あらすじ
・稀代の名物社長、待望の著者デビュー! ・「脱臭炭」などシェアトップ商品を続々開発!戦後の焼け野原から、バブル崩壊、デフレ、東日本大震災まで。数々の危機を潜り抜けた「名物社長」の教え。
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Posted by ブクログ
■学び
・社長はやせ我慢。行く先「方向」を見据えて、全体を視野に入れながら、大きな指示をだしていく。
・成功体験を捨てろ!出なければ大事なところでそれを頼ってしまう。後がない状況に立って初めて腹が決まる。
・挑発はするものであって乗るものではない。歴史を振り返れば、挑発に乗って永らえたものはない。
・「しょうがない、一丁やったるか」と思わせるのが社長
・世にないもの、商品化してみなければどうなるかわからん。ジョブズもそう。だから市場調査なんかしても全く意味がない。
・暴走を止めるブレーキも仕込む
Posted by ブクログ
エステー株式会社の名物会長のひと癖もふた癖もある社長論。
ただの役員と社長は全然違うことが実感できた。
「少しバカがいい」というよりも、理屈を振り回し、社会に流されるような小利口では社長は務まらないということだろう。
チーフ・イノベーターとしてのアイデアや東日本大震災後に見せた心意気など、人間として芯が通った魅力が感じられた。
今後のクリアフォレスト事業にも期待したい。
13-118
Posted by ブクログ
チェック項目20箇所。社長に必要なのは、「運」と「勘」と「度胸」、ドシッとした腹なんだよ、ところが、ちょっと具合が悪いと騒ぎ出す、「100年に一度の危機」だとか妙に煽り立てる、人類の歴史を見りゃすぐわかることだ、いつだって「危機」なんだよ、そのなかで、どうするかを考えるのが社長ってもんだ。10歳の時から、生き残るためには何でもやった、当時は、やくざがいちばん食える商売だったくらいひどかったから、今が危機とか言われてもどうもピンとこない。社長の第一の仕事は、旗印を明確にすることだ、会社の基本方針を掲げる、会社が向かう方向を決める、そして、「あっちへ進め!」と社員に号令をかける、いわば、火消しの纏持ちみたいなものだ。ゴールも決めずに、「目の前」の仕事をいくら積み重ねてもゴールにはたどり着かない、ゴールにたどり着くためには、まず最初にゴールを明示しなければならない。だいたい、勝負は3日3月3年なんだ、3日で言いたいことを全部言っちまって、3ヶ月以内に全部実行してしまう、そう簡単にケリがつかないときは、じっくり3年かけて攻め落とす、でも、本当は3日じゃ悠長だ、実際には、最初の15分で決まる。お客様は性能がいいからというだけで買うんじゃない、感性にも訴えるから買ってくれるんだ。僕は、あんまり経営書は読まない、役に立つのは歴史だ、特に、戦争の歴史にはヒントがたくさんつまってる、なぜなら、経営のいちばん凝縮した局面というのは、戦争そのものだからだ。もちろん、僕にも「夢」や「理想」はある、それらがなければ、バカバカしくて経営などやっていられない、しかし、それを実現するためには、冷徹なるリアリズムを根底にもたねばならない、リアリストでなくして、「夢」も「理想」も実現できるものか。実は、アイデアだけではイノベーションは起きない、そこには、必ず権力がなければならないのだ、スティーブ・ジョブズを見ればいい、同じようなアイデアと技術は他の会社ももっていた、しかし、それを最初にカタチにすることができたのはアップルだった、なぜか? ジョブズが典型的な独裁者だったからだ。いったん社長として成果が出始めると、権力基盤が強くなりすぎる、社内の抵抗勢力が少なくなってくるのだ、何をやっても「賛成、賛成」、経営はやりやすくなるが、物足りない、というより、本当に会社にとっていいことなのかどうかわからなくなってくる、やっぱり、人間、批判がないと方向感覚に自身がもてなくなってくるのだ。