【感想・ネタバレ】静かな働き方 「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻すのレビュー

あらすじ


本当の成功って、なんだろう?
人生を取り戻した人たちのストーリーが教えてくれる、大切なこと。
NYタイムズベストセラー!

過労に悩む人や人間らしさを見失っているリーダーへの警鐘となる一冊!
――アダム・グラント、ペンシルベニア大学ウォートンスクール教授

最高!仕事だけが生きる上ですべての中心であるべき、という考えへの挑戦状!!
――オリバー・バークマン『限りある時間の使い方』著者

ジャーナリストで有名デザインコンサル会社IDEOのデザインリードを務めた著者が、自身の退職を機に、働き中毒となった米国ホワイトカラーの実態とその背景にある仕事の「神話」に疑いの目を向け、「適度な仕事」を問い直す全米話題作。

ミシュランの星付きシェフ、投資会社ブラックロック、グーグル、キックスターターなど有名企業・組織をやめた人々への取材から、21世紀のいま、仕事に仕事以上の「意味」を求めすぎることで、人間性が奪われているさまが明らかにされていく。昨今の仕事における「パーパス」重視の思想が、ときに過重労働をひきおこしがちになることに強い警鐘を鳴らす。働き方を見直したいすべてのビジネスパーソンにすすめられる。

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Posted by ブクログ

長時間労働やハラスメントなど、仕事での悩みが尽きなかった私にとって、とても面白い本でした。
以下、印象に残った点です。
・自己評価を仕事の成果と結びつけて考えない
・アイデンティティの全てを仕事に求めない(例、引退後のスポーツ選手がアイデンティティクライシスに陥る。そうならないようにする)
・仕事をしていない自分が何者であるかをしっかりと認識する
・ほどよい仕事(good enough job):あなたがあなたらしくあることを可能にしてくれる、静かな働き方
→「あなたは何をするのが好きか」に対する答えを考えてみる

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

現在就活中のもので、働くってなんだろう?私はどんな働き方をしていきたいだろう?と思っている今、読めてよかったなあと思う本です。
紹介されている事柄はアメリカの出来事ですが、(私にアメリカの人々がそんなに資本主義というイメージがなかったので)日本のことでは!?えっアメリカの人たちも働きすぎなの!?と驚きの連続。新しい考え方が得られて面白かったです。

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2024年05月26日

Posted by ブクログ

この本に限らないけれど、海外の本と日本の本だとあとがきで誰々に感謝の数が違いすぎる。良いか悪いかは別として海外の人との繋がりの強さを感じた。
内容は明確な答えは出ていないけれど、各章でいろんな人の仕事ぶりをながめて、なにかヒントがもらえた気がする。あそこまでやり遂げたことも燃え尽きたこともないと思ったけれど、自分なりにやり遂げたことや潰れたことはあるなぁと振り返るきっかけになった。仕事は人生のすべてにはしたくないので自分なりの向き合い方を見つけたい。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

個人的には、今以上に、就活中や新卒1~2年目あたりの若い頃に出会えていたら良かった!!と思った一冊。

そうだとしても、今だからこそ共感や納得できた部分も多かった気がする。ある程度の期間働いた経験があるからこその実感というか、答え合わせのような意味合いをもったり。
そう考えると、出会ったその時が自分には良いタイミングで、早いも遅いも関係ないのかもしれない。

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2025年06月05日

Posted by ブクログ

仕事がアイデンティティになっている働き方、というところにうなずきながらそんな自分は嫌だなと思った。いまの生活や優先事項を変えたい。

仕事を軸に生活するのではなく、生活を軸に仕事ができるはずだ。

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2025年04月11日

Posted by ブクログ

▼感想
・第6章の元コンサルタント・ジョシュの話に痺れました。キャリアや収入額は違いますが、現状の葛藤から思考・行動した結果、満ち足りている心象風景が鮮やかに伝わりました。

・その他に登場する8名のお話も読み応えがあり、お勧め出来る書籍です!


