あらすじ
世に溢れかえっているストレス解消法。 お酒、運動、映画鑑賞、人と話すなど、その方法はさまざま。 でも心を軽くするつもりで試しているのに、逆効果になってしまうこともあります。 「お酒を飲んで忘れようとしたけど飲み過ぎて罪悪感」 「気分転換に運動をしたら逆に疲れてしまった」 「泣ける映画を見たら余計に悲しい気持ちに……」 ストレスを解消するはずが、むしろ悪化してしまうこともよくあるでしょう。 これはストレス解消法の「正しい」使い方を知らないからです。 ただお酒を飲めばいいのではなく、ちょうどいい飲み方が知る、 映画を見るにも、悲しい涙より嬉しい涙を流せるものを選ぶなど、 ストレス解消法には正しい使い方があります。 本書では多くの人がなんとなく捉えているストレスの正体、そしてその正しい解消法を解説。 「何をしてもストレスが減らない」と悩む人たちに新しいストレスとの付き合い方を提案します。
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Posted by ブクログ
○レビュー(ネタバレなし)
しんどい、気分が晴れない状態が続いている人に読んでほしい本です。
ストレスはバカにできないものです。蓄積して慢性的になると精神疾患や生活習慣病を引き起こします。
自分の何気ない行動や良かれと思った行動がストレスを引き起こしていることに気づかせてくれた本です。
○印象に残った箇所のメモ(以下、ネタバレ)
・慢性ストレスはコルチゾールの過剰分泌により心身を不安定な状態にする。
コルチゾールが過剰に分泌されるとうつ病、不安障害、PTSDなどの精神疾患との
発症の関連が指摘されている。
・ストレスを貯めないためには
①やらないことを決める:マイナスの習慣が減るほど生活の乱れも改善し、
ストレスを軽減する。(0にするのではなく最低限のラインを決めることでその
行動をしてしまった罪悪感も薄れ、継続しやすい)
②やりたくないことへの意識を変える:好きにならなくていい。
自分の成長につながるなど何らかの意味付けをするとストレスと感じる度合い
も小さくなる。
・心理的なストレスを貯めないために
①予測を立てること:嫌味を言ってくる人がいればあの人はそういう人だからまた嫌味を言ってくるかもしれないと考えておく。
②普段から健康的な生活を送る
ストレス解消法
・悲しいときは無理に楽しいことをしなくていい。感情はそのままに対象を変える。
(例:自分の身に起こった出来事を思い出すのではなく、泣けるドラマや映画を見る)
・頭がネガティブになっている(嫌なことが頭に思い浮かぶ)ときに別の行動をする場合には「ながら」は禁物。掃除をするときにもちゃんとゴミは取れているか、汚いところは残っていないかなどに目を向けるのがいいみたい。
理由:人間は2つ以上のとこを同時に考えられないから、掃除をしながら食事の献立を考えたりすると、どちらも中途半端で別の思考が入り込む隙ができる。
・ぼーっとしている状態のときはデフォルト・モード・ネットワークという神経回路が活発化し、むしろ脳が疲れやすくなる。デフォルト・モード・ネットワークはさまざまなアイデアが浮かぶというメリットもあるがどうでもいい余計なことを考えてしまったり、不安を強めてしまったりするデメリットもある。特に嫌なことが起こった後やストレスが溜まっているときはDMNによってマイナスの思考が強まる可能性が高くなるのでぼーっとするよりもなにかに集中する時間を確保する。
・「自責的」「他責的」ではなく運やタイミングの問題にする。
・悩みができたときに大切なのは自分が行動して状況がよくなるかどうか考えること
・性格を変えるために最も大切なのは行動や環境を変えること。
①自分に課題を課すこと⇛性格を変えるために必要な行動を洗い出し、ひたすら反復練習をして体になじませること。
②自分がなりたい性格の人といること(ネット上でもOK)
・気持ちを書き出すときに「なぜそう感じたか」というその感情に至った「思考」とセットで書くことで出来事を一歩引いて客観的に捉えられる。
・ストレスが溜まったときは本能的に甘いものが食べたくなる
(エンドルフィンとセロトニンの分泌を増やすため)
Posted by ブクログ
動画見るとき目的を設定して見る。一時的なストレス解消に日常生活を脅かされることがないようにする。散歩がいい。人がかかわらないほうがいい。甘いものを食べるときは後悔しないと決めて食べる。適度な運動と休息をセットにする。睡眠の質とリズム、起きる時間を一定にする。悩みの分類は自分が行動して好転するかどうか。感情の発散は対象を変える。悲しい映画を見て泣く、怒りをうっせいわ歌って発散。やめたいことのミニマムラインを設定する。
Posted by ブクログ
コンビニで見かけて読んでみたいなと思っていた本。
表紙のイラストがかわいいなと惹かれた本だった。
タイトルから内容が想像できなくて、おしゃれ小説かなという予想だったがいい意味で裏切られた。
内容としてはストレスとの向き合い方が書いてあった。
振り返ってみれば、タイトルのままである。ご自愛する、そんなタイトルだ。タイトルの通り、ケーキを食べて、ジム行って映画をみれば元気になれる。しかし、ここには「元気になると思っていた」と書かれている。これば付け焼刃のソレではご自愛できない人へ、根本的に解決解消への理解を深めるそういうところへのアプローチだった。
一概にすべて良いという風に感じることはできなかったが、なるほどと思うところもあり、時に知っている(どこにでも書かれているような内容)ものもあり、復習というまでではないが、何度か見直したりする分に良い書籍と感じた