【感想・ネタバレ】リーダーの悩みはすべて東洋思想で解決できるのレビュー

あらすじ

「東洋思想」に学ぶ しなやかで柔軟なリーダーシップ、視点を変えることで始まる「新しいマネジメント」 リーダーの仕事には「悩み」が尽きません。 「思うように部下が動いてくれない」 「丁寧に指導しているのに結果が出ない」 「思い切った決断できない」 「チームを率いる自信がない」 など……。 こうした悩みを乗り越えるにはどうすればいいのでしょうか? そのヒントとなるのが、本書で提案している「東洋思想」です。 東洋思想とは、一言で表現するなら<視点の転換>と言えるかもしれません。 「矛盾を切り分けない」「物事をあらゆる角度から見る」「インスピレーションを重んじる」 こうした柔軟な思考を実践することによって、リーダーの問題は違った様相を見せ始めるのです。 これまでのやり方に限界を感じているマネージャーの方々には意外なヒントが見つかるでしょう。 多様性と向き合うすべてのリーダーに、本書を捧げます

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Posted by ブクログ

所々に示唆に富む言葉があった。

・「変える」のではなく「加える」
→人はそんなに変われない、とずっと思っていたので、この考え方は個人的には新しい。否定するのではなく、肯定しながら成長することに重きを置くために重要ですね。Feedbackするときにも良さそう。

・リスペクトとは、re spect。再び見る、という意味
→語源が分かると意識がし易いので、もう一度、その人のことを見直そう、って思えますね。

・ネガティブ・フィードバックをおそれない。自分が傷つく(反撃される)のをおそれない。己をかけることもなく、責任をとる気もなく、100%正しいことをいうだけで、人の役に立とうとするのは虫が良すぎる
→人と向き合うのは中途半端な心がけじゃダメですよね、ってことですね。

・「運」を呼び込む。感謝と謙虚さ。とにかく敵を作らず、味方を作ることが運を呼び込んでくる
→松下幸之助さんが「あなたは運が良いと思うか?」と問うたのは有名なお話。「運」につれて、ここまで記載された文章は読んだ記憶はないが、最もだな。相手をRespectし、謙虚にいきましょう(時々、忘れてしまう・・・)

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

東洋思想ってなんだっけ?とぼんやり読みはじめたのですが「儒教、仏教、道教、禅仏教、神道」のことです。東洋哲学とも言いますね。
白黒つけずに「中道」といったしなやかな考え方ができるほうが現代のリーダー像として仕事しやすそうです。

さて、この本は「部下が動かない」「部下が育たない」「問題社員の評価」「退職者への対応」「難しい決断」「自信喪失」といったリーダーのあるあるな悩みをテーマに、それぞれ【ストーリー→説明→東洋思想を用いた解決方法】で進んでいくのでとてもわかりやすかったです。プミポン国王の言葉など引用されているものも興味深い。

参考になったことを何個か。
「尊敬・尊重」という意味のリスペクト(respect)。
語源的には「リ(=再び)」「スペクト(=見る)」です。  つまり、「相手をもう一度見る」ということ。相手の行動が気になってもあえて口出しをせず、その人がやっていることをしばらく見守ってみる。「人は見たいものだけを見る」というバイアスを回避できる助けになります。

善悪は紙一重。部下や相手を「悪い」と決めつける前に「本当に悪いのか」という点を考えてみる。「2つの異なる目で相手を見る」という方法が有効。


東洋思想って面白そうだけど難しくて本なども読みづらかったので、こういった孟子孔子などの言葉を引用しながらビジネスに役立つヒントを解説してくれる本はお得感があってよかったです。

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2024年01月01日

Posted by ブクログ

人事系コンサルタントである著者による、リーダーシップに関連する悩みを東洋思想から解決することを狙った本。

著者はまず、「悩み」とは、「複雑な問題に対して答えが見つからずに留まっている状態」と定義する。
その上で、「こうした類の問題には論理的な正解は存在しない。目の前の難問に向き合い、苦しみながらも勇気を持って答えを出していく必要がある」とする。

その意味で、理論を緻密に組み立ててロジカルに答えを出していく西洋哲学よりも、世界を二項対立ではなく複雑に絡み合ったものと考える東洋哲学の方が、リーダーの悩みを解消するためには役に立つ。

前置き通り、ストーリー仕立てになっているリーダーの「あるある」の悩みに対し、著者が東洋哲学を引用してその解消に向けたアドバイスする、という構成になっている。

構成がスッキリしていて読みやすい。今まで知らなかった東洋哲学の考え方も知れて、勉強になった。
ただし、本書を読む前よりも東洋哲学全体の大まかな流れを頭に入れておいた方がベターかと思う。
(飲茶氏の『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』SUN MAGAZINE BOOKSが、読みやすいながら体系的にまとまっているのでお薦め)

個人的には「コンステレーション」という、ユング分析心理学研究者の河合隼雄が提唱した概念が参考になった。
これは、事象をつないで「意味の塊」を理解するという考え方である。
人間は複雑な要因で行動しているのだから、一面を切り取って批判してはならない。
例えば、ある係員が「営業計画表の入力を忘れていた」としても、そのことについて怒るのではなく、なぜそうした事象が起こるか?という奥の真因を考えなければならない、とする考えである。

これはアンガーマネジメントや傾聴など、リーダーに必要な多くの資質に共通する考え方だと思った。

今仕事でやっているプロジェクトが行き詰まっていて、実務レベルでのリーダーとしての在り方を考えているところだったので、他の項目も参考になった。

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2024年08月02日

Posted by ブクログ

タイで人材コンサル会社を営むジャックさんこと中村さんの著作。
ポッドキャスト『ニュースコネクト』の土曜版でその存在を知り手に取ってみた。
新人リーダーとして、参考にしたいと思えるエッセンスが多々あった。別にビジネスの場でリーダーでなくとも、人間関係全体の一般的な悩みに通じるものがある。
肝に銘じたい

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2023年07月12日

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