【感想・ネタバレ】豆腐の文化史のレビュー

あらすじ

昔から広く日本人に愛され,今では健康食として世界を席巻しつつある豆腐.それはいつ,どこで誕生し,日本でどう受容されてきたのか.料理法や派生食品も含めて考察,さらに風土に根ざした様々な豆腐を日本各地にたずね,不思議な白い食べ物の魅力をトータルに描き出す.食文化研究の第一人者による渾身の書下ろし.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

歴史が厚い。准南子はやっぱり。豆腐屋の四季が出てきてうれしくなった。好きなのよね。あっちこーこーのはなしとか。日本史は広い。

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2024年02月25日

購入済み

ありふれた食材なのに

同じ著者の「日本の食はどう変わってきたか」「日本人はなにを食べてきたか」を読んだことがあり、両方ともなかなか面白かったので本書も読んでみた。豆腐という一見単純な食材について一冊の本を書けるほどに様々な材料を調査する苦労がしのばれる。特に日本と中国の間で独特の進化を遂げた沖縄の豆腐の話が面白かった。

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2024年10月01日

Posted by ブクログ

大豆タンパク質の摂取方法として優れているという豆腐につい様々な面から語られている。豆腐の起源は中国にあることは間違い無いが、その時期、場所は文献からは確かめられないらしい。日本への伝来も詳しく分かっていない。日本での豆腐の受容と拡散の歴史が江戸時代の豆腐料理書「豆腐百珍」の詳しい紹介を交えて語られている。江戸時代は豆腐料理のピークだったようだ。明治以降の豆腐の歴史も製法の変遷も含めて詳しく語られている。著者の正確な豆腐製造に関する知識により記述が安定している。江戸時代の労働集約的な製造から明治以降に製法の機械化、動力化が進んだというのは興味深い。少し前までに標準であった家族経営が可能で有ったのが理解できた。豆腐の海外での展開が著しいようなので、次は豆腐の文化史が世界史として語られるかもしれない。

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2024年03月18日

Posted by ブクログ

豆腐は、スーパーに行くと安く手に入る。




それでいて栄養があるので、財布にも身体にもやさしい食品。




そんな豆腐は大豆からできている。




大豆は、中国北部から朝鮮半島さらに日本に自生するツルマメ原種で、東アジア原産であることは、ほぼ疑いないが、起源地については諸説あるそうだ。




近年の日本考古学において、土器に残された痕跡から分かることがある。




土器に残された穀類や豆類のレプリカ法を用いる圧痕研究が進んだことにより、1万年以上も前の縄文創成期の遺跡からツルマメの圧痕を発見できるようになった。




豆腐が日本の史料に登場するのは、1183年のの「中臣祐重記」だった。




この資料は、春日大社の祀官の長で、初代若宮神主を務めた中臣祐房の三男の日記だった。





豆腐は平安時代から鎌倉初期には、僧侶や貴族のような人々の食べ物だったが鎌倉後期になると、日蓮信者の在地武士にまで普及したそうだ。




しかし、庶民にまで普及するには時間がかかった。




江戸時代になると庶民も買って食べるようになった。




江戸時代には、娯楽にも豆腐が登場する。




「豆腐小僧」という妖怪が創案された。




今でいうところのゆるキャラだな。




こんな妖怪を作り出すとは、豆腐が身近な存在なんだなと実感できる。




今ではヘルシーだとして海外でも人気が出ている。





これから豆腐がどうなっていくか気になる。

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

情報量が多いが淡々とした文章が続き、知識は確かに増えたが何かグッとくる洞察を得ることはできなかったです。「へー、そうなんだ」以上の感想が出てこず、どうせならもっと写真や図などをたくさん載せてくれたら楽しく読めたかなぁと思います。
ただやはり身近な豆腐というテーマなので、これからスーパーで豆腐を手に取ったり、旅先で豆腐を食べるときなどはこの本の内容を思い出しそうです。
気合を入れて読む本というよりは、時間のある時にサラッと目を通す本として捉えた方がいいかもしれないです。

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2025年02月05日

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