あらすじ
Xシリーズ、待望の開幕! 行方の知れない兄と、凄絶なまでに美しい双子、そして後妻。周囲から時間が消えたような屋敷に今、血腥い風が吹く。黒髪の佳人、佐竹千鶴は椙田探偵事務所を訪れて、こう切り出した。「私の兄を捜していただきたいのです」。双子の妹、千春とともに都心の広大な旧家に暮らすが、兄の鎮夫は母屋の地下牢に幽閉されているのだという。椙田の助手、小川と真鍋が調査に向かうが、謎は深まるばかり――。
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Posted by ブクログ
いよいよ始まるXシリーズ。時系列ではαかβあたりの話だから丁度良いタイミングで読み始めたことになる。理系人ではない椙田がメインキャラとなる今シリーズ(では彼は何人?盗人だ)、さぁどうなるかと思ったが思ったより話はややこしい。椙田は主人公というよりおやっさんポジションだし探偵役は真鍋、ヒロインは小川。事件も案外ややこしい。
千鶴は実は男で絹子とに地下牢を逢い引きに使っていた。絹子と二人で千春殺害を企てた。当初の計画中では六郎に千春と思わせて地下牢に潜み、千春殺害後に千春の死体でトンネルを隠し、絹子が開けてくれた地下牢から脱出するつもりだった。こうすることで犯人は屋敷内の井戸から出入りしたと思わせられ、六郎に容疑がかかるのを防げるからだ。しかし、予想外にも絹子は悲鳴をあげ、鷹知や小川が入ってきたため計画を変更せざるをえなくなり、犯人が地下牢から消える奇妙な状況ができあがった。ちなみに六郎は千鶴をかばうためにランプを持ち去った。
ううん、ややこしい。千鶴が依頼した理由は何だ?二役やってる自分とは違う本当の兄を探していた?自分達が疑われないための証人がほしかった?
Posted by ブクログ
第1弾
小川にとって最初の事件。 女性から兄を探して欲しいとの依頼。死んだ主人の美術品の整理。女性は双子で、もう1人の女性から依頼を受けた探偵・鷹知。鷹知って誰かなのか…久しぶりに苦手キャラがいない、と思ったら真鍋が苦手なことを忘れていた。 西之園が事件から遠かったのは何故から四季シリーズでわかったけれど、だったらもう出なくて良いのでは。椙田との絡みが必要なのか…しかしそれも式シリーズで一区切りついたと思っていたのに。 事件は割とサラッとしていた。これまでのシリーズのまとめシリーズのような役割か。
Posted by ブクログ
美しき双子の姉から行方知れずの兄を捜してほしいとの依頼を受けた椙田探偵事務所の小川令子と真鍋瞬市。二人と探偵・鷹知祐一朗が旧家で起こった事件の謎を追っていく。Xシリーズ第1作。
S&M、V、百年、Gに続く新たなシリーズ。過去のシリーズと短編集を読んでいると、森作品の世界観を深く楽しめます。
Posted by ブクログ
Xシリーズ第一作。エピローグの西之園先生は萌絵ちゃんだと思うけれど、時間軸的にほぼGシリーズと同じ様だ。椙田さんは一体誰なのか?巷ではVシリーズの○○さんみたいなことを見ましたけれど…小川さんはZシリーズのロミ・品川さんみたいw ちょっと読む順をちと間違えたな(^^; 先にXシリーズ三作読んでから、Gシリーズ『目薬α』にすれば良かった。次は『キラレ』に行こう!
Posted by ブクログ
トリック周りはちゃんと読まないとよく理解はできない。出たり入ったり。
そして、動機もよくわからなかった。
最終的にお兄ちゃんが見つかったってことで良かったのでしょうか?
Posted by ブクログ
読みやすくて1日で読み終わってしまいました。動機がよくわからなく、最後まで読んでも結末がしっくりこなかったけど、第二章を再読して腑に落ちたというか、スッキリしました。探偵もの面白い!!そしてあの人との再会もファンなら嬉しい。
Posted by ブクログ
3
保呂草こと椙田の美術鑑定事務所に努める眞鍋瞬市・小川令子が探偵役のXシリーズ。椙田は50代で白髪混じりと顎鬚に銀縁眼鏡。小川は前社長秘書。鷹知も探偵役。西之園もニアミスする。事務所の名前をすぐに変えるあたり、前とのつながりもちょいちょいありなかなか面白い。佐竹家の家族内いざこざの話。
小川:今日はおごってあげるから。その代わり、出世したら返してね。
Posted by ブクログ
兄を探してほしいと依頼を受けた椙田探偵事務所の二人が、奇妙な事件に遭遇する。
地下に監禁されているらしい兄双子のひとりを殺害した模様。
怪しいもうひとりの探偵鷹知と一緒に推理していきます。
真鍋くんが推理力があるようですが、ごはんが一番なので釣らないと動かない。
小川さんもそこまで推理力があるわけではなく。今までのすごい人たちと比べるとちょっと普通な人たちが集まってそれぞれ想像してるようなはなしになっています。
もしかして、な展開が当たってううん、このあとどうなったのか気になります。