感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
深く複雑で壮大
過去から現在にかけて2人の人生が近づいていく。
裕二には幸せになってほしい。
坂井隆はきっといい人であってほしい。
そう願いながら読み、裏切られ、
それでも助かった子供がいるならいいと思った。
「わたしはお母さんの子だけど、お母さんのための子じゃないんだよ」
この言葉はとても心に刺さった。
母の思いと娘の思いは時にすれ違う。
それは相手のことを思うからこそだろう。
私自身、この言葉は忘れずにいたい。
裕二の産みの母、昭代の長い長い20年、
庭に立て看板を立てた思い、
再会できた時の気持ちは想像すらできない。
千遥の父の苦しみも
時枝の苦しみも。
様々な要素が絡み合った物語だが、
私には親子の苦しみと絆の物語だと感じた。
Posted by ブクログ
裕二が、本来ならあきひろ(漢字忘れちゃった)として生きるはずだったのに、祐二として生きてきて、今更「あなたには別の人生を歩むルートもあったんですよ」と突きつけられて、「今まで生きてきた裕二は?あきひろとしてのおれは?」と悩むシーン、正直共感できなかった。私にはそんな経験ないしと思って。もちろん,辛いだろうなと思うけどそれだけだった。長い間、裕二として生きてきたなら「本当はあきひろですよ」と言われてもピンと来ないんじゃないかなとすら思ってた。
急に話変わるし超自分語りやけど、亮ちゃんが辞めるまでeighterだった私は関ジャニ∞がグループ名変わるのは個人的にすごくショックだった。どうして今まで大切にしてきたグループ名を変えられて、今までの関ジャニ∞として歩んできた歴史を終わらせなければならないのかが本当にわからない。関ジャニの改名について考える時にこの本を思い出した。裕二の苦しみの1%の苦しみも味わってないだろうけど、こういう種類のしんどさだったのかなと思った。
最後に千遥が「理解ある嫁さん」ポジだったのは、ちょっと安易な締め方なのではと思ってしまった。オチよりも、その直前、クライマックスが盛り上がりすぎてオチのスッキリ感に欠けてしまった。このオチにするために千遥のパートがあったのかと思うと、余計にオチが小さく感じた。
あと、裕二が大学を諦めようとしたシーンだったかな?読んでしばらく経つからあんまり覚えてないけど、その時に千遥が「諦めるな!いい環境にいるんだから!」って言うのが綺麗事にしか聞こえなくてイライラしてしまった。人のことに自分の事情を押し付けて介入しすぎじゃないかな。
誰か、この本の中での克明が登場した意味、克明の物語への影響を教えてほしい。なぜあの子が裕二と仲良くするシーンがあったのか。裕二が「放って置けない性格」なのを表すために?
いろいろこの本について悪いこと書いてしまったけれども、この本を読んで星に興味が出てきた。小学校とか中学校の頃は興味なさすぎて理科の点数悪かったのに、星に関する本を読もうかなと思って本屋で探してみた。積読が減ったら星関連の本買おうかな