あらすじ
「あなたはどう思う?」はもう怖くない! 「会議でコメントを求められると、あわててパニックになってしまう」 「一生懸命考えたつもりなのに、『ちゃんと考えてよ』と言われてしまう」 「社会問題について意見を求められてもテレビやネットの受け売りになってしまう」 「就活のグループディスカッションで考えが何も思い浮かばない」 このように、自分の意見が思いつかない(どう考えたらいいのかわからない)という状況はよくあります。 日本の学校では、カリキュラムの中にディベートやディスカッションの授業がないため、大半の人が自分の意見を述べる経験がないまま、社会人になってしまいます。その結果、オフィシャルな場でどうコメントすればいいのか、迷ってしまうのでしょう。 でも、考え方の「手がかり」さえつかめれば、独自の視点で意見を組み立てることが可能。 この「手がかり」を5つのステップでマスターできるよう、設計されたのが本書です。 5つのステップとは、フランスの高校生たちが受験する「バカロレア(高校卒業認定試験)」の哲学の論述試験対策をアレンジしたもの。これでもう、「あなたはどう思いますか?」を怖がる必要はありません。"
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Posted by ブクログ
自分の意見をはっきりと言うことや、そもそも自分の意見をはっきり言語化できないと感じることが多く読んでみた。
とにかく読みやすい文章で、使ってみたいと思える具体的な方法論がたくさん載っていたことが良かった。
Posted by ブクログ
自分の意見のなさにコンプレックスがあり、本著を読みました。
意見の出し方が言語化されていて、とてもわかりやすい。特に、ファーストステップの問いを立てるは、自分にはない思考方法だったので、印象に残っている。
本文にも書かれているが、マラソンと同じように、考えることを練習し続けることにより、考える持久力が身につく。
まずは、問いを立てることを習慣化していきたい。
Posted by ブクログ
タイトルの通り、自分の意見を出力するのが苦手な人、或いは初心者向けの本だった。
つい最近友人と「考えや感情の言語化って難しい」という話をしたところで本屋でこの本が目に入った。軽い気持ちで手に取ったのだけれど、問いの立て方や練習問題があってちゃんと訓練になる。
初心者のために易しい言葉で書かれているが、示唆に富んだ本だった。
練習問題の内容が平素直面する仕事やニュースに近いものが多く、解答を考えるのが楽しかった。とある政治家の問題発言が例題に挙げられているのも面白い。
日本の共感を良しとする傾向について、教育や社会情勢なども軽くだが触れていて、納得感があった。ここ最近snsで極端な共感や一方的な意見の殴り合いを見て疲れ切っていたからというのもあるだろう。意見交換のたいせつさをひしひしと感じた。
また、同日にPodcast番組「ゆる言語学ラジオ」にて「ビジュアルシンカー」回を視聴した。言語化の難しさについての会話から、友人に勧めてもらったのだ。「考える」方法が人によって根本的に違う場合があるということに驚いた。その流れもあって、視点の違いを知る・想像する必要性を強く感じ、とても印象に残る本になった。
Posted by ブクログ
自分の意見をを作るにはどうしたらいいのか?
普段自分の意見が持てず周りに流されてしまう自分だからこそ、この本を読むしかない!と思い手に取った。
本書は、フランスと日本の教育・文化の違いを対比しながら、フランス特有の哲学的な意見の作り方がわかりやすくまとめられている。日常でも議論が活発に行われているフランスと、共感をもとめる日本のどちらがいいかはさておき、非常に勉強となる内容が盛りだくさんだった。
特にケースワークをしながら具体的にどうやって意見を醸成するのか示してくれており、日常での活用まで落とし込見やすいと感じた。今後自身の意見を述べるときは〜と思いますではなく、自信を持って断言する形にすると宣言します笑
Posted by ブクログ
著者自身が経験したフランスでの物事の考え方をベースに、自分の意見のつくり方を解説したもの。
クライアントの方が思考が深いと感じさせられたり、上司から言葉の定義を突っ込まれたりということが最近多く、書店でジャケ買いしてしまったが、とても良かった。下手なロジシンのビジネス書より心にグサグサくる。。
Posted by ブクログ
英語レッスンの時の例文としてよくある
「〜についてどう考える?それはどうして?」
に答えるのが苦手だと感じて購入した
ステップを踏んで考えていくこと、
意見をカテゴリー化することなどの思考プロセスを踏むことにトライしてみよう
Posted by ブクログ
自分の意見を持つことって本当に難しい。
会社でもプライベートでもなかなか自分の意見を言うこともできないし、そもそも自分の意見がないことも多い。
相手に何かを言われても、何も考えずに楽をして、同調することが多い。
そうすると、議論の機会を失って、深く思考する機会も失ってしまう。
意見を持つには、やはり考えることをやめないこと。
議論に疑問を持ち、深掘りしていくことが大事。
Posted by ブクログ
今まで「考えた」と思っていたことも、
視野が狭く浅はかなものだったたなと感じた
すぐに信じたり、同調したりすることは、
考えることをやめて楽をしてるというところにハッとさせられた
4つの視点を意識して物事を考えてみることを実践してみよう
Posted by ブクログ
