あらすじ
本作品は小社より2005年に単行本として刊行、2008年に文庫化された『人を10分ひきつける話す力』を改題し、
新たな解説を加えて再編集したものです。
「意味の含有率」を意識して話す。これが本当の「頭のよさ」につながる!
◎人をひきつける話には「ネタ力・テーマ力・ライブ力」がある
◎「話のポイントを3つに絞る」で説明力は向上する
◎「具体化する・要約する・引用する」と話は深くなる
◎頭がいい人は、前後の文脈、つながりを考え、話ができる
一目置かれる知的な説明、深みのある話ができる人になる74の技巧、
アウトプット力を鍛える「おすすめ本120選」を新たに加え、
20万部超のロング&ベストセラーが装いも新たに再登場!
一生使える骨太なコミュニケーション力が、この一冊で身につく!
【目次】
第1章 人をひきつける話す力を鍛える
1 「意味の含有率」を意識しよう
話し方がうまくなるだけでは意味がない
「話がムダに長い人」になっていないか
「15秒の話」に意味をこめられるか
校長先生の話が退屈になりがちなのはなぜか など
2 「この人は頭がいい」と思う話とは
中心メッセージは「何回も繰り返す」
「言い換え力」があれば聴衆を選ばない
たとえ話で「イメージを喚起する」
テキストを共有して「具体的な例から入る」
クイズ形式で「テンポ」をつくる など
3 頭のよさとは対話力である
ネタを活かす「文脈力」を養う
「単なるおしゃべり」な人は、話す力がない
「話が深い人」になるエッセイトレーニング
「知情意」、そして「体」を鍛えよう など
話し上手に学ぶ1 永六輔――オチとアイディアで聞かせる話芸の極致
第2章 頭のいい人の話に変わる〈3つの力〉
1 ネタ力――話す前に考えること
意味ある話をネタとして用意する
聞き手の反応でネタを「切り替える」 など
2 テーマ力――何をどう話すか
「仮説的な問いかけ」をタイトルにする
「最終着地点」を明確にする
「3つのキーワード」を図化して構成する など
3 ライブ力――現場で何をやるか
頭の中を二分割しながら話す
「引用の力」を利用する
相手を見て「組み立て」を考える
個人的な体験を5分の1、織りこむ など
話し上手に学ぶ2 古今亭志ん朝――論理的でなくても許される話し方
話し上手に学ぶ3 キング牧師――繰り返されるキーメッセージ
第3章 深い話ができる人になるトレーニング
1 基本トレーニング――要約力を鍛える
聞いた話を要約・再生してみる
上達の秘訣は「読むこと、書くこと」
抽象的なことを「具体例」で説明する など
2 応用トレーニング――コメント力を鍛える
求められているのは「整理された切れ味のいい発言」
「3分の1の法則」で発言する
会議にはネタを持って臨む
1分以内で言い切る など
話し上手に学ぶ4 小林秀雄――透徹した高い知性
話し上手に学ぶ5 宮崎駿――柔らかく厳しく迫る
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第1章では、人をひきつける話す力とは何かについて。
第2章では、頭のいい人の話す力の3つの要素について。
第3章では、より深い話ができるようになるトレーニング法について。
という構成。
人をひきつける話す力
・15秒の話にどれだけ意味のある話を入れ込めて話せるか?
・今/この場で/なぜこの話をしなければならないのか
必然性を込められているか?
・自分の経験に関係があって共感作用が起こった時は本気で話を聞く
私自身は、必然性を込めて、共感作用を起こせるような聞き手に発見がある話し方ができていないと感じました。
『単なるお喋りな人は、話す力がない』と記載があり、
自分自身も含め、周りでもそういう人いるなぁと思ったり。(笑)
単なるお喋り脱却には、【知情意+体を鍛える】。
本を読んで知識を付け【知】、
聞いている人たちの感情を読み取り【情】、
伝えたいんだ!という強いメッセージ性を持ち【意】、
声の調子やジェスチャー、顔の表情にも気を付ける【体】。
これらを意識して、繰り返し実践すると身につくとのこと。
実践あるのみ!p(^-^)q
頭のいい人の話し方になる
3つの要素が必要。
・ネタ力
・テーマ力
・ライブ力
話す前に考えて、いくつもネタを用意する。
ネタを元に、どう話すか、最終着地点を明確にする。
現場で実際に話して、聞き手の反応で組み立てる。
反応によっては、鮮度の高いネタをアドリブで入れることも必要。
コミュニティエフエムパーソナリティをしていることにより、
これらの3つは、鍛えられてきていると思われる。そう思いたい!(笑)
常に意識して番組作りをし、これからも磨きを掛けたい。(^_-)-☆
より深い話ができるよう上達する
2つの要素が必要。
・要約力
・コメント力
要約力では、「読むこと」「書くこと」が大事。
そして、語彙が豊富かどうかは決定的な要素とのこと。
語彙を増やすのは、やはり読書が一番ですよね。(^^;)
コメント力では、「整理された切れ味の良い発言」で、
3つ話したいことが溜まったら、話の流れからこれは主張したいということを1つだけ選んで話すとのこと。
これに通ずるのではないかと思ったのが、
1冊目【頭のいい人は「質問」で差をつける】で読んだ
・質問の3WHAT
・質問の3W1H
具体的な情報の収集に繋がり、切れ味の良い発言になりそう!(^_-)-☆
『話す』という行為は、常に行われていること。
何気なく話している・・・ではなく、
相手に伝わるような話し方ができているのかを
改めて考えるきっかけになりました。さぁ、実践だ!o(*^∇^*)o
Posted by ブクログ
齊藤さんは、これまで多くの本を読まれて、「話す」「書く」など、人に伝える活動の中で、試行錯誤を繰り返してきた。それだからこその、齊藤さんしか語れない経験、話し方の極意…内容としては、学ぶべきものばかりであった。しかし、齊藤先生がおっしゃることの全てを取り入れるだけでの力量はまだ私にはない。話すことには、まだまだ自信が持てない。だからこそ、これからも本をたくさん読んで、齊藤さんがおっしゃるような「ネタが豊富」な人になりたい。ネタが少ない人が、人を惹きつけるような話ができないことがよくわかった。
そして、この本の魅力は、齊藤さんの「おすすめの本120選」が載っていることだ。このリストを得ただけでも、今後の読書生活を豊かにすることができそうだ。