あらすじ
「ネジのぶっ飛んだ大胆な怪異の連続! 最高!」――怪談家ぁみ
新世代最恐怪談 ここに登場!
彗星のごとく現れた新世代が刻む腸(はらわた)が軋む恐怖!
・旅の途中で立ち寄った小さな寺での凄惨な体験「御厨子開帳」
・深夜残業中、タバコを吸おうと喫煙室入ろうとすると…「整列!」
・オフィスの椅子が座るたびに妙な音を立てる。そのおぞましい理由とは「豚の椅子」
・久しぶりに会う古い友人が連れていた女の奇妙な行動は…「モルダー先輩」
・親友の住む新しいマンションを訪ねたが、部屋の隅に妙なものを見つけて…「恐の胎動」
――など31話収録。
怪談家ぁみも絶賛、〈怪談マンスリーコンテスト〉にて平山賞・黒木賞のダブル受賞に輝いた書き手が研ぎすました筆を大胆に振るう!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
淡々とした語り口で怖さが強くなるような気がした。
けっこう怖いはなしが多かった。
日常が異界に近くなるような。
『五号棟の張り紙』『訪問者』『透明トンボ』『サカキレイコ』『球体X』『モルダー先輩』『燃える家その一』『燃える家その二』
ニュースになってそうな実話怪談ばかり。
悪いことなんてなにもしていないのに、異界が忍んできて取り込まれる恐怖みたいなのがめちゃくちゃ強い。
『訪問者』なんて特にそう。死へ引っ張っていこうとする訪問者。『サカキレイコ』『球体X』『モルダー先輩』は霊なのか異星人なのか不思議なはなし。
『燃える家』シリーズは情念と怨念の塊。どれも一級品だと思った。