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綺麗なお話だと感じました
星の部屋(プラネタリウム)を作っていくお話ですが、金平糖大好き猫や妖精が出てくるファンタジーです
読みやすく気軽に何度でも読み返せます
Posted by ブクログ 2020年04月11日
ガートルードの存在を通して「自分の歩む道の正しさ」を探すノーマンとアンジェリカが好きだ。
アンジェリカは同じ部隊で自分より強いガートルードを羨望するとともに、「強さが幸せとなる」ことの証明を期待していた。一方ノーマンは自分と同じ「魔女で軍人」のガートルードに好意と仲間意識を抱いており、彼女の幸せを...続きを読む願う中で少なからず自分を重ねて見ているように感じた。
歩む道の正しさなど自分で決めるしかないのに、2人は自分の人生をガートルードに投影して、彼女が軍から逃げ出した(彼らの信じたかった正しさを裏切った)ことにひどく心を乱される。そういう彼らの弱いところが見ていて苦しかったし、同時に迷い傷つきながらも必死で生きる彼らを愛おしく思う。
ガートルードは夜空の星に焦がれていたけれど、ノーマンやアンジェリカたちも同様に、自分の道標となるような「星」をさがしていたんだろうな。読み終えてから改めてタイトルにじんわりときた。
絵ととあらすじから勝手に綺麗で優しい感じの話を想像していたので、後半で突然重たくなって若干戸惑いがある。洋食のコースだと思って食べてたら、半ばも過ぎてから突然和食になったみたいな…。
期待していた雰囲気とは違ったけど、物語としては面白かった。
Posted by ブクログ 2011年08月23日
久々に純ファンタジーを読んだ気がします。
ファンタジーって長いこと読まないとなかなか慣れないですねー。
ただ星の部屋を作ろうとする話なのかと思えばそうでもない。
主人公のガートルードはどこか好きになれないひねくれた女の子だなぁと思ってたけど、裏に複雑な過去と事情がある。
物語の核心に辿りつくまで...続きを読むがものすごく長かったなぁと思う。
星の部屋を作る過程は重要かもしれないけど…うん。
個人的には、ストーリー後半にもっと重点を置いてくれたらもっと好きになれた作品かもしれない。