あらすじ
この本では、誰とでも心の通い合う会話のキャッチボールができる「言語化力」を学びます。「言語化」とは、雑念のように脳みそに浮かんでいるイメージ、考え、思い、アイデア、感情を的確な言葉に変えて口に出すこと。「伝える」だけでなく「伝わる」ことが大切です。なぜなら、相手と意思の疎通がスムーズにできるようになって、初めて言語化力が向上したといえるからです。しかし、相手のことを考えて言語化するのはすぐには難しいでしょう。それ以前に、どうやって自分の考えをまとめ、言葉にするかもわからない。だから、見たもの聞いたものに対して、「ヤバい」とか「ウザい」とか、形容詞で受動的に反応することしかできない人が多いのではないでしょうか。大丈夫、心配いりません。簡単なことから始めていけば、必ずあなたの言語化力は向上します。誰とでも心地よく「会話のキャッチボール」ができるようになります。テーマは大きく分けて次の3つになります。 ●言語化力の基本の「き」――「思い」を「言葉」にする基礎力強化」 ●相手に伝わる「言語化力」――「話す」ではなく「聞いてもらう」 ●言語化力とは表現力――相手が身を乗り出して聞きたくなるコツ 仕事がいやになった部下のために、働く楽しさを伝えるなら、どうすればいいか。広く世の中のために、このメッセージを伝えるには、どう言えば拡散するのか。誰かのために、と考えると、言葉の方向性が定まります。何が的確な言葉か、見えてきます。伝わったときの喜びは格別です。そして、人のために動けば動くほど、自分に返ってくるものなのです。人のことを考えることが、自分のことを考えることにつながります。それが「言語化力」を高める奥義だと心得てください。
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Posted by ブクログ
前作に通じるところもあって、理解しやすかった。
31日間講義を受けているような構成で1日の内容が少なめなので、読んでいて達成感があるし、隙間時間にも読みやすかった。実体験や生徒の声もあって、よりイメージしやすかったことも良い。
ただ言語化するのではなく『相手を考えた伝え方』が軸となっていて、とても勉強になった。
私は「あれ」とか「それ」に頼っていたり、擬音語が多かったりするので、正確に言うことを練習していこうと思う。正確に言おうとしていると、正確な言葉や表現を知ろうとするようになるっていうところはすごく納得した。
Posted by ブクログ
話し言葉で書かれていて、それこそおもしろい授業をリアルに受けているような感じで読み進められた。
日々の表現がどこか型にハマってしまっていて、伝えたい言葉、おいしいお土産を渡すつもりで伝えるという意識が大切!
そのためには飾らずに自分の言葉、パジャマ言葉で表現していくくせをつけていこうと思った!
Posted by ブクログ
わかりやすい。2-3時間ほどあれば読めてしまいます。以下、私が取り組もうと思った部分だけ抜粋。
何も考えてないと言語化できないし、考えててもそれを言語化しようとしないと言語化できないし、結局は訓練。そういった機会を自分中でどれだけ日常に取り入れられるか。「あー、なんだっけなあれあれ、そうそう」と場の雰囲気で笑いが取れたりすることもあるだろうが、言語化できないことは恥ずかしいことと捉えて鍛錬していくという意志を持つところから始める。自分の伝えたいことが意図した通りに相手に伝わる。言語化力を蔑ろにしないようにしましょう。(自分に言ってます)
1章 言語化力の基本の「き」
・正確な名称で話す
・読むだけでなく、使う
・ノートに言語化を書きまくる
2章 相手に伝わる言語化力
・土産話をすることで言語化の練習にする。
・しばりをいれて視点を変える。
数字縛りで自己紹介、色縛りで自己紹介、など。
・対話の場を設ける。1人15秒で感想を述べる、など話す場を設ける。
3章 言語化力とは表現力
・話し手ではなく、聞き手中心の話し方をする
・曖昧にせず、全ての言葉を明確に言い切る
・人の良い面を言葉にする
Posted by ブクログ
講義形式で書かれていて、スラスラと読めるし、学べることも多いので、もっと読んでいたい気持ちが強かった。
言語化は、相手に伝えたいと思う気持ちの中で磨かれていくもの
これが本著で1番心の残っているメッセージだ。
誰かに話したい、励ましたい、話を引き出したい、そんな自分の中の衝動を大切にしながら、どう話せばいいか、どう伝えればいいかをその都度考えて、少しずつ言葉を磨いていきたい。
Posted by ブクログ
言語化が苦手なので読んでみました。前半の言語化の内容は参考にしたいところがいくつかありました。
作者が日記について書いているところをもっと深堀りして欲しかったと思いました。
以下は私の学びです。
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## モノの名前を正確にいう癖をつける
- 無意識に省略してしまいがちだが、それが何なのかを名称でいうようにする。
> この教室まで歩いてくる際、花のいい香りがしていました。
この教室まで歩いてくる際、キンモクセイの香りがしました。
「ラフな服装」なんて簡単にまとめずに、「ベージュのチノパンに白のスニーカー、GUの少しオーバーサイズのパーカー」とモノの名称を言ってみる。(32~33P)
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## 本音をノートに書きなぐる
- やはりこの本でもモーニングノートを紹介。
脳に浮かんだ言葉をそのまま書く。特に想いを吐き出す。
> 「あぁしんどいわ。昨日から何時間働いてんねん。暑いしなぁ、窓あけたら、工事や。カンカンうるさいわ。イライラすんなぁ。」
大切なことは脳とペンを直結させること。脳に浮かんだ言葉を文字という形にすること(53P)
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## もう一人の自分と対話する
- 自分の思いを書いたあとに、「なぜ?」と質問し、それに答える。それを繰り返して「思い」の精度を上げ、言語化力を上げる。
> 「上司に頭にきた」と書いたら下の枠に「なぜ?」と、目玉のおやじの問いを書く。またその次に、「私ばかり怒られる」と書いていくわけですね。(P)
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## 作者の日記
- 作者の日記の書き方。これがすごく参考になった。
> 今日の講義は調子が出なかった。と思ったら、いつも真剣に聞いてくれている子から、「今日は眠かったです」と出欠表に書き込まれた。調子が悪いのはすぐバレる。
◯◯が「陳腐な人が嫌い」と言った。陳腐とは、ありふれていて、古くさくて、つまらないこと。それはまさに今日の私だ。 (P)
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## なにか、気がかりなことある?
- 何か、問題ある?やわからないことある?よりも「なにか、気がかりなことある?」の方が負荷がかかりにくい。気が楽。
> 「なにか問題ある?「なにか、わからないことある?」と言うと、相手は身構えます。(200P)
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