あらすじ
【『NEEDY GIRL OVERDOSE』作者にゃるらが贈る、美しくどこまでも墜落していく青春小説】
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現代、東京。
少女は「かな」という名前だ。
絶望にはまだ届かないほどほどの孤独を感じている。
巨大SNSぽけったーで知り合ったアニメアイコンたちと、
行き場のないオタクとの自堕落なオフ会を続ける日々。
ある少女との出会いが「かな」の人生に彩りをもたらす。
彼女はすべてが儚く、美しく、天からの贈り物のようだった。
その美しい少女は、「あめ」と名乗った──
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誰かに求められる、何者かになりたい。
何者かになれるのではないか?
そう思ったことはありますか?
1人でもそんな人がいるのであれば、
この物語はあなたのために存在します。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
おもしろかった。オタクの描写とか心理描写、推しとか炎上のあたりが「”ある”な〜」という感じで、メンタルダメージ受けつつも読んでて楽しかった。スパちゃんとしてどこまで彼女が行けるのか分からないけど気になる。あめちゃんの破天荒さと衝動にやっぱり憧れる。
「たとえば現在資格なしフリーターの私が社会的成功を収める可能性より、貢いだ推しが武道館でライブしてくれる確率の方が何倍もあるんだから。」にうわ〜ってなった。
蜘蛛の存在があめちゃんなのか主人公なのか曖昧になる時があってかなり良かった。蜘蛛の糸を垂らしたのはどっちなのか、蜘蛛を助けたのはあめちゃんだけど蜘蛛の糸に縋るのを決めたのは平凡少女だったあの子だし、蜘蛛を助けたのも、蜘蛛に助けられたのもあめちゃんであり平凡少女なのかもしれない。メリーゴーランドから降りてくるあめちゃんかっこいい。
Posted by ブクログ
ゲーム「NEEDY GIRL OVERDOSE」(ニディガ)が好きなので、同作ライターによる関連作と聞いて読んだ。
関連作というか、実質的にスピンオフみたいな扱いになる物語だろう。
読む前にニディガ原作に触れておくと物語が理解しやすく、ニヤリとできる。
単品で読んでパンチがある作品ではないかも知れない。