あらすじ
看護の世界で75年、生と死に向き合い〝人間らしく生きる〟ことを問い続けてきた92歳の現役看護師。生命を輝かせ自己治癒力を引き出すには、あたり前の暮らしを見直すこと。ぴんぴんキラリ健康長寿の秘訣決定版。
【目次抜粋】
1章 毎日をあたり前に生きる
・命を縮める生活習慣病。病気はあなたがつくっています
・コロナの教訓。高齢者の治る力が弱まった
・我慢はしなくていい。生命力が弱まりますから
2章 生きづらさをどういやすか
・くよくよしない。できない自分を認めてあげて
・どんな状況でも自分らしさを捨てないで
・挑戦するエネルギー、もっていますか?
3章 人はなぜ病気になるのか?
・生命力の消耗を最小限に抑える。それが看護の役目です
・日々の営みができないと人は病気になります
4章 手をあてて、心を想う
・人間はいつか死ぬ。でも生ある限りあきらめない
・明るい会話、温かい会話を心がけていますか?
5章 「医は仁術」は本当です
・私は少々のことでは薬や医療に頼らずに生きてきました
・名医はよく聴き、よく説明してくれる
6章 老いを迎え討つ
・「加齢」と「老い」は違う。老いは認めた時点で加速します
・子どもは親のことを知りません。だから嫌がられても話せばいい
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
名著すぎる。看護の世界で人の生死に触れてきた人だからこその実体験からくる生きるとは何かに対する解決法が詰まっている。とても深いけれと、当たり前のことだし、よりよく生きるためのバイブルにしていい内容。誰しもが読んだ方がいい。
Posted by ブクログ
看護の視点から、日常生活の在り方を見直すことで、その人が持っている生命力(自然治癒力)を高めることに繋がり、結果長生きする事ができる。
この本のタイトルでもある、長生きは小さな習慣のつみ重ねだという事が、よく理解出来る内容でした。改めて、自分の日常生活を見直していこうと思いました。
Posted by ブクログ
看護学として著名な著者、92歳にして現役。何度か講演を頼んだり寄稿していただいた方でもありますが、90歳過ぎて合気道まで習い始める。東日本大震災支援にも駆けつけていたとは・・・
ともあれ「習慣」や「手をあてる行為のてあて」「きちんと向かうこと」「観察すること」「好きなこと」「得意だった」が人間らしく生きていくことにいかに大切か、人生100年に向っていくつになっても挑戦し続けること、楽しみを持ち続けることの大切さを教えられました。
Posted by ブクログ
すごく読みやすく、1日もかからずに読み切れる本。川嶋みどりさんという92歳の現役看護師が、看護について、日常と絡めながら紐解いている本。
日々当たり前に行っている習慣が、私たちを形作っている。その当たり前が病や事故によって侵されると、人はストレスを感じ、生命力を維持することが難しくなる。人には本来、病気から治ろうとする力、つまり免疫力が備わっており、看護は、患者の生命、生活に焦点を当て、生命の消耗を最小限にするための環境を整える視点が大切である。そして実際に皮膚と皮膚の触れ合いを大切にしたケアを提供することが、相手の心に触れるケアとなることを学んだ。
Posted by ブクログ
「治る力」を信じ小さな行動が大きな変化を生むと説く。看護の力は単なる医療行為の補助でなく患者に心身ともに寄り添うことで病気は克服される。日々の積み重ねと他者とのつながりが治癒力を高めるのだろう。
心を開いてもらうには、看護の心は尊い。
92歳の著者の看護の仕事はご時世の看護に活かされているのだろうか。