あらすじ
YouTubeで「越境3.0チャンネル」という番組を毎日配信している著者。番組登録者数が20万人に達しています。
海外情報を発信するチャンネルとしては影響力を持っているチャンネルに育っており、特に著者自身が中東に30年くらい前から、その成長の過程を現地に何十回も行って見てこられているからこそ発信できるリアルな現地の情報というものを常にキャッチアップしながら、なかなか日本のメディアでは報じないようなこともYouTubeを通して発信しています。
この本では中東そのものが、日本人にとってはなかなか馴染みがなく、イメージとしても、紛争や石油などの固定概念がある中で、必要性に迫られていないという人がほとんどですが、実際これからの世界というものを見たときに、「第三世界の主役『中東』」というこの言葉が表している通りここが今後の世界の中心地の一つになっていくことは間違いのない状況です。
まずリアルな中東を知ること、理解することが、その入り口となります。決して固い専門家が新書とかで出すような本のテイストではなく、できる限りわかりやすい本にすることを心掛けました。もちろん中東に対する理解を深めるためにイスラム教や各国の関係性等の最低限の専門的な知識情報は盛り込まれてはいますが、できる限りライトに中東に触れるきっかけとなる本、というのが今回の本のコンセプトです。
この本を通じて
*正しい中東の現状を理解していただきたい
*中東の現状から日本の未来を考えていただきたい
*著者のようにアクションを起こしていただきたい
と願っています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
初学者にもわかりやすく、中東のリアル・歴史・宗教を説明してくれている。日本人が持っている「戦争」「石油」「宗教」のイメージはどこから来るのかを教えてくれる。ただ主張に主観要素が若干強いのではないかと思われるが、非常に勉強になった一冊であった。
Posted by ブクログ
「英国がつき、米国がこねし天下餅、食ふは中国?」…世界中から企業を集めるフリーゾーン。国家自らが運用する政府系ファンド。脱産油依存。中東は急激な発展が進む。その富を分け合うパートナーは?…米国のバイデン外交は危うい。Co2削減を謳いながら、石油価格低減のための増産に介入。人権問題でサウジを批判しながら、イスラエルのパレスチナ浸食は黙認。プレゼンスを上げるのは中国。イランとサウジを仲介する。元々の親日アドバンテージが活かせない日本。独自外交できずに米国に盲従するだけ。石油が来なくなる日はそう遠くない未来か?