【感想・ネタバレ】アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

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朝井リョウみたいな鋭さがあるな、と思ったら解説を朝井リョウが書いてくれてて嬉しかった。どれも共感できるライフスタイルでは無いけれど、説得力がある。そうなるのは避けられなかったな、と思わせられる。

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2024年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「なんでそうなる?」「おいヤメロその選択は地獄への直通便やぞ」「そうはならんやろ」「エビデンス!科学的根拠を調べろ!君が大枚叩いてるソレは肺がやってくれてる!」「その理屈はおかしい」「少しで良いからブレーキ踏もうや」「ちょっと冷静になろ?視点がミクロすぎるからマクロに見よ?」「その発想は無かった」「あーもうめちゃくちゃだよ」
と、心の中でずっとツッコミながら読んでたから、疲れた。
しかし仕事をこなしつつ男もこなす姿には嫌味でもなんでもなく感心する。孤独感が底無しな分パワフルさも青天井。いくら自分の中の穴を埋めるためでもこんなに必死にはなれないので色んな意味で圧倒された。
コロナ絡みの話はあんまし面白く無かったから星4。もうひと掘り欲しかった。
金原ひとみさんの本はAMEBIC以来久しぶりだったけどかなり読みやすくなったなぁと感じた。
いろんなメンヘラ男が出てくるけど、一番イライラさせられたのは龍太くんかなぁ!幼稚な浅慮クンであるならばせめて、若さに任せた勢いだけは堅持してほしいところなのに不倫相手の痣を見て勃たなくなるのはお笑い草だ。痣の上書きくらいしてみせろってーの!
どの男にイラッときたかをテーマに同書を読んだお友達と話したらすっごく面白い一冊だと思います。

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2024年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

5編の短編すべて、依存がイタくて関わりたくない女性が主人公。整形、複数の不倫、自殺志願、激辛潔癖、そして冒頭作のアルコール…

依存するものがあってこと人生に張りがあるという側面は大いに認めるけど、病的に依存してしまう人には近づきたいない気持ちもある。その境界線はどこなのか?自分も依存しているものがあるが、人生の張りなのか病んでしまっているのか?

他人の趣味趣向…言い換えると依存するものや、そのハマり具合はその人の生き方なので、自分に被害を与えない限り勝手にさせたらいいし、俺の趣味趣向に外野は極力圧力をかけないで欲しい。大きく言えば許容力とか多様性とかいう話なんだろう。

そういえば、そういう個の多様性に大きな障害として立ちはだかったのは「コロナ」だったんだと。弱者を守るためという誰も反対しようのない大義名分で、趣味趣向、飲食ですら制限が設けられ、それだけならまだしも誰もが(は言いすぎか、イヤになるほどたくさんの人が)他人の行動を監視しイチャもんをつけ、それを正義と勘違いしていた。

コロナ直接の被害より、他人の正義感が与えた被害の方が大きかったんじゃないかという、そういう総括がそろそろ出てくるのかも知れないな。

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2024年02月18日

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