【感想・ネタバレ】黒い花びらのレビュー

あらすじ

水原弘が生涯のほとんどをついやしたのは、“破壊へ向けての生活無頼”と“歌うこと”の二つだった―。昭和歌謡界黄金時代を疾風の如く駆け抜けた、無頼の歌手・水原弘の壮絶な生涯。酒、豪遊、博打、借金に満ちた破天荒な歌手生活とは?関係者からの綿密な取材を重ねつつ、波瀾万丈の人生を描く感動のノンフィクション!

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Posted by ブクログ

 42歳で死去した歌手、水原弘の伝記。読みやすいのだが、当時の芸能週刊誌や、政治から芸能、ヤクザなど多岐にわたってフィクションなのかノンフィクションなのかよくわからない独自の世界を築いている大下英治による水原に関する著書からの引用が多すぎる。かなり重要な場面でもそれらの丸写しであり、著者は単にそれらをまとめただけ、という印象だ。
 まあこれも、村松がそれらを読んでから「アレンジをして」文章を書いたりしたら、逆に盗作と呼ばれてしまうからかも知れない。そういう意味ではアザーピープルズフンドシでスモウレスリングを取る形にせざるを得ないのかも知れないけれども、例えば村松が会ったという複数の関係者について、そこからの具体的なエピソードや明確なセリフが入っていると、まだ印象が違うのではないかと思う。

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2017年10月12日

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