あらすじ
混乱の時代に蓄財するユダヤ人の成功哲学!
混乱の時代にどうやって蓄財し、成功をつかむのか。
ユダヤ民族に伝わる説話を紹介し、
ヘブライ聖書とその議論集「タルムード」をひもときながら
蓄財のみならずユダヤ人の成功哲学を伝授する。
<主な内容>
第一章 逆境を生き抜く選択の智恵
・弱いものは財産を見せびらかしてはいけない
・現状維持は衰退への道
・形あるものにこだわるな
・ノアの方舟の物語に学ぶ ユダヤ人の「究極の選択」とは
・究極の選択で、自己決定をする
・「第一次選択権」は、相手に先に渡す ほか
第二章 ピンチの時の蓄財術
・情報を制するものが富を制する
・ユダヤでは「スパイ」がヒーロー
・ユダヤ人の蓄財対象は「金」と「ダイヤモンド」
・価値こそ、「蓄財」の基本
・ピンチの中にこそ、金儲けのチャンスあり
・ユダヤ人の蓄財 ─収入の10分の1は寄付にまわす ほか
第三章 混乱の時代にこそイノベーションを起こす
・共通言語を得た者が、巨万の富を得る
・日本の半導体の行方
・投資をするなら、無形のものに
・技術革新にこそ、蓄財の基本がある
・ヘブライ聖書の教えと現代科学
・ユダヤ人はうらやまない ほか
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Posted by ブクログ
【『タルムード蓄財術』を読んで気づいたこと】
この本は「ユダヤ式のお金の貯め方」を教えるだけではなく、日本人が忘れがちな「生き残るための思考法」を問いかけています。砂漠で生まれた知恵と島国で育まれた習慣を比べながら、現代を生きるヒントを探ってみました。
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■ 作者が伝えたかったこと
この本の根底にあるのは「変化に対応できない日本の危機感」です。ノアの箱舟の話を例に、こんなメッセージを感じ取りました:
「台風や地震が多い日本では『待つ』ことが安全策だった。でもデジタル時代の変化は突然やってくる——ユダヤ人が迫害から学んだ『即断力』が必要なのだ」
特に興味深かったのが「ラバイと老夫婦」の話。裕福になった老人が他人を助ける心を失い没落する物語からは、こんな教訓が浮かびます:
・お金は使う方向で意味が生まれる
・寄付は単なる善意ではなく「未来への保険」
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■ 地理が作った思考の違い
砂漠と島国の環境差が、お金への考え方を変えていることに気付きました:
【ユダヤ式】
○ 水不足→移動が前提→「現金化しやすい資産」重視
○ 突然の危機→即決しないと命に関わる
○ 例:不動産は満室になったら売却
【日本式】
○ 水が豊富→定住が可能→「土地」への執着
○ 自然災害が定期的→「備蓄」文化
○ 例:終身雇用制度への依存
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■ 現代に活かす具体策
3つの実践的な気づき:
1. 「逆張り」のタイミング
→ 満員電車理論:
「周りが乗りたがっている時が降り時」
(例:人気株が話題になる頃に利確)
2. 無形資産の見える化
→ スキル・人脈・知識を「貯金通帳」に記録:
□ 月1回自己評価(5段階)
□ 3ヶ月ごとに活用実績を確認
3. 5%ルールの提案
→ 収入の10%寄付が難しいなら:
① 5%を寄付
② 5%を自己投資
(資格取得・セミナー参加など)
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■ 注意すべきポイント
本の内容をそのまま真似するのは危険です。砂漠の知恵を島国で使う時は:
✓ ユダヤ式「即断」+日本式「調整」を融合
→ 重要な決断は「3日間」かける:
1日目:直感で判断
2日目:データを集める
3日目:身近な人に意見を聞く
✓ 数字のマジックに騙されない
「収入の10%寄付」という表現より、本質は:
・富を循環させる意識
・独占しない姿勢
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【最終的に得た気づき】
タルムードの本当の教えは「正解を探すな」ということ。大切なのは:
・状況を多面的に見るクセ
・判断基準を季節のように変える柔軟性
・成功体験を「古着」のように捨てる勇気
この本は「ユダヤ式が正解」と言うより、日本の良さを生かしながら、新しい時代に合った「自分流の判断基準」を作るきっかけを与えてくれます。砂漠の知恵と島国の知恵——両方の鏡で自分を映すことで、本当に必要な選択が見えてくるのかもしれません。
Posted by ブクログ
ユダヤのことを学ぶ目的で読みました。ユダヤにおける聖書解釈が興味深かったです。
ただ、お金を貯めるメソッドとして取り入れられるものは少ないかなという印象でした。共通言語である英語を学ぶ、知的財産に投資、という二点は取り入れたいです。