈ゼロ〉シリーズの著者が放つ近未来サスペンス!
首相暗殺計画を阻止せよ!
最凶の殺人マシンを追う公安刑事・東郷の闘い
近未来の日本。難民集団によるテロ行為が頻発、受け入れ派と排斥派が対立するなか、難民教育施設から脱走した難民集団『モグラ』によるテロ行為が頻発していた。首相は積極的だった難民受け入れ政策を一転。そんな中、警視庁公安部第五課の東郷は首相暗殺計画の情報をつかむ。首謀者と目される村瀬は、政策転換により危険組織に指定された難民支援のNPO法人代表。暗殺者を雇ったというが、その年齢、国籍、性別、すべてが謎に包まれていた。決行日は八月に控えたG20の可能性が高い。村瀬の命令で動き出す暗殺者。東郷は暗殺計画を阻止できるのか!?
【目次】
序章
一章 前兆
二章 潜伏
三章 追跡
四章 覚醒
終章
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
序章/前兆/潜伏/追跡/覚醒/終章
難民集団によるテロ行為の頻発。首相は難民受け入れ政策を一転する。そして出てくる首相暗殺計画。
出来事の先の先まで想定して国に利するために手を打っていく。ある意味悪賢いその脳みそで思い通りになっていく状況をどうぞ楽しんでいてください。
あなたには心の底から明るく笑える日が来るとは思えません。
Posted by ブクログ
安生正『暗殺者』徳間文庫。
近未来の日本を舞台にした首相暗殺犯対公安の闘いを描いたサスペンス小説。
設定やストーリーは面白い。特に首相暗殺の首謀者が妻子の仇を暗殺者として殺人マシンに仕立て上げる過程は迫力に満ちている。しかし、公安メンバーに裏切り者が居たり、その裏切り者の正体が意外にあっさり判明する辺りは、相変わらず粗さが目立つ。取って付けたような救いの無いラストも不要ではないかと思った。
難民支援組織であるNPO法人『全国難民支援連絡会』の活動拠点のビルがテロにより放火・爆破される。NPO法人の代表の村瀬幸三はこの事件で妻子を失う。それでも難民支援を継続する村瀬だったが、難民受け入れ政策を推進して来た首相は一転して難民排斥の立場を取り、村瀬のNPO法人を危険組織に指定する。
突然の政策変更により危険組織に指定されたことに恨みを持った村瀬は放火・爆破テロの実行犯である雑賀を首相暗殺のための殺人マシンに仕立てる。
そんな中、警視庁公安部第五課の東郷は首相暗殺計画が進行しているとの情報を掴む。正体不明の暗殺犯と首謀者を追う東郷は首相暗殺の決行がG20の日であることを知る。
本体価格870円
★★★★
Posted by ブクログ
難民受け入れを巡る推進派と排斥派が暴動に近いデモを繰り返し、市民を無差別に狙うテロが繰り返される。そんな荒んだ状況の日本を舞台に、首相を暗殺しようとする者と、それを阻もうとする公安の闘いを描いています。
かなり悲観的な未来ですが、ないとは言えない未来なのが怖いです。
Posted by ブクログ
テロリスト(暗殺者)Vs公安のサスペンス
設定は面白かったけど、いろいろ疑問が残る物語でした。(よみとれなかったのかな)
舞台は近未来の日本。
難民を受け入れた日本で、難民によるテロが頻発。
それに対して、首相が難民受け入れ政策を一転させたことから、難民受け入れNPOが危険組織に指定されることに。
そして、そのNPO施設が放火され、妻子を失った村瀬。その仇として首相暗殺を計画します。
え、そうなっちゃうの?
さらに、その実行役を施設を放火した犯人の雑賀とし、
雑賀を洗脳して、暗殺者として鍛えます。
自分の妻子を奪った男を暗殺者とするの?
なんか違和感..
そしてその首相暗殺の情報をつかんだ公安が、村瀬、雑賀を追います。
暗殺実行日はG20が開催される八月。
それまでに、暗殺計画を阻止することができるのか?
後手後手に回る公安。
さらに、公安の中にも裏切者が..
という、後半はありきたりの展開なのですが、なんかいろいろ、疑問に残るところがいっぱい。
命の危険に脅かされ、薬漬けにされたとしても雑賀がそんなプロの暗殺者になれるものなのか?
また、雑賀にそれほどの知識を与えることが出来たのか?
事件の黒幕ってそんなもん?
などなど
戦闘シーンは盛り上がりましたが、お涙シーンも特になく..
あんまし、感情移入できなかったからかな..
とはいうものの、ここで描かれている日本にはなってほしくない。
そんな警告を感じた物語でした。