あらすじ
夜に開かれる猫たちの集会。沙織と朝まで一緒にいたい良男、ゴッホに自分を描いてほしかったキイロ、名前にあこがれる三毛の子猫らが集まり何を話し合っているのか覗いてみるとーー。つまらなく見えて大切なもの、自由としがらみ、生き方を選ぶということ。猫と人の幸せを巡る、せつなく温かい連作短編集。
不幸ではないけれど、
ちょっと寂しかったんだ。
累計50万部突破「猫弁」シリーズの著者が描く、猫と人間の”つながり“の物語
【もくじ】
はじめに
第一話 良男と沙織
第二話 キイロとゴッホ
第三話 哲学者
第四話 それぞれのクリスマス
第五話 ルノワール
文庫版あとがき 崖下の猫
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
猫と人とのつながり。猫が繋ぐ人と人の縁。自由としがらみ、生き方を選ぶということ。猫と人の幸せを巡る物語。心が震えました。優しくて、切なくて、とても美しい物語でした。
Posted by ブクログ
私が世界で一番好きな生き物は猫です。子供の頃、実家に猫が6匹いて、生まれ変わったら猫になりたいと思うぐらい、猫が大好きです。猫が出てくる小説が好きなので、タイトルと表紙のイラストに惹かれて購入しました。
猫が酷い目に遭う場面は心が痛みますが、猫同士の会話にとても癒されます。登場する猫達を想像するだけで、とても癒されます。さらに猫が好きになりました。
あとがきの「崖下の猫」も面白くて、「急性猫欠乏症候群」の症状は、猫好きさんならヘッドバンキングする勢いで頷き、共感できるのではないかと思います。
あとがきも含めすごく面白かったので、大山淳子さんの猫弁シリーズも読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
BOOKOFFの本みくじで当たった本
期待していなかったけど面白かった!
短編集だけど、それぞれの話が繋がっていた
ゴッホが死んでしまったのは悲しいけど、キイロはロシアンブルーのヨシオ(ピート)と結ばれたし。
みんなが幸せになれたんじゃないかな?
猫は抱くもの‥描くもの‥
猫と暮らしてみないと分からないことね
Posted by ブクログ
ねこすて橋という猫が集まる橋を巡る連作短編集。不穏な名前の橋ですが、猫が捨てられる話ではないです。
人目線と猫目線のエピソードが混在していますが、どちらもなんか納得感があります。登場人物たちは猫との出会いをきっかけに良くも悪くも人生を変えていく。猫は猫でしたたかに世の中を見つめてる。当然猫の視点はファンタジーですが、なんかこんな感じかなと思えます。猫好きにはたまらない小説です。
Posted by ブクログ
大山淳子さんの心温まる小説ですね。
大人のための童話と言ってもいいかもしれません♪
青目川をご存知ですか?
東京郊外にある、あまり大きくない川でして、架かっている橋はみな短いものです。
その中に、すてねこ橋という、ちょっと変わった名前の橋があります。
すてねこ橋に集まる猫たちと人間の関わりを、せつなく温かく描いた連作短編集です。
猫目線と人間目線との絡み合いが、やさしく語られています。
目次
はじめに
第一話 良男と佐織
第二話 キイロとゴッホ
第三話 哲学者
第四話 それぞれのクリスマス
第五話 ルノワール
あとがき
大山淳子さんは、誠実に生きようとする人物や動物を温かく見守るような物語を描かれるので、とても好きな作家さんです。
この作品でも、様々な苦難を乗り越えて一生懸命に生きようとする人や猫を、ほのぼのとまごころで包み込むように描き出されています。
ほんのささやかな生きる喜びが、実は大切な宝物であることに気づかせてくれる物語ですね(=^ェ^=)
Posted by ブクログ
あとがきの対談がよかったな〜
大山「それと先ほど、『あきらめることのきらめき』っておっしゃったのが響きました。私も生きてきたなかで、ああしたい、こうしたいという思いを抱えてきましたが、いいことって、あきらめた先の人生で起きるんですよね。」