あらすじ
魔法使いのセシルは「沼地の魔法使い」と呼ばれ、町の人々から疎まれていた。「呪いの魔法で災厄を起こす」と噂されているが実際は、セシルは治療魔法しか使うことができない。しかし気弱な性格のセシルには、人々から向けられる冷たい視線にも心無い言葉にも反論することができずにいた。そんなある日、セシルは今までに見たこともないほど美しい姿をした青年から声をかけられる。セシルのことを「沼地の魔法使い」と知ったうえで声をかけてきたその青年は、国王の第一王子・クリストファーだった。クリストファーは病に侵されているという。20歳になったら必ず死を迎える原因不明の不死の病で、クリストファーはすでに19歳。病の治癒が難しくとも延命だけでもできないか、と真剣に問われ、初めて魔法使いとしての自分を必要とされた喜びに、セシルは彼の病を治すため力を貸すことを決意する。こうしてセシルはクリストファーの主治医として王宮に住むことになるが……。
...続きを読む感情タグBEST3
設定倒れ
これはなんというか...残念すぎる作品ですね。
呪いなのか病なのか、命の期限を区切られた王子クリスが生き残るために沼地に住む嫌われ者の魔法使いセシルを頼る物語なのですが。
どうにもならないから魔法使いを頼ったはずなのに、セシルを王宮につれてきて図書館で資料を漁るところから始めるのは、主人公2人に危機感が足りないように思えます。
そして解決方法として上がった『真実の愛』。
せめてそこだけでももう一捻りして欲しかったですね。後半に行くほど残念さが増します。
素敵な表紙ですが、中味は設定倒れとしか思えませんでした。