▼メモ
・「愛することを仕事にすれば、1日たりとも働かずに済む」という言葉について ⇒ 「仕事はどうやったって仕事だ。一部の人は好きなことを仕事にしている。仕事以外の時間に好きなことができるように働いている人もいるどちらがより貴いということはないよ」

・「日々をどのように過ごすかは、人生をどのように過ごすかである」:作家アニー・ディラード

・元世界的コンサルティング企業に勤めたジョシュの3つの働き方の実験
 (1)やる価値があると思える仕事のみ引き受けること
 (2)報酬が良い仕事のみ引き受けること(時給130ドルの仕事)
 (3)週に20時間以上は働かないこと
 ※たいていは週に10~15時間働き、6桁ドルの年収を維持している

・「人間の短い人生の価値は、経済的な報酬がある企業に貢献することだけで決まるなんて、僕はそう信じているのか?」と問いかけた。「そんなことはない。その問いに対する僕の答えはノーだ」。次に本当はどうしたいのか考えた。特に予定のない日々を過ごし、川沿いの道を何度も歩いて答えが見つかったという。「畏敬や感動に突き動かされた生活がしたい」と木々の間を縫うように進む中ジョシュは言った。「自然に身を置いて、そこで感じることを味わいたいんだ」「そういう人生を送りたい」と言った。

・あなたが価値を置くものと市場が価値を置くものを考慮に入れた、あなただけの「成功」を定義することが重要だ。神学者フレデリック・フブナーの言葉を借りれば、「個人の大きな喜びと、世界の大きなニーズが出会うところ」を見つけることである。

・ベーシックインカムの実験結果の最も励みになる部分は、お金に余裕ができたことで、「自己決定、選択、目標設定、リスクを取る余裕」が生まれたことだ。端的に言えば、個人の自律性が増したのである。

・「仕事を主役にしない生き方の対極にあるのは、人生を主役にする生き方である」

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2024年11月13日

Posted by ブクログ

働くことの意味や人生の価値観について、様々な人の生き方から学ぶことができた。この本を読み終えて、なんだかすごく気持ちが楽になる。
今、仕事で何かの人生の岐路に立ち悩んでいる人は、この本を読むと良いと思う。
自分自身の今までの働き方を振り返って、もっと早く、仕事に対するこのような考え方を、少しでも身に付けていれば良かったかなとも振り返り思った。
キーワードのほどよいが、とても心地良かった。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

テーマ別に、さまざまな人物の実例をもとに、仕事と自分との距離感の取り方について考えるきっかけを与えてくれる本。

仕事以外に自分のアイデンティティを沢山持った方が良い、というのは自分の実感としてもそう思う。
仕事以外にアイデンティティがない人は意外と脆いというか、レジリエンスの面で劣るなぁと常日頃感じていた。

また、仕事の評価=自分自身の評価、になってしまうのはしんどいだろうな、と思った。「仕事では失敗したけど、私の良いところは変わらずそこにある」ぐらいの距離感が丁度いいんだろうと思う。

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

対象読者がアメリカ人のためなのか、日本人の私にはギャップを感じる記述もある。
が、就職サイトや企業のホームページに見られる「仕事で自己実現しよう」という風潮に、一石を投じるものとなっている。
仕事をそんなに重たく考えなくてもいいんじゃない?という提案とも読み取れる。

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2024年03月16日

Posted by ブクログ

仕事に邁進していた人達が現実や実際の現状、環境の変化に見舞われて自分達の足元を見直すきっかけを掴みどういう働き方をしたいかを見つけていきます。
自分の全てをかけて働くというととても素晴らしく思ってしまう一般の価値観は正しいものではないし弊害を産んでしまうものだと思いました。
世間の目や価値観で働き方に自分の全てをかけるのではなく、自分に物事の決定権がある事を意識していきたいと思う内容でした。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

