あらすじ
バイトで貯めた65万円を150億円にまで増やした究極の個人投資家・片山晃氏(ペンネーム:五月)。
そしてTOPIXなどの指標に対して負けたことのない不敗の機関投資家・小松原周氏。
2人が異色のタッグを組み、「投資で大切なこと」をこの1冊に凝縮しました。
片山氏は「勝つ投資」、小松原氏は「負けない投資」を担当し、それぞれの基本的な知識や銘柄の見方・考え方、心構えなどを解説!
改訂するにあたり、初版時から8年以上が経ち、コロナ禍を経験した中で、「変化した人々の心理、変わらなかった投資の本質」をまとめた新章を追加。
ページ数も初版時から30ページ以上ボリュームアップします。
投資の初心者の方はもちろん、すでに投資をしている方にも有用なノウハウが詰まった一冊です。
▼ 本書の構成
序章 投資家になるということ
第1部 勝つ投資編 個人投資家 片山 晃(五月)
第1章 デイトレはそろそろ限界かもしれない
第2章 株式投資で勝つための銘柄選別法
第3章 買い方、売り方、見分け方のポイント
第2部 負けない投資編 機関投資家 小松原 周
第4章 株式投資のキホン
第5章 プロはこうして銘柄を選ぶ
第6章 ポートフォリオの組み方と勝つ投資家のメンタル
終章 2人が考える、これからの市場
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
なぜお金持ちになりたいかを考えよう、という視点は新鮮。確かにそれを考えてから投資の世界に足を踏み入れることで、自身の投資戦略やゴールも大きく変わるだろう。
また、個別株の投資といえばなんとなくギャンブル的で、短期間でトレードを繰り返すものだという偏見を持っていた。しかし本書を読み、個別株投資といえど長期保有が基本であり、必要なのは自らの信念を信じる忍耐力であることを学んだ。
さらに、偏見続きにはなるが、個別株の投資はチャートとにらめっこし、相場の上下を常にウォッチする必要があるとも思っていた。確かにそのような側面もあるだろうが、それよりも必要なのは、企業の将来を描く想像力だった。決算資料を読み込み、まだ発見されていない企業の本質的な強みや、世の中の変化との化学反応などを探し出す事こそ、個別株投資の醍醐味だと学んだ。
Posted by ブクログ
企業の成長を信じることができるのであれば、
売る時のことなど考えなくて良い
いずれ収斂していき、株価上昇につながる
自分の信じたストーリーが崩れない以上は忍耐強くも続けることが大きなリターンを生むことにつながると感じた
Posted by ブクログ
・相場の局面ごとに勝てる投資法は変わる。自分のスタイルを見つけることが重要。そのために、様々な手法を試してみること。
・日常の中からトレンドを見つける。メガトレンドの流れに乗る。
・マクロデータはあまり重要ではない。機関投資家でも来月の相場を予想することは困難。
・やはり長期投資。短期で見ない。自分の判断を信じ抜くこと。信念と忍耐。
・まずは会社の組織を見る。社長の力量、オープンでフラットな組織かどうか。
・テクニカル分析は選定した株をより良い価格で株を取得するための手段で、株の購入自体の決め手にしてはいけない。
・会社の根底に流れている価値観を分散して投資する
Posted by ブクログ
投資勉強中です。
まだ始めたばかりなので、ここに書かれていることが実践で活かせるかも、勝てるようになるかも分かりませんが、読み物としては非常に面白かったです。
投資という新しい世界に踏み込む上で、知らないことや知るべきことはたくさんあるはずで、それを知らずに勝つのでは面白く無いなと思っていました。
本書には、一般人の知らない投資家の世界のおもしろさがしっかりと描かれています。
Posted by ブクログ
投資をするうえで重要となる普遍的な考え方を個人投資家の片山さん、機関投資家の小松原さん二人の視点で書かれた一冊。二人の間でいくつか見解が分かれる点があることが、投資というものに絶対的な正解は無いという点を浮き彫りにし、より本書を懐の深い作品にしたのではないかと感じます。様々な教訓や参考になる考え方、視点が示されており、繰り返し読み返したいと思える本でした。特に割安な小型成長株投資を志向する投資家には必見の一冊かと思います。
Posted by ブクログ
二人の著者が、それぞれの投資手法について解説されていますが、私的に非常に共感できたフレーズが、片山晃氏の「この自分に最も適した投資のやり方とは、実は投資を始める前からすでに定まっている」という部分です。
私も、株式投資でテクニカル分析や短期トレードなどをだいぶ以前に試したことがあるのですが、どれも頻繁に売買するため忙しくなりすぎるのと、企業価値とは程遠いものを扱っているのではという違和感があったため、現在の割安成長株の長期投資というスタイルに落ち着いた経緯があります。
そのため、片山晃氏の言いたいことが非常によく分かりました。
反面、小松原氏の解説パーツは、株式投資の教科書的な解説に終始しているという印象があり、あまり共感する部分はなかったかなと思います。
ですが、全体的に個別株投資をする上で覚えておいて損はない記述がたくさんあり、投資経験者の方にとっても、得るところが多い良書だと感じました。
Posted by ブクログ
・ファンダメンタルズベースで投資を行うのであれば機械的な損切りはいらない。株価の大きな方向性に間違いがないかに注意を払い、それ以外の個人的な理由でポジションを手放す必要はない。
・株価が予想以上に上下している場合はその要因を調べ上げる。掴みきれていない悪材料により株価が下落している可能性がある。
・大きく勝つには緻密な調査と分析に裏打ちされた割の良い勝負に相応のリスクを取るべき。
・投機とは確率にお金を投じること、投資とは価値にお金を投じること。投資においては価値のギャップにお金を投じる。
・情報が非効率となっている市場や銘柄に注力し、大型株になったときに売却する。非効率な市場にこそ本当の価値のギャップが眠っている。中小型株式は景気の影響を受けるが、新商品やサービスに競争力があれば景気の波を押し切って成長を続ける。
・EBITDAなどの収益性の指標は生産性の高さを表し、持続的な収益性を判断できる。在庫や売掛金が低く抑えられている企業は競争力の高さを表す。
・ROE向上を目標に掲げている企業は株主還元、成長への再投資に関する視点を持っている。
・適切なポジションを持てている場合は、相場が早く動いているときほどゆったり考えて、ゆっくり動いしているときは素早く行動する。
Posted by ブクログ
投資に勝つための方法を投資で多額の利益を確保した投資家にて語られた本。勝つための投資と負けない投資のふたつの視点から語られている。この投資方法であれば絶対と言うのではなく、人によってそれぞれ適した方法が異なるもの。投資本に書かれたことをそのまま実行しても成功する訳では無い事、改めて認識できたのは良かった。自分には投資判断にあまり時間をかけず、余裕資金で長期保有して忘れるぐらいの方法が1番あってそうだ。
Posted by ブクログ
投資家として活動する片山晃氏とファンドマネージャーの小松原周氏が投資について勝ち方と負け方の両目から書いた一冊。
本書を読んで相場の世界で成功を収めている2人の理論はとても勉強になりました。
片山氏からは投資に対する心構えや自分に向いた投資法を見つけることや想像力を働かせて未来を予測すること、自信のある時やうまくいっているときは大きく勝負することなど投資家として大きく結果を出すための心構えを学べました。
そして、小松原氏からは理論株価からのファンドマネージャーの目線から見た株価形成や投資すべき会社の特徴など専門職ならではの知識を知ることができ勉強になりました。
両氏に共通していることは自分のストーリーに狂いがなければ暴落しても焦らないことということでした。
そして、自分のスタンスをしっかりと持って相場と対峙すれば結果はついてくると読んで感じた一冊でした。