あらすじ
企業と投資家をつなぐ「IR」。
IR部門に突然異動となった、上場を考えている…「何から手を付けて良いかわからない」という方のお悩みに応える、「IRの基本」がすべてわかる本。この1冊でゼロから応用編まで網羅。
「IRってそもそも何?」「機関投資家や個人株主との向き合い方は?」「ESGとは?」「投資家とどんな話をするべき?」誰もが持つ疑問に、20年以上IRに携わってきた著者が答える決定版。
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Posted by ブクログ
IRのプロが語る総合解説本。
株主の言葉を社内につなげるのもIR
新規株主よりまずは既存の株主とのコミュニケーション
逆コウモリ等渡辺氏の経験と知見が得られる貴重な本
Posted by ブクログ
IR担当者向け、もしくは関連部署向けとあるが、IRについて知りたいと考えている人に向けた入門書として体系的に解説されている一冊。ファイナンスの基礎知識や、株主や投資家に向けてIR担当者がどのような対応をしているのかを知ることも出来る。
Posted by ブクログ
IRとは、インベスター・リレーションズ (Investor Relations)の事で、企業が投資家や株主に対して、経営状況や財務情報を提供する活動を指す。同じIRだが。カジノの話、統合型リゾート (Integrated Resort)の内容ではない。
情報開示には大きく分けて①法定開示②適時開示③任意開示がある、みたいな話が続く。基本的な事が学べるのでIRの実務を担ったり、経営者にとっては読んでおいて損は無い良書である。私みたいな興味本位の人もそれなりに満足できる内容だった。
例えば、株主への情報提供活動というからには、「株価の変動要因」を認識しておく必要があるが、本書でそれが解説される。以下の様なことだ。
経済的要因(景気動向、金利、為替など)
地政学的要因(戦争、天災、感染症拡大など)
市場内部要因(需給動向など)
企業業績、将来の成長性への期待と懸念
株式数変動(自社株買い、増資など)
株主還元(配当、株主優待など)
インシデント(M&A、被災など)
逆に言えば、これらを意識して情報開示する必要があるという事だろう。
他にも、ROEに言及した伊藤レポートの事とか、パッシブ運用とは何かとか。PBRの指標の見方など。
― 会社には「解散価値」という、債務をすべて返済して残った資産(土地、工場、設備、有価証券など)を現金化した時の理論上の金額があります。PBRが1倍であれば、この解散価値と時価総額が同じ水準ということになります。したがって、PBRが1倍を割り込んでいる場合には、理論的には対象企業に事業を継続させるよりも解散した方が株主は儲かる、という言い方ができてしまいます。
株価急落のニュースで賑わっている。投資というものの意義をもう少し勉強してみたい気もする。