社長が慕われている組織のほうが強い、だから、僕の答えはこうだ、まず、怖れられろ、慕われるのは、その後だ。もしも、うまくいってないところがあれば、「あいつとあいつは相性が悪いから、ちょっと離しておくか」などと、気づかれないように手を打つ、そんな気働きができないと、組織は滑らかに動かない、「見えないところ」で雑巾がけをする――、社長の本当の力量は、ここにかかっているんじゃないかな。博打で大事なのは平常心だ、クールな頭で、大胆に勝負する、そのためには、負ければ痛いが、命まではとられないという、心の余裕が必要だ。もっとも重要なのはキャッシュだ、赤字で会社は潰れない、キャッシュが尽きたときに潰れるのだ、そして、キャッシュを持っていれば、いちばん強い、「キャッシュ・イズ・キング」である、その指標となる自己資本比率は約65%、おかげさまで、エステーの財務内容は極めて健全である。ニコニコ笑うんだよ、愛嬌があれば、人間関係が生まれる、そして、「運」とは人間関係の綾のなかに隠されているんじゃないかと思う。社長業とは「人物鑑定業」である、「人間がわからなければ、「数字」に騙される、ビジネスとは、最後の最後は「人間」なのだ、これは、100%「勘」の世界だ。3分考えて結論の出ないことは、3年考えても結論は出ない――、僕は、常々こう言っている、たいていのことはパッパッと決める、会社のことをいつも考え続けているから、すぐに結論が出る、3分考えて結論が出ないということは、普段の考えが足りない証拠だよ。「俺が10歳の時、東京は全部燃えて真っ黒焦げになった。俺んとこもそうだった。それで、親父と二人で露天商をやって、くず鉄拾ったりしてなんとか生き延びて、ここまでやってきたんだ。もしも、とんでもないことが起こっても、またもとに戻るだけや。食うや食わずだったけど、日本はそれでも復興した。また、やりゃいいじゃないか。会社のひとつやふたつ、俺はつくってやる。テレビつけりゃ深刻な顔して『先行き不安』とか言うけど、先行きなんていつも不安なんだよ。だから、テレビを見るより、ほら、俺の顔を見ろ。俺についてこい。心配するな。負けるもんか。みんな頑張ろう!」。「バカ野郎、寝言を言うな! お前な、福島の工場でつくった商品が、日本中の皆さんに愛されてきたんだ。俺たちは日本のメーカーだ。死んでもここから一歩も動くか。増強することはあっても撤退はしない!」。産業革命以前は、中国とインドが世界のGDPの多くを占めていた、農業の時代だから人口が多いところが強かった、ところが、産業革命が起こってイギリス、それからアメリカが覇権をとった、それが、再び揺らいでいるってだけの話、世界は常に動いている、それだけの話だ。
Posted by ブクログ
適当な感想を言うと、なんなんやこの人は、って感じ。
遠巻きに見てたら絶対おもろいやろって感じ。けど、近くにいる人や社員はそれプラスで大変やろうなとも思う。もちろんその分「おもろい」ってのは増長されるやろうけども。
サラリーマン社長ではまずこの人の真似は無理。
かといってこういう人は通常のルートだと社長にはなれないやろうし、みんな反対するやろw
なんかすげぇ。最後のほうはちょっと話がそれていったけどw
・過去を全面否定できるのは、社長だけ
・「イヤなことをやる」のが社長だ
・「捨てる」のは社長の仕事
・会議をやるから、つまらないものしか生まれない
・衆知を集めるから。間違える
・民主主義経営、その実態は無責任経営
・独裁でなければ、スピード経営はできない
・社長は舐められたら終わり
・遠きと交わり、近きを攻める
・ただし、憎まれてはならない
・命がけの博打はしない
・「しゃべり上手」で成功するヤツはいない
・社長の営業力は、会社力そのもの
・真面目じゃ社長は務まらない
・社長は眠れなくなったら負けだ
・絶対に半生などしない
★大将は物見塔のてっぺんでボーッとする
・イケシャーシャーで図太く生きる
頭なんか下げ取ったらええんかな、よく分からん。もうあかんあかん。