あの有名な漁師と実業家のジョークに始まる本書は、仕事が主役の生き方ではなく人生が主役の行き方をするために、仕事以外のアイデンティティを持つことが大切だと解く。

今や米国の労働時間は、かつて「働き過ぎ」と言われた日本を追い抜いて、先進国で最も長いらしい。中でも高給専門職の労働時間が長く、そこには「仕事の成功が人生の目的」という仕事信仰があるという。「やりたいことを仕事にすれば、一生働かずに済む」とか「やりがいのある天職に付くことこそが幸福だ」とかいうメッセージが仕事信仰の普及を後押ししているが、全ての人が仕事を通じた自己実現を達成できるわけではない。仕事を人生の中心に置くと、仕事で行き詰まったときに人生に行き詰まったと感じてしまうし、解雇がアイデンティティの喪失に継がる(日本では突然の解雇はそうそうないだろうが、たとえば定年退職後を考えて欲しい)。日本でも「ほどほど族」とか「やいがい搾取」といった言葉がでてきて、仕事信仰や仕事中毒に対して疑いの目を向ける人が増えてきているのは、自然な成り行きなのかもしれない。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

タイトルの「静かな働き方」から想像する内容と違った。副題の「ほどよい」を生かして「ほどよい働き方」というタイトルのほうが合っている気がする。
といっても、書かれている内容の仕事主義は私にも当てはまった。
私は特にがむしゃらに仕事をしているわけではないが、この本に書かれているように仕事にお金以外のやりがいやアイデンティティを求めすぎているかも。もう少し仕事以外のものに 比重を置く、思い込みを変えることが必要かも。

内容要約
行き過ぎた仕事主義を警告する本。
仕事主義をやめて足るを知り、ほどよい仕事との付き合い方を見つけようという内容。
仕事主義とは仕事を崇拝する人のこと。
仕事を生計を立てる手段ではなく、人生の意味、自己実現の手段、アイデンティティにもなってしまっている状態。
仕事主義をやめるために「仕事で成功することこそ人生での成功」「 肩書きは社会的ステータス」「 長く働くほど 多くを達成できる 」「やりたいことを仕事にすべき 」という個人の思い込みや信念を変えることが第一歩。
また仕事以外の居場所、やりたいことを見つけるのも大事。

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2025年07月11日

Posted by ブクログ

静かな働き方とは?
→人生の主導権を自分が持ち、ほど良く働くこと。足るを知り、いい感じに満ち足りた日々を過ごせる働き方。

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2025年05月30日

Posted by ブクログ

一生懸命働いている20代の人におすすめの一冊。
もう会社から離れてしまったわたしには響かなかったかも。毎日必死で勤めている会社員、公務員でかつ20代のうちに読んでおくと価値観変わりそう!
若いころのわたしに勧めたい、紹介したかった本。

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2025年02月19日

Posted by ブクログ

取材に基づくノンフィクションかな?仕事主義の蔓延,仕事がパンのための労働を超えた価値を持つようになっていること,自己実現と仕事など,テーマとしては興味深いのだが,深掘りはできていないような。あと,雇われ労働者と経営者・起業家とではまた別のような気もする。
自分自身は仕事ばかりしているようでいて,お金にならないことが多いので,それは仕事と言えるのか?と感じている。基本的には資格(肩書)に基づいた活動なので仕事なのかもしれないが,稼ぐという意味ではボランティア活動に極めて近い。
仕事を取ったとき何が残るかというと,この自分自身が残るだけで,この自分自身がたまたま今の仕事をしているという意識なので,アイデンティティにどれほどの影響があるのだろうかと思う半面,別の(それなりに満足できる)仕事がなければなかなかしんどいかもしれないなとも思う。10代の頃の何の肩書きもない開放感を思えば,目標さえあれば不安はないのだろうけれども。

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2024年09月25日

Posted by ブクログ

キャリアをアイデンティティのすべて、最上位に置く事への疑問 気づかせてくれる。

好きな仕事に着くことが幸せ というのも幸せの一つではあっても仕事が好きなものでなくても幸せなはず。
仕事至上主義がこびりついているためですこし剥がしても良い

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2024年01月13日

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