【感想・ネタバレ】「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だからのレビュー

あらすじ

生きるために、なぜ我々はこんなにも頑張らなければならないのか?
大学に馴染めず、ひきこもり生活を送った著者は、この問いの答えを求め、「何もしない」ことを目的に1年間スペインに滞在。
帰国後、無職のまま、日本社会を包み込む生きづらさの原因を、映画『プーと大人になった僕』『パディントン』、『バトル・ロワイヤル』『仁義なき戦い』シリーズなどの深作欣二作品、『安心引きこもりライフ』『みちくさ日記』『ナリワイをつくる――人生を盗まれない働き方』などの書籍・漫画、そして作家・朝井リョウの小説などをもとに解き明かしていく。
競争に勝って生き残らなければならないと「思い込み」、しんどい思いをしている人へ、自分らしい生き方を送るために「おりる」ことを提案した一冊。

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Posted by ブクログ

・サバイブ的な「生き残る」価値観。

・資本主義は「人を人として扱わなくなった」

・どうやって生きるのか、表舞台から振り落とされないのか。

・競争主義とは別の考え方。

・引きこもりに対する、〜しないと大変なことにならという考え方。

・不当に傷つけられた時に、「でもそれこそが、世の中である」と思う必要は全くない。
それを採用するならば、自分が強者に回った時に、弱者に何をしてもいいことになる。

・「生き直す」とは、一度社会的な意味での「死」を経験した個人が、もう一度今度は自分なりの方法で生きようと試みる考え方。
「生き残る」思想とは対立する。

・「他人や社会の価値観に認められる」事が正しいということが広がっている。

・「生き残る」が「相手ルール」を優先させるのに対し、「生き直す」は「自分ルール」に軸足を置く。

・長年会社員として働いてきた人や職人として生きてきた人が、実際に診断基準に合わない「発達障害」などを自分で疑い、相談しに来る。
「生きる幅の狭い世界」。

・自分にとって負荷になってしまっている「理想」への諦め。

・「おりられない」過程がしっかり描かれるからこそ、最後の「前向きな諦め」が説得力のあるものになっている。

・ぼくたちは競争に勝っていきのこらなければならないのか

・すべて「勝ち負け」で語られる社会、そこから離れ、ちゃんと息をするために。


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2026年07月07日

Posted by ブクログ

タイトルから気になっていた本。周りに馴染めず大学をリタイアした著者が、「おりる」ことについて映画や書籍を通じて考えている。前半の映画論はかなり面白かった。特に『パディントン』『バトルロワイヤル』は早速観了した。後半の朝井リョウ論は同じことの繰り返しだったため、もう少しコンパクトにまとめて欲しかった。競争から「おりる」ことは自分を疲弊させないためのものではあるが、逆に原動力にもなる。また、ある程度の生活基盤がないと「おりられない」のも現状。しかし、「おりる」ことに向き合う姿勢は私も取り入れたい考え方だった。

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2026年05月27日

Posted by ブクログ

前半部分はこの時代の変化の激しい現代において、「生きにくさ」を感じている人たちに勇気を与える内容だったように思う

人生における「生きる意味」は、社会の決めた(なんとなく決まってしまっている)枠組みではなく、あくまで「自分軸」でしか見出せないのだと映画や書籍の分析を通して力強く語られている

後半は朝井リョウの作品について「おりられない」観点から分析をしている
個人的に印象に残っているのは朝井作品は基本的に「一に世界、二に個人」という考え方が多く
我々が置かれた「世界」は動かしようがないのだから、その枠組みのなかでどう「選択」するか、「行動」するかが書かれているという評価だ

作者や朝井リョウと同じく30代の人間として、実体験として我々が生まれ育った時代背景からも「世界」は動かしようがないという感覚が世代間で浸透してしまっているように感じる
その意味でも朝井リョウという作家は「ゆとり世代」を代表する作家といえるかもしれない

作者自身も鋭く批評をしながらも、同じ時代同じキャンパスにいた朝井リョウのことをリスペクトしていることが愛のある文から伝わってきた

正直、前半部分に比べると作者の主観がかなり混じっているため、あくまで「作者にとっての」朝井リョウの批評として読む方がいいかもしれない
しかし朝井リョウの作品の批評から滲み出る「世界」への感覚は、かつて「ゆとり世代」と呼ばれた我々の世代分析としても大いにヒントとなりそうな箇所がふんだんにあった

これまで朝井作品をそれほど読んできていなかったので、自分自身は作品を通して「朝井リョウ」という作家をどう感じるのか確かめてみたいと思う

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2024年12月15日

Posted by ブクログ

映画好きは前半から、読書好きは後半から読むのがオススメ。競争が当たり前、避けられないと思っている方には刺さります。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

批評にあった本を読み直してからもう一回読みたい。まだかなり理解が足りないが少しはなにかつかめた気がする。

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2024年02月09日

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