自分の意見を作ることも難しいけれど
自分の意見を伝えることはもっと難しい
確かに無意識のうちに
明確な自分の意見なんて持たないように
持っていても主張しないように心掛けて
自ら自分の意見から遠ざかっていたように思う
筋トレと一緒で、自分なりに考える力も
自分の意見を伝える力も少しずつ育てて
身につけていかないといけないなあ
あと、人の意見を受け止め尊重する力も
Posted by ブクログ
「論じる」ということを、フランスの学生が必修している哲学の基本に沿い、5つのステップに分解して解説する本。
なんとなく耳障りのよい結論を自分の意見だとしてしまうことは自分にもある。ニュートラルな意見だと言ってしまえば聞こえは良いが、それだと何の意見も言っていないのと同じなのだと反省した。
Posted by ブクログ
物事をどのように考えていけばいいのかをとてもわかりやすく、体系的に書かれていて楽しく読めました。
この本を読んで、一番正直に思うのは、フランスの教育のように自分も物事に対する考え方を習いたかったということです。でも、臍をかんでも仕方がありません。
本書を教科書にして、色々な物事に対しその時の自分の答えを一つずつ出していきたいです。
Posted by ブクログ
「ディベートは、知識があって弁が立つ人が優位になるだけで、思考力を高めるには有効ではない。」
ディベートについてのもやもやがちょっとスッキリした。
哲学というものがよくわからなかったが、わかるようになった。
著者の読者に対する「急に言われてもわからないよねー、そう教育されてこなかったし。私もそうだったから、フランスに来たころはすごい苦労したよ」的な語りかけが優しい。
その上で「こう考えるといいよ」という感じが好ましい。
読んだだけではうまくいかないとは思うが、折につけ読み返したい。
Posted by ブクログ
どうも人と一定以上仲良くなれない、なぜだ、きっと自分の意見が無く面白くないからだと思い立って読んでみた。
ここに載っている思考法は自分が無意識的に行っていることだと気づけた。
ただ、最後まで考え抜くことをしなかったり、発言することを躊躇ってしまったりすることによって、
自分の意見が出ない、あるいはあるのに無意識的に押さえてしまう傾向が自分にはあると感じた。
そのため、この本の最後の方で言っていた「世の中の意見には個人の勝手な意見しかない」というフレーズには元気付けられた。
Posted by ブクログ
漠然と考えようとすると難しく感じるが、一つずつ問いを立てたり対抗する意見を出してみたりすると一つずつ思考が深めていけそう。
また、正解を導きださなければいけないという思いが強いのだと自覚した。
子供が正解のない思考を楽しめるように大人の求める回答に誘導しないように気をつけたい
Posted by ブクログ
考えるプロセスをわかりやすく、解説してあった。
具体例や練習問題を交えた構成であり、読みやすい本であった。
ぼんやり流してしまうことに対して、
まずは問の立て方ことが重要である。
その際には個別事象ではなく、そもそもとという前提から考える必要がある。
大きな視点で考えることを心がけたい。
Posted by ブクログ
アラフォーになって改めて、自分の意見の作り方ってなに?!と気になり購入しました。
2つの発見がありました。
というのも、
本書は5ステップで意見の作り方が解説されています。
問いを立てる練習問題では、
「ん、、、」と固まりました。
問いを立てようとしても、なかなか言葉が出てこない自分を発見(苦笑)
言語化ができて、問いを立てる ことが出来たら
感想を書くのも楽しくなりそうだなー。
フランスでは高校で哲学を学ぶ時間があり
自分で問いを立てる練習をしているということも
発見でした。
フランスに行かずとも
著者がこうして教えてくれているエッセンス
少しでも取り入れたいなと思ったので
まずは、問いを立てるところから
(いい問いと悪い問いの説明も本書に書かれています)
やってみよ!
Posted by ブクログ
考えられない人ほどアウトプットするというのがいいんじゃないかと思ったりしました。正直アウトプットせずに思考を深められる人ってそもそも頭のいい人なんじゃないかと。
自分の感想に「思った」とか「考えます」とか付けるのは、日本語は主語がはっきりしないので自分の思ったことなのか、事実なのかをわかり易く判別できるように付けてるんじゃないだろうか。
主語超デカいのでどないやねんと思いつつ読んでいたら中盤ぐらいにディスクレーマーが出てきた。それは頭に書いてあった方が安心して読めたんじゃないだろうか。
Posted by ブクログ
問いを立てる、言葉を定義する、物事を疑う、考えを深める、答えを出す。
なぜ、どうして、どんな理由で、が問う方法。問いことをやめない=あきらめない。
最初に定義づけしてから始める。論文も定義づけから始める。反対語から考える。
疑わないのは、それが楽だから。メリットは何も考えずに済む。「我思うゆえに我あり」は、自分だけは疑えない、という意味。
フランス人は、まず反論するところからはじまる。=クリティカルシンキング。日本人は共感するところから始まる。疑うことなNOをいうこと。立ち止まること。
思い込みを排除する=権威、多数派、感情、に負けない。
試行するための言葉=そもそも、たとえば、確かに、でも。
学校教育で自分の意見を閉ざされている。唯一の正解を求める態度。登場人物の気持ちを読み取る問題。
日本では相手に配慮する文化が主流。
自分の意見を書くトレーニングをする。