【感想・ネタバレ】古代中国王朝史の誕生 ――歴史はどう記述されてきたかのレビュー

あらすじ

現代にも通じる歴史書と評価される司馬遷『史記』だが、執筆には、それより前に記録され、 伝えられたものの蓄積がある。 当然のことながら、 文字がなくてはならないし、 竹簡などの記録メディアが必要。さらに、それがいつの出来事かを記述するためには、 国王の治世や暦等を根拠にした年号もあるほうがいい。 正史は権力者の歴史認識と思想を汲むため編者は命懸けだが、すでに古代中国においても過去の事象からいまの問題を見出す態度の萌芽が見られる。 出土史料を繙きながら、『史記』に結実する記録への執念や歴史観の興りをたどる。

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Posted by ブクログ

古代中国において「史記」へと結実する記録と歴史観の歩みを、出土資料や文献を元に描き出す内容。記録文書の変化を追いながら、各時代の歴史観や歴史認識を解析していく詳細が興味深かった。

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2025年02月21日

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