【感想・ネタバレ】或るギリシア棺の謎のレビュー

あらすじ

カメラマン南美希風と法医学者エリザベス・キッドリッジは、篤志家、安堂朱海の弔問に訪れていた。だが、彼女の死は自殺か他殺の疑いを招き、さらに未解決なままの朱海の孫娘殺害事件の謎をも呼び寄せる。不意に現れる脅迫状。光るタイプライターの文字。ギリシア意匠の棺の周りで起こる不可解な出来事の数々は、いかなる真相を語るのか。柄刀版《国名シリーズ》第二弾!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

老女の病死に葬儀の直前に浮上した疑惑。それは自殺か?殺人か?四年前の事件の関連は?全過程がかなり閉塞的な状況で進行する地味な展開だが、細やかに提示されてきた謎や違和感を美希風により論理的に解かれるラストに引き込まれた。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

クイーンの国名シリーズに倣うだけあって、事件は物語の外側で起こってしまい、後はひたすらにインタビューと捜査の過程を描いて、推理の材料を揃えていくだけ。おまけに色々やらかすエラリーと違って、ひたすら生真面目で誠実だけの探偵役なので、この過程はかなり地味で単調、はっきり言って少々退屈。ミステリ好きでもちょっと辛いかも知れない。それでも謎解きが始まってからは圧倒的で、水も漏らさぬとばかりに、徹底的に遂行されるロジックは少々神経症じみてさえいる。この点だけでミステリ好きなら読んでおくべきというレベルですね。

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2024年02月21日

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