あらすじ
地球もスマホも!
世界は元素でできている
皆さんは今、この文字を、どうやって読んでいますか?
スマートフォンやパソコンの画面を通じて見ているかもしれませんね。
今日は何を食べましたか?
どんな服を着ていますか?
空気はおいしいですか?
なぜこんな質問をしたかといえば、そう、これらはすべて「元素」でできているからです。
ふだん何気なく過ごしている私たちの日常は、すべて元素によって成り立っています。
本書は、そんな私たちの生活とともにある元素ばかりを取り上げ、
その成り立ちやしくみについて解説しています。
名前のついた物質は1億を超えているともいわれる一方で、
それらを構成する元素(自然界に存在する元素)は約90とされます。
すべての物質がたったそれだけの元素によってできているなんて、本当に不思議なことです。
その不思議なことを、素直に驚き、楽しみ、学ぶ本、それが本書です。
ぜひ一緒に、身近にあふれた元素を探す旅を始めましょう!
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Posted by ブクログ
元素について身近なモノを例に挙げてわかりやすく書いた本です。
洗剤や染料、宝石、プラスチック、蛍光灯…身の回りにある生活必需品には色々な元素が関わっているのだと改めて実感しました。
また便利な一方で、カリウムに置き換わり害を加えるタリウムやかつて起こった公害など人間にとって害のある元素もあるのも知ることが出来て良かったです。
勿論そう言った元素も使い方次第で便利になるとフォローもあります。
しかし最低限の知識(特に序盤)がないと混乱すると思います。
第1章は知識のないに等しい自分にとってはほんとにわかりづらかったのでもう少しわかりやすくしてほしかったなぁと。
それでもスマホとかで検索したりすれば出てくるしそれによって新しく知識を得られるのでそれはそれで良いかもしれません。
タングステンとかイットリウムとか馴染みのない元素やニホンニウムなど人工的な元素も出てくるので新たな発見もあります。
化学を全く知らないけれど読んでみたい方はスマホ片手に読んでみるといいと思います。
Posted by ブクログ
文部科学省発行の元素周期表には、「自然も暮らしも全て元素記号で書かれている」とのキャッチフレーズが書かれているが、本書はそんな元素について、元素とは何かに始まり、元素周期表の解説から、宇宙、地球、人類史、事故・事件、キッチン・食卓、快適生活、および先端技術等々の様々な観点から、元素がそれらにどうかかわっているかをわかりやすく解説している。
本書を読んで、先述の文科省のキャッチフレーズは正にその通りと、あらためて納得した。
ちなみに、元素は今のところ118番までしか発見あるいは生成されていないが、これで終わりではなく、本書によれば119番、120番の元素を合成すべく、日本を含め複数の国で挑戦中とのこと。
113番元素は日本が作ったということで、「ニホニウム」の名がついたが、119番、120番でも、また日本にちなんだ名前が付けられることを強く願っている。