あらすじ
■武田砂鉄さん推薦! 「この言葉聞いたら、逃げろ・無視しろ」な言葉が並んでいます。 「そういうことになっているんだから」という慣習に巻き込まれないために。 周りに合わせることがいいことだと教えられたのにできずに苦しんできたすべての人へ。 シリーズ第 3 弾! テーマは“ 同調圧力” 「気が進まない」けど「そうしなきゃ」と思わせる同調圧力の正体に気づき、「自分自身」を取りもどす! 「わたしたち友達でしょ」 「真面目か!」 「悪いところをみんなで教えてあげたの」 「そんなこと思うなんておかしいよ」 「世の中そういうものでしょ」 「もっとポジティブじゃないと」 学校や職場をはじめとするさまざまな場所で、「みんなしている」から「自分もする」という判断で行動している人は、めずらしくないでしょう。 そうしないと周囲から浮いてしまうかもしれないし、「空気が読めないやつだ」と思われて、仲間外れになるかもしれない。 でも本来、「みんなしている」と「自分もする」は、別のことのはずが、それらを結びつけて、「気が進まない」けど「そうしなければ」と思わせるもの、 それが「同調圧力」です。 そんな「空気」や「ノリ」を強要する言葉を24シーンの漫画にして、「生きづらさ」を考える社会学者が解説します。 自分で決めていいはずの態度を封じられないための考え方を、これからの人生のために、身に付けていきましょう。
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Posted by ブクログ
「みんなでやることに意味がある」「世の中そういうものでしょ」などつい使ってしまいがち、聞きがちな「ずるい言葉」を漫画や文章で説明した本。
理想論的なところはあるが、惰性で言葉を使うのではなく、自分の違和感を大切にして言葉を発していきたいと思う一冊だった。
特に「負担は平等に」という考えや、「相手の気持ちが分からないから他者を傷つけるのではなく、それがどれほど致命的か直感的に知っているからこそあえてやる」残酷さはこの社会で過ごす私たちは肌で感じているのではないだろうか。本書はそういった無意識の違和感を言語化しており、その上でどのように返すのがいいか、どのようにこの思考から抜け出すかを作者なりの回答として述べている。
言葉は1度出たら政治家でもない限り撤回はできない(正直政治家だって撤回したとて言った事実は残る)。だからこそよくよく考えて話すことが大事なのだ、と改めて思い知らせてくれた